七時雨山縦走 ガイド登山 南峰と北峰を越えて冬の田代平高原へ!
 
南峰と北峰の双耳峰
南峰と北峰の双耳峰

3月14日(木)〜15日(金) メンバー:嶋脇様、小田中 智

 コース:県道227号ゲート〜車之走峠登山口〜七時雨山南峰〜北峰〜七時雨山荘〜ゲート


14日(木)
 嶋脇様と昼過ぎに盛岡駅西口で待ち合わせ、石井スポーツ店に行く。
 盛岡を朝早くに出るよりも、前日に227号のゲートまで入っていた方が朝が楽なので、ゲート前に車を止め車に寝ることにする。
 9時頃ゲートに着いたので、食事をし寝酒を飲んで寝る。

15日(金)
 5時に起床し簡単な朝食をとる。5時半頃には明るくなり始めてきて、最近は夜明けがだいぶ早くなってきた。道路の雪は締まっているのでツボ足で歩いて行く。雪道には、昨日あたりのスノーシューの跡が残っていた。
 県道227号から車之走峠への林道をしばらく進むと、真っ青な空に七時雨山の双耳峰が見えてきた。一気に登山口まで歩きのんびり休む。雪の量は2月の初めに来た時と変わらないようだ。
 緩い登りから徐々に傾斜がましていき、やがて雪も硬くなってきたのでキックステップで登って行く。森林限界を過ぎたあたりで嶋脇様にはアイゼンを付けていただき、私はワカンを付ける。
 後方に見える岩手山の屏風尾根から山頂へのラインが美しい。間もなく南峰に着くと、少し風が出てきた。正面には北峰が見えている。
 北峰への鞍部へ慎重に下る。嶋脇様は冬に単独で北峰まで来ているが、北峰と南峰間の吊り尾根には雪庇があるので南峰には来れなかったと言う。
 雪がある稜線の歩き方や雪庇の通貨の仕方を話しながら北峰に登って行く。遠く北方に八甲田連峰が見えるが、秋田の山々は雲に邪魔されて見えない。
 眼下には田代平高原が見え、真っ白い田代山の山並みが美しい。天気が良く視界も良好なので、田代平に下り30号から227号へぐるっと回って帰ることにする。
 北峰から尾根通しにのんびりと下って行く。七時雨山荘からは北峰の上部しか見えず、やはり車之走峠への林道から見る七時雨山は美しい。
 30号は一度除雪したみたいで、大部分のアスファルトが出ていた。田代平からの227号は除雪はしてないが、4月6日からは開通するようで、田代平高原の登山口まで車で入れるのももう間もなくだ。
 七時雨鉱泉で汗を流し、ゆっくりとお湯につかる。嶋脇様を沼宮内駅まで送り、娘が帰ってきた家路へと急ぐ。

七時雨山をバックに
七時雨山をバックに

南峰
南峰

鞍部からの北峰
鞍部からの北峰

北峰
北峰

岩手山をバックに
岩手山をバックに

田代平高原と田代山
田代平高原と田代山

田代山の稜線
田代山の稜線

放牧場から見る北峰
放牧場から見る北峰

七時雨山荘
七時雨山荘

タイム:ゲート(6:20)→登山口(7:40〜55)→南峰(9:50)→北峰(10:10)→七時雨山荘(12:00〜10)→ゲート(14:00)

★嶋脇様からの声
 七時雨山は、過去に、1月と2月に単独で田代平から北峰までは行ったことがあった。しかし、そこから南峰までの道が雪庇が張り出していて自分の実力だといつも行けなくて残念な思いをしていた。
 今回の山行ではその攻略の仕方を学んだ。あと、山によって吹き付ける風の方角によって、雪庇のできる場所はいつも決まっていることも学んだ。 
 そして、1,000m足らずの山でも気候や天気によって、アイゼン、ピッケルを使うこともあるんだと驚いた。
 やっぱり夏より冬の方が面白い。来年の冬の七時雨山単独行が待ちどおしくて仕方ない。
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