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2017年6月22日(木)〜24日(土)
メンバー:加藤さん(千葉県)、桐生さん(千葉県)、小田中 智
コース:22日:国見温泉〜ムーミン谷分岐 往復
23日〜24日:中沼登山口〜銀明水〜焼石岳〜東焼石岳〜金明水小屋〜経塚山〜小屋〜尿前川〜登山口
22日(小雨・強風)
5時に盛岡駅前でお迎えして国見温泉へ向かう。まだ雨は降っていないが、今日は小雨が降る予報で、風が強くならないことを願う。
駐車場には登山者の車はなく、霧雨が降ってきたのでカッパを着て出発する。
間もなく白い小さなイワカガミが現れる。いつもよりは小ぶりでみんな白い花びらだ。今年は4月にも雪が降ったので、小ぶりなのはそのせいなのだろうか?ピンク色の中にたまに白いのは見かけるが、みんな白いのは初めてである。
今日はカメラを忘れてきたので携帯で撮影する。登っていくとようやくピンク色のイワカガミになるが小ぶりだ。マイズルソウ、ゴゼンタチバナもみんな小さく可愛い。やはり春の寒さの影響なのだろう。
横長根では風が強くなり始めてきた。背丈の低い樹林帯を過ぎると風はますます強くなり、ムーミン谷への分岐ではよろけるほどの強さになった。風速は20m弱ぐらいだろうか?
これから風はますます強くなるので、遠くから来ていただいてとても残念ではあるが、ここから下山することを決意する。明日からは焼石岳へ向かうので、秋田駒ヶ岳は次回の持ち越しにしていただく。
下っていくと3パーティの登山者が登ってきた。石塚旅館の緑色のお湯に浸かり、今夜泊まるひめかゆ温泉へ向かう。
昼食に冷麺と焼肉を食べ、道すがら自宅に寄り冷蔵庫に入れた食料とカメラを車に積む。
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イワカガミ 白花
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イワカガミ
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ゴゼンタチバナ
タイム:国見温泉(6:10)→横長根(7:20)→ムーミン谷分岐(8:10)→国見温泉(10:00)
23日(曇り)
宿を5時半に出て中沼の駐車場に着くと、すでに7台程の車があった。今日は金曜日であるが関東ナンバーが多く、ハクサンイチゲの焼石岳は全国区だ。
中沼のお花畑には、先週はなかった見事なコバイケイソウが咲いていた。曇り空ではあるが所々には青空も見え、まずまずの天気だ。
昨日の雨でぬかるみになった登山道であるが、スパイク長靴なので平気である。巡視員の方に珍しいと言われるナベクラザゼンソウを教えていただく。
ここ焼石岳は自然巡視員、契約監視員、ボランティア整備員の方々が沢山動いており、刈払い、登山道整備、避難小屋管理をしてくれているので、気持ちよく登山できるのでありがたい。皆様、いつもありがとうございます。
花たちの撮影で歩みは遅いが、ミズバショウ、シラネアオイ、リュウキンカなどの花たちの美しさの歓声を聞きながら、ゆっくりと登っていく。
銀明水の冷たい水で喉を潤し、登っていくとミヤマシオガマ、ハクサンイチゲが現れ始めてきた。花の種類も多くなり進む速度は完璧に遅くなった。
多くの花たちと出会いながら山頂に着くと、残念ながら雲の中で展望はなかった。しかし花たちとの出会いは更にこれから多くなるのだ。
東焼石岳への登りはハクサンイチゲ、ミヤマシオガマの花園であるが、ハクサンイチゲは先週の方が多く、ミヤマシオガマは先週より多かった。そしてシロバナミヤマシオガマを見つけたときは完成の声が湧きあがった。
金明水への道のりも花は多く、天候が回復し峰々の奥に経塚山、牛形山が見え、景色と花を楽しみながら金明水の小屋に着いた。
誰もいなかったが、間もなく関東からの御夫婦がやってきた。夕食は骨付きラム肉焼き、鯛の塩焼き、野菜サラダ、パスタである。
ラム肉を焼きビールで乾杯する。昨日は思わぬ秋田駒の敗退でガッカリであったが、今日は多くの花たちとの出会いで大満足のようで安堵した。
山の話題や個人の話題に盛り上がり、いつものことではあるが今夜も少し飲みすぎてしまった。
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中沼
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リュウキンカ
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サンカヨウ
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ミズバショウ
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コバイケイソウ
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ナベクラザゼンソウ
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コミヤカタバミ
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オオバキスミレ
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イワカガミ
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オオイワカガミ?
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ハクサンイチゲ
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イワベンケイ
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焼石岳にて
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ミヤマダイコンソウ
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シラネアオイ
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ヒナザクラ
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焼石岳とハクサンイチゲ
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ミヤマカラマツ
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ミヤマシオガマ
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一部が白いミヤマシオガマ
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シロバナミヤマシオガマ
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東焼石岳
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ムシトリスミレ
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ユキワリコザクラ
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六沢山と経塚山
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ミヤマハンショウズル
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ヒナウスユキソウ
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東焼石岳方面
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ゴゼンタチバナ
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経塚山
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オオカメノキ
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ミツバオウレン
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金明水避難小屋
タイム:登山口(6:25)→銀明水(9:25)→焼石岳(11:55)→東焼石岳(13:20)→六沢山(13:50)→金明水小屋(15:35)
24日(晴れ)
4時に起床し、うどんと焼き餅の朝食をとり、荷物を軽くして経塚山へ向かう。御夫婦が一足先に出発した。
所々の残雪を踏みしめながら、冷気がある沢筋を天竺山あんぶへと登っていく。今日は朝から良い天気だ。
この辺はまだシラネアオイが盛りで、経塚山が近づくとチシマフウロの群落があった。急なアップダウンも花たちに助けられながら、遠くに見えた経塚山が近くなった。
遠く雲海の中に鳥海山が浮かんで見え、ジリジリと日差しが強くなってきた。急なザレ場から岩場を越えると山頂に着き御夫婦が待っていた。
今日は天気が良いせいか虫が多く、虫除けスプレーの効果はほとんどない。焼石岳は雲に覆われていたが、栗駒山は近くに見えている。最終日の今日が天気で本当に良かった。
帰りの登り返しは思った程でもなく、元気に小屋に着いた。置いた荷物をパッキングして、尿前川へと下っていく。
登山道は上部が天竺沢の上流部沿いのため、最初は沢を下らねばならず、雪解け水のため水量が少し多かった。沢から離れるとぬかるみが多く、焼石岳は長靴が最適な山である。
天竺山南側の岩壁を眺めながら急な登山道を下って行き、尿前川の水音が聞こえる頃、ボランティアで頑張っておられる女川の阿部さんと斉藤さんに出会った。立ち話をしながら、川の徒渉は膝まで入ることを聴く。
川から車までは30分程の距離のため、靴を履いたまま渡ることにして川に入るが、雪解けで増水した水は冷たく、裸足で渡らないで正解だった。
靴下を絞らないまま長靴を履いているので靴は重く、駐車場までの登りは負荷がかかった良いトレーニングになった。
ひめかゆ温泉で汗を流し、水沢江刺駅へ送る。いつもそうであるが、山が楽しければ楽しいほど皆と別れる時が寂しくなる。
多くの花たちと出会い感動していただき、最終日には晴天となり、素晴らしかった焼石岳に感謝である。
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ツバメオモト
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牛形山
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経塚山
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シロバナイチゴ
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経塚山にて
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ハクサンチドリ
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チシマフウロ
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キヌガサソウ
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ギンリョウソウ
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尿前川
タイム:小屋(5:10)→経塚山(7:25)→小屋(9:20〜45)→尿前川(12:15)→登山口(13:00) |