秋田駒ヶ岳 国見コース ガイド登山
 


2015年6月22日(月)
 メンバー:Kさん(宮城県)、千葉 貴子(盛岡山想会)、吉田 克彦(盛岡山想会)、小田中 智
 コース:国見温泉〜横長根〜ムーミン谷〜男岳〜阿弥陀小屋〜横岳〜横長根〜国見温泉

 俗称「ムーミン谷」と呼ばれる谷は、シーズンになると、谷一面にチングルマが咲き乱れ、夢の世界に変わる谷である。
 今年は全般的に雪が早く消えたため花の開花が早いので、お花見を例年よりも少し早めた。チングルマとコマクサが楽しみだ。
 秋田駒は、ムーミン谷のお花畑以外にも花の種類が豊富で、新花の百名山に名前を連ねている。

22日(曇り)
 吉田君を乗せ、盛岡駅前ホテルでKさんを迎え、貴子さんを乗せて国見温泉に向かう。
 曇り空で山容は見えないが、天気は良くなる予報である。歩き始めて間もなくマイズルソウが咲き、登るごとに花の数が増えていった。
 歩いている時間より花を撮っている時間の方が長いくらい、ゆっくりのペースだ。今日はお花見登山なので目的は花である。
 横長根分岐を過ぎると更に花の種類が増え、ウグイスの美しい鳴き声を聞きながら、のんびりと歩いて行く。
 大焼砂分岐からムーミン谷へ入って行くと、まだ小さいコマクサがポツリポツリと咲いている。まだ早いせいか小さいが、美しさは変わらなくかえって可愛さがある。
 小岳の下にくると多くの雪渓が残り、残念ながらチングルマの大群落は無かった。他の山では雪解けが早いのであるが、雪深い秋田駒は例年よりも雪解けが遅い。
 それでも雪が切れた所にはチングルマが咲き、奥に行くと一面に咲いていた。これだけでも素晴らしい大群落であるが、谷一面に広がるムーミン谷は私はまだ見たことがない。
 男岳鞍部へ登って行くとシラネアオイ、ミヤマキンポウゲが咲き、急登の疲れを忘れさせてくれる。鞍部に着くとガスが流れ、男岳が見え始めてきた。
 ミヤマダイコンソウが咲く痩せ尾根のダイコンソウロードを登り、男岳に着く。初めて登るKさんは沢山咲いていた花に驚き、とても嬉しそうだ。
 阿弥陀池のテラスで昼食にする。お腹がすいていたので、最近多く食べるようになったカップ麺おにぎりがとても美味しい。
 横岳に上がると雲が切れ、展望がよくなった。少し前からヘリの音がし、女岳の周りを旋回している。何かあったのだろうか?と気になる。
 大焼砂にキバナコマノツメが群落で咲き、黒いザレ場に黄色い花がひときわ目立っていた。
 登ってくる時に写真は撮りつくしていたので、下りに集中して下って行く。温度が高くなったので、咲く花たちは朝に比べてひときわ大きく咲いているように見えた。
石 塚旅館の緑色の薬湯に浸かりると、疲れた体は英気を取り戻したかのようだ。


マイズルソウ


ゴゼンタチバナ


ウラジオヨウラク


アカモノ


コバイケイソウ


イワカガミ


サラサドウダン


ブナの実


変色したナナカマドの葉


ハクサンチドリ


ミヤマハンショウズル


ハクサンシャクナゲ


ミヤマカラマツ


??


つがいで飛んでいたウソ


大焼砂


キバナノコマノツメ


エゾツツジ


コマクサ


ショウジョウバカマ


ムーミン谷 チングルマ


ムーミン谷 チングルマ


あれは何だ? 俺は吉田


シラネアオイ


ミヤマキンポウゲ


ミヤマダイコンソウと男岳


男岳山頂


男岳方面


男女岳


阿弥陀池


ムーミン谷と女岳

タイム:国見温泉登山口(7:15)→大焼砂分岐(9:35)→男岳(11:55)→阿弥陀池(12:35〜50)→国見温泉登山口(15:30)

 ムーミン谷一面のチングルマは見ることができなかったが、天候に恵まれ、豊富な花の種類を見ることができ、さすが花の百名山だ。
 ムーミン谷の満開は、その年の雪の状態により1週間ほど前後するのでなかなか出合えないが、来年はぜひとも見てみたい。
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