森吉山 様田コース 盛岡山想会例会登山
 

一ノ越から望む森吉山

2013年6月29日(土)〜30日(日) 天候:晴れ

 メンバー:渡辺 正藏、国本 旗男、岩淵 一雄、本堂 芳太郎、高原 文美子、浦島 睦子、杉澤 町子、
      吉田さん、小田中 智
 コース:こめつが山荘〜一ノ越〜前岳〜稚児平〜森吉山〜山人平〜西ノ又コース分岐〜森吉山〜阿仁ゴンドラ

 盛岡山想会の6月例会登山は、お花見山行として1泊2日で森吉山を計画した。
 A班は北側にある様田コースを登り、阿仁ゴンドラで下山。B班は阿仁ゴンドラからの往復。両班こめつが山荘に宿泊し、B班がA班の車をゴンドラ駐車場にまわしてもらうことにした。
 こめつが山荘までは片道3時間近くかかり、ただ飲むだけでは面白くないので、奥阿仁の立又渓谷を散策することにし、こめつが山荘で両班一緒での懇親会をすることにした。
 山想会ギャル?3名を含めた会員8名、ゲストの吉田さんを含めて9名の例会登山となった。

29日
 滝沢村役場に13時に集合し、先輩が待つ雫石道の駅に全員集合かと思ったら1名だけ単独行動をとった。
 道の駅で昼食を済ませ、阿仁へと車2台で向かう。観光のため打当温泉からさらに奥へと入り、立又渓谷へと向かう。立又渓谷には一ノ滝、ニノ滝、幸兵衛滝があり、滝見物に歩いて行く。
 立又沢沿いの道を10分程歩くと、一ノ滝40mが現れた。滝の落ち口は高く、水流からの水しぶきに虹がかかり、美しい滝ははさらに美しさをかもしだしていた。
 さらに30分でニノ滝があるので行くことにするが、滝の落ち口に登る道は急な登りとなった。樹林に囲まれた沢は暑い日差しを避け、沢風は心地よい涼しさで流れる汗を冷やしてくれた。
 期待に反してニノ滝15mは大したこともなかった。ここから幸兵衛滝90mまでは20分かかるので、ここから戻ることにする。道すがら女性軍は今夜のおかずにとミズをとっていた。禁漁の沢にはイワナの姿が見えるというが、私にはあまり見えなかった。
 阿仁街道を北上しこめつが山荘に着くと、淵さんが待っていた。さっそく小屋に入り、宴会の準備を始める。小屋には管理人はいないが電気がついた。
 献立は生ハムとチーズの前菜、カレーのソテー、牛肉炒め、現地調達のミズの油炒め、焼きそばである。女性たちに手伝ってもらいながら仕度し、乾杯をする。
 美味しいと絶賛をあびながら、楽しい時間はゆっくりと過ぎていった。

一ノ滝 40m
一ノ滝 40m

一ノ滝をバックに
一ノ滝をバックに


ニノ滝 15m

30日
 ゴンドラの関係で6時起床の7時出発の予定であったが、5時起床となり後片付けをする。朝食を食べないままB班と別れ、6時に出発する。
 上空が青空の中、森吉スキー場跡をゆっくりと登って行く。ピンクの花が咲くタニウツギを眺めながら、緩やかな登りを歩いて行く。
 勘助道分岐から勘助道に入ってしまったが、おかしいので分岐に戻ると、分かりずらい標識のため進む方向を間違っていた。
 一ノ腰に着くと展望がよくなり、森吉山や石森の稜線が見えた。爽やかな風をうけながら展望を楽しみ、雲嶺峠へと下って行く。道すがらにはシラネアオイが咲き、雪が溶けたばかりの池塘には水芭蕉とヒナザクラが咲いていた。
 イワカガミが咲く登山道たどると森吉神社に着いた。お賽銭をあげ安全祈願をし、裏手に回り込むと二段に積み重なった奇怪な岩がそびえていた。
 石森は阿仁ゴンドラからの合流点で、やがてゴンドラからの登山者が押し寄せてきた。ニッコウキスゲ、コバイケイソウを眺めながら登って行くと、チングルマが群生する稚児平に着いた。
 チングルマは終わりかけていたが、残っているチングルマだけでも見ごたえがある。さぞかし、最盛期にはすごい数の大群落であろう。間もなく、石が積み重なった山頂が見えた。
 山頂は大勢の登山者のため集合写真は撮らず、湿原がある山人平に向かう。多くの残雪が残る雪渓を下って行くと、スコップでステップを刻んでいる方に出会い、お礼を述べて下って行く。
 湿原には小ぶりの水芭蕉が咲き、間もなくチングルマが群生する山人平に着く。チングルマとイワカガミが混じった白とピンクの群落はとても美しく、大きなカメラをかかえた人達も多い。
 西ノ又コース分岐まで行き、ゆっくりと休む。今日は足の調子が悪く、高原さんの指導のもと、紐で足を縛って止血した。ときおり吹く爽やかな風はとても気持ちがよい。
 チングルマロードと水芭蕉湿原をもどり、山頂へと雪渓を登っていると、B班から電話がはいった。山頂は、さらに登山者が多く、うんざりした気持ちで通り過ぎる。
 ゴンドラ分岐で國さんと淵さんが待っており、一緒にゴンドラへと下って行く。駐車場では、偶然に八寿子さんに出会った。彼女とは先日、焼石岳でも遭遇していた。
 滝の観光とのんびりとしたお花見山行はとても楽しい2日間だった。やはり山は1泊が一番楽しい。
 打当温泉で汗を流し、盛岡へと車を走らせる。

こめつが山荘前で
こめつが山荘前で

森吉スキー場跡
森吉スキー場跡


満開のタニウツギ

一ノ越から望む森吉山
一ノ越から望む森吉山

シラネアオイ
シラネアオイ

池塘に咲く水芭蕉
池塘に咲く水芭蕉

イワカガミ
イワカガミ

ミネザクラ
ミネザクラ

前岳の奇岩
前岳の奇岩

森吉神社からの森吉山
森吉神社からの森吉山



阿仁避難小屋
阿仁避難小屋

ニッコウキスゲ
ニッコウキスゲ

サラサドウダン
サラサドウダン

コバイケイソウ
コバイケイソウ

チングルマ
チングルマ

森吉山山頂
森吉山山頂

山頂
山頂

山人平手前の湿原に咲く水芭蕉
山人平手前の湿原に咲く水芭蕉

山頂下の雪渓
山頂下の雪渓

チングルマとイワカガミ
チングルマとイワカガミ

チングルマの大群落
チングルマの大群落

ゴンドラ山頂駅
ゴンドラ山頂駅

タイム:こめつが山荘(6:00)→一ノ越(7:50〜8:05)→森吉神社(8:30〜45)→阿仁避難小屋(9:15)→森吉山(10:30)→
    西ノ又コース分岐(11:00〜20)→森吉山(12:00)→ゴンドラ山頂駅(13:30)
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