大深岳(1,541.5m) 裏岩手連峰の縦走路の一角にあり源太ヶ岳から眺めが最高
 


12月7日(水) 天候:小雪(稜線/吹雪) メンバー:単独  
 コース:松川温泉〜丸森川〜分岐〜源太ヶ岳〜大深岳 往復

 今回購入したスノーシューMSRを履いてみたいので、雪が豊富そうな大深岳に行くことにする。時間と天候条件が良ければ、大深岳から小畚岳、三ッ石山から松川温泉へと縦走ができるのでコース的にはおもしろい。
 まずは、スノーシューとストックの魂入れをするべく天気を待つ。

 5時に家を出て高速道に乗る。松川温泉への登りは所々凍っている。ここからのコースは初めてなので、車の中で明るくなるのを待つ。
 温泉では5cm程の積雪で、小雪がパラついており、上空からは風の音が聞こえる。歩き始めてすぐに、木に大きな氷が付いている所があり、薄青く輝いている。氷のオブジェだ。

氷のオブジェ

登山道の歩き出し

雪を踏みしめて

 10cm程の雪を踏みしめながらゆっくりと歩いて行くと、やがて20cm程のラッセルとなり兎の足跡を追う。丸森川の橋を渡ると雪も深くなってきたので、いよいよスノーシューを履く。
 今まではワカンを履いていたが、スノーシューはワカンと比べると半分以下の労力で歩行できるというので新調した。今年の1月から3月までは一人でワカンでのラッセルのため、どこのピークも踏めなかった。来年は余裕で頂上に立てると思うと嬉しくなる。
 TSL325は、山スキーみたいに踵が80度上がり山スキー感覚で歩け、踵のストッパーをかけると足底が固定されワカン感覚にもなる。履いてみると、なるほど潜りも少なく良い感じで歩ける。

スノーシュー TSL325

 尾根状に出ると梢の間から太陽が覗いていたが、すぐに見えなくなった。快適に登山道に沿って登って行くと、やがて雪は深くなってきた。

尾根状の太陽

上倉沼上の尾根

スノーシューで雪を踏みしめて

スノーシューで雪を踏みしめて

 樹の背丈が低くなると、大深山荘に行く分岐に着いた。風が出てきて寒くなってきたのでジャンバーを着て、フリースのミトンをはめる。ここからは頂上稜線はハッキリ見えているので、天気はさほど悪くない。
 登高用のヒールステップを上げ、快適に斜面を登って行くと小枝に着いた氷がとても美しく、間もなく稜線上に着いた。このコースは初めてなので夏道は分からないが、直登したため源太ヶ岳の右側に出たらしく、地図で確認して左寄りにハイ松帯を歩く。スノーシューは、ハイ松帯でも潜らない。





登ってきた所を振り返る

 稜線の登山道に出て、左へ少し戻ると源太ヶ岳に着いた。視界は100m程、風があるのでとにかく手が冷たい。写真を撮り、早々に大深岳に向かう。時間的にも天候的にも三ッ石山を目指すのは無理としても、ここから下るには時間も早いので、せめて大深岳まで行くことにする。

源太ヶ岳

 何はともあれ、手だけが異常に冷たい、最近というか久しぶりに山を登り始めたら、年のせいなのか手が冷たくなってしょうがない。立ち止まっては手を温めながら歩いて行く。

大深岳への小ピーク

 左前方から冷たい風を受け、風に飛ばされてラッセルがたいしてない稜線を進んで行くと、縦走路に出た。大深岳へと向かうが夏道を見失い、地図と磁石で方向を定め、左に行くとすぐに平らな大深岳に着いた。写真を撮りすぐに下山を始める。

大深岳

 視界は50mあるが、登った時のトレースは風に飛ばされて消えかけていた。風の当らない所で空腹を満たす。お握りはいつでも美味しく腹もちは一番だ。カメラを外に出して歩いていたら、寒さでバッテリー切れになってしまった。
 下りはスノーシューの踵を固定して下る。源太ヶ岳の頂上からは夏道沿いに下るが、夏道は斜面をトラバース気味に下っていた。登った時のトレースを見つけ、安心した気持で分岐へと下る。
 一休みして温泉へと一気に下る。雪道は、雪のクッションで膝や足首への負担が少なく、とても楽だ。そして、雪がある風景はとても美しい。

タイム:松川温泉(6:40)→丸森川(7:40〜50)→分岐(10:00〜10)→源太ヶ岳(11:00)→大深岳(12:00)→源太ヶ岳(12:45)→分岐(13:10〜20)→松川温泉(15:00)

 松川温泉の峡雲荘で汗を流し、冷えた手を温める。入浴料:500円
 暗くなりかけた頃、温泉からの凍った道をスピードを落として走り、高速道に乗り家路に着く。
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