
大深岳
2014年11月23日(日)〜24日(月)
メンバー:島脇さん、佐藤 博、小田中 智
コース:松川温泉〜源太ヶ岳〜大深山荘〜大深岳〜源太ヶ岳〜松川温泉
本来、今回の日程はガイド登山として、早池峰山平津戸コースから剣ヶ峰の縦走であったが、登山口手前で車の事故のため中止となってしまった。
林道を走行中、道路の凹みの段差を見逃したため強くバウンドし、ハンドルが効かなくなってしまった。ハンドルは結構な力でゆっくり動いたので林道分岐でユータンして平津戸駅に戻った。
JAFに連絡して来てもらい、牽引して知人の修理工場に運んだ。そんなに深い凹みではなかったが、徐行しなかったため弾みがついて強いバウンドになってしまった。誰にも怪我はなかったのが幸いしたが、早池峰登山は中止となってしまった。
天気も良いし、宿泊の食料もあるため、このまま分かれるのはつまらないので、大深山荘に泊まって源太ヶ岳から裏岩手連峰の景色を見るプライベート登山をすることにした。
23日(快晴)
松川温泉の道すがらに見る岩手山の雪景色は素晴らしく美しい。登山口の駐車場には少しの雪が残っており、さすが標高が840mある温泉地だ、
登山口には車が3台あり、登山道には登山者のトレースがあった。登るごとに徐々に雪が多くなってきたが、しっかりと先行者のトレースがあるため楽に歩いていける。
丸森川に架かる橋は豪雨で流され、架設の橋が架かっていた。急登を終え上倉沼が見える尾根に出ると、後ろに白く輝く岩手山の迫力ある山容が見えた。とても美しい岩手山の姿だ。
先行者はそれぞれが単独で、随時下山してきた。水場で炊事用の水を汲み急登していくと、山荘の分岐付近からは夕日に染まり始めた岩手山が赤く輝きだしてきた。
分岐からは山荘までトレースがないし、小屋に着くのは暗くなる。源太ヶ岳まではトレースがあり尾根伝いの方が暗くても迷わないので、源太ヶ岳経由で行くことにする。
源太ヶ岳で暗くなり、岩手山山頂部の白い雪と松川温泉の明かりが光っていた。西南方向には秋田駒ヶ岳と、遠く鳥海山の山並みが夕日に染まりオレンジ色に輝いている。なんと美しい姿なんだろうか、こんな素敵な光景を眺めたのは初めてである。
ヘットランプの灯りと雪明りをたよりに大深山荘に向かって、トレースがない雪面を歩いて行く。けっこう腹が減った頃、山荘に着いた。山荘は立て直して年数が経っていないせいか、立派な内装の小屋だ。
今夜のメニューは、嶋脇さんからのオーダーで豚汁である。それに野菜サラダとホルモン焼きと今夜も豪勢な夕食だ。今日はたいして汗をかいてないが、冷たいビールは美味しい。佐藤君との山行も久しぶりである。
広い小屋でゆったりと酌み交わす酒は美味しく、いつもながらついつい昔話になってしまう。若干1名はアルコールを飲まないので、ジュースでつき合ってもらう。

登山道

岩手山の山容

夕陽に染まる岩手山

山頂部と松川温泉の灯り

夕陽に染まる秋田駒ヶ岳と鳥海山
タイム:松川温泉駐車場(13:00)→大深山荘分岐(16:20〜30)→源太ヶ岳(16:55)→大深山荘(17:55)
24日(晴れ)
あまりにも快適な山小屋のせいか、飲みすぎたわけでもないが、起きた時には日は高く昇っていた。それでものんびり朝食を食べ、パッキングをする。食料を持った2人はザックが軽くなったが、装備を持った私のザックは軽くはならない。
源太ヶ岳の分岐に着くと視界が開け、裏岩手の展望と、鳥海山、岩木山、森吉山、焼石岳が見える。やはり岩手山の山容は一番美しく、秋田駒ヶ岳の姿も迫力ある。
源太ヶ岳ではほとんど風がなく、春山のように暖かい。美しい山容の写真を撮り、語り合いながら、なかなか見ることができない風景に見とれながら、のんびりとした時間を過ごす。
下りでは昨日に比べ、雪が硬く潜りが少なく快適な下山だ。水場で一休みし、温泉へと下って行く。今日も天気が良い一日だったが、登山者はいなかった。
挟雲荘で入浴し、島脇さんと別れ、佐藤君の車で家路につく。

大深山荘

畚岳へ続く縦走路と八幡平

森吉山

畚岳と岩木山

源太ヶ岳、岩手山、早池峰山

秋田駒ヶ岳と鳥海山

鳥海山

鬼ヶ城と岩手山山頂

源太ヶ岳にて
タイム:大深山荘(9:30)→大深岳(10:15)→源太ヶ岳(11:00〜25)→松川温泉駐車場(13:00) |