金ヶ崎駒ヶ岳 経塚山敗退
 


2017年3月11日(土)〜12(日)
 メンバー:佐藤 博、藤原 豊、小田中 智
 コース:駒ヶ岳除雪終了点〜うがい清水〜金ヶ崎駒ヶ岳 往復


 金ヶ崎駒ヶ岳から経塚山は今までに2度敗退しており、今度で3度目の挑戦である。友人2名が同行することになったので、せっかくだから焼石岳に縦走することを考えた。
 天竺山、三界山、西焼石岳には登山道がないので雪がある時期しか登ることができない。せっかく行くのだからこの頂きを踏みたくなった。
 幸い天候は4日間安定しているみたいなので、経塚山から仲間と別れ単独で行くことにする。下山は中沼から胆沢ダムに下るので車2台で行き、私の車を除雪終了点に回しておけば帰りも問題はなくなる。
 泊まるのは駒ヶ岳の先に仲間とテント泊、金明水小屋泊、銀明水小屋泊の3泊4日にするとのんびり歩くことができる。牛形山を除く焼石連峰全山を冬に歩くのはロマン街道だ。

11日(曇り)
 4時半に駐車場で待ち合わせ、車2台で胆沢ダムに向かう。道すがらの道路は雪が少なく、雪は最近積もった雪だ。ゲートに車を置き、友人の車で金ヶ崎へ向かう。
 スノーシューを履いて歩き始めると格好がいい経塚山が見えた。ここから見る経塚山は初めてである。雪は多くはなく10cm程度の潜りだが最近降った雪は重く疲れる。
 歩き始めてまもなく登山口のまで3.5kmの標識があり、冬は登山口まで4km歩くことになる。冬の日曜日はスノーモービルが走り回っているので、月曜日の登山であれば林道を歩くのが楽だ。
 天気がいいので気持ちがいいのだが、雪が重くなければ最高の春山だ。登るごとに潜りが深くなり雪は重いのでまるで2kgの重りを足に付けてトレーニングしているみたいだ。
 20分ごとにラッセル交代しているが、終わると先頭に中々追いつけないくらい疲れてきた。3人で交代なのでまだいいのだが、これが2人だとかなりしんどい感じだ。
 賽ノ河原あたりからは雪が固くなると思っていたが当てが外れ、ラッセル交代は10分となった。前方に駒ヶ岳が見え、その左奥には三角形の経塚山が日に照らされて見える。今日はどこまで行けるだろうか?
 前衛ピークから下り山頂への登りに入ると雪は深くなり、ラッセル交代すると自分に順番が回ってこないことを願う。
 山頂に建つお社で休むと、今日はここまでということになった。この時点で経塚山と焼石岳の縦走はあえなく撃沈となった。この付近でも雪は固くなく、一人での縦走は厳しいとの軟弱な決断となった。
 そうと決まると早く飲みたいので、お社の隣にテン場を整地しテントを張る。荷物を整理してさっそくチビリチビリ飲み始める。
 私は3日分の食料と酒があり持って帰っても仕方ないので、調理しながら本格的に飲み出す。3人は若い頃一緒に登った盛岡山想会の仲間で、しばらく疎遠になっていたが最近また一緒に登るようになった。
 気心が知れた友と語り酒を酌み交わすのは心から楽しい。それが山であれば尚さらである。


林道のラッセル


ブナの樹林帯

駒ヶ岳


経塚山


山頂手前のピーク


山頂にて バックは経塚山


山頂のお社


経塚山


お社の隣にテントを張った

タイム:除雪終了点(7:00)→うがい清水(9:15)→金ヶ崎駒ヶ岳(13:50)


12日(曇り)
 昨夕から敗退が決まっているので、ゆっくり起き朝食にする。テントを撤収していると登山者が1人登ってくるのが見えた。
 下り始めると単独の方と出合い話をする。やはり経塚山が目標らしいが、重い雪のラッセルではどうだろうか?
昨日のトレースはほとんど風で消えており、だいぶ下ってからトレースがあった。単独でのラッセルはさぞかしキツいものがあっただろう。
 うがい清水でのんびりしていると先ほどの方が下ってきた。一関の方で金明水小屋をボランティアで清掃している方だった。おしゃべりしながら下っていく。
 胆沢ダムに止めた私の車を回収して盛岡へ帰る。


下山路と金ヶ崎牧場


林道から眺める経塚山

タイム:駒ヶ岳(8:00))→うがい清水(10:50)→除雪終了点(12:15)
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