姫神山 ガイド登山 冬でも気軽に登れる岩手の名山、石川啄木のふるさと
 
姫神山
姫神山

2013年12月23日(月) 天候:曇り時々晴れ メンバー:伊東ご夫妻、小田中 智

 コース:一本杉駐車場〜七合目〜姫神山 往復

 11月に兵庫県から牛形山にこられたご夫妻から、冬の姫神山の樹氷を見たいとのご依頼をいただいた。
 奥様は、生命力に溢れる「ブナの森」をテーマに描く油絵画家で、牛形山のブナ林を見るために先月ご夫婦で訪れていた。
 2012年に東京の「上野の森美術館」で「第17回 日本の美術〜全国選抜作家展」で大賞を受賞し、パリで個展を開催した。
 また、2011年・2012年にはフランスの国際公募展「ル・サロン」に入選している。

 7時にホテルエースに迎えに行き、渋民へ向かう。登山口に向かうと雪が現れ始め、曇空の中に美しい円錐形の姫神山が見えてきた。
 駐車場は15cm程の積雪があり、すでに5台ほどの車が駐車していた。身支度を整え、真っ白な雪原を歩き出す。登山者が多いみたいで、雪原にはしっかりとしたトレースが真っ直ぐ伸びている。
 空は明るいが、小さな雪片がパラパラと舞ってきた。こんな普通に降る雪も何故か美しく感じる。2年前に骨折した後のリハビリ山行で訪れた2年前も、この雪に美しさを感じ、また山にハマることになった思い出の場所である。
 一本杉から急な登りが始まり、ゆっくりと雪を踏みしめながら歩いて行く。昨日の鶏頭山もそうであったが、木の根元の上から折れている倒木が目立つ。
 五合目の稜線からは、伊東さんお目当てのブナ林が目立ってきた。六合目で軽アイゼンを着けていただき、八合目付近からは青空が覗き始めてきた。
 なおも急な登りが続き、青空を背景に日に輝く小枝に付いた樹氷がとても美しく見事だ。
 九合目の森林限界で岩場を右から回り込むと、青空のなかに山頂の祠が見えてきた。風がない青空の山頂からは、残念ながら岩手山は半分しか望まれなかったが、小枝に付着した樹氷が美しかった。
 急な下りでコケると尻滑りが楽しくなった。八合目でゆっくりと昼食タイムとし、熱いコーヒーがとても美味しい。尻滑りを混じえながらの下りは楽しく、思いのほか早くに駐車場に着いた。
 時間も早いので、啄木記念館を見学する。近くに居ながらも、私は入館が初めてだった。焼走りの湯で入浴し、帰る時には暗くなっていた。
 矢巾町の「寿司ことぶき」でご一緒に食事させていただき、楽しいばかりの一日が終わった。

登山口で
登山口で

杉とミズナラとブナの混合林
杉とミズナラとブナの混合林

日に当たり始めた八合目
日に当たり始めた八合目


九合目付近

小枝に付いた美しい樹氷
小枝に付いた美しい樹氷

小枝に付いた美しい樹氷
小枝に付いた美しい樹氷

間もなく山頂
間もなく山頂


山頂で

岩手山と樹氷
岩手山と樹氷

山頂の樹氷
山頂の樹氷

下山
下山

駐車場で
駐車場で

タイム:一本杉駐車場(8:15)→五合目(9:05〜15)→八合目(10:20)→姫神山(11:25〜35)→駐車場(13:10)



油彩画家 伊東 美砂代さん作「ブナの森 冬の華」 →ギャラリーガイドネット

 伊東さんの絵は、奇抜ながらも優しいタッチの絵からはブナの強い生命力が溢れ、絵は窓から外のブナ林を見ているような錯覚をおぼえる絵だと、私は思います。
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