焼石岳 中沼コース
 


2015年5月30日(土) 晴れ
 メンバー:娘、小田中 智
 コース:中沼登山口〜中沼〜銀明水〜姥石平〜焼石岳 往復


 娘が昨年から始めた山登りは、昨年の秋以来の登山だ。
今年は雪が少なく高山植物も早めに咲いているので、もしかしたらハクサンイチゲが見られるかもしれない。そんな花の群落を娘に見せてやりたいと思う。

 5時過ぎに家を出て、和賀線を走って行く。7時ころ中沼の駐車場に着くと、すでに8台程の車が止まっていた。天気が良く上空は青空だ。
 歩きだしから雪解け水のため水こぎだ。今回は2人とも長くつなので、躊躇することなく水に入る。焼石岳は夏でも湿地帯のためグチョグチョしており、長靴の方が汚れないですむ。
 歩きだしてすぐに大きな葉っぱのミズバショウがあり、白い花弁は散って落ちている。中沼のほとりには黄色いリュウキンカが咲き、水面に映っていた。
 中沼の湖水には、東焼石岳から経塚山への縦走路の稜線が逆さまに映り、残雪が残る稜線が美しい。この逆さ稜線はなかなか見ることができない光景である。
 中沼の奥は一面ミズバショウが咲き、その中に黄色いリュウキンカが混じっており、素晴らしい光景だ。ここは季節ごとに花が変わり、初夏にはコバイケイソウやミズギク、夏の終わりにはトリカブトなどが一面に咲く。
 沢沿いの道には雪渓が残り、沢水は冷たく美味しい。所々にはシラネアオイが咲き、周りの新緑がとてもきれいだ。新緑は今が見ごろである。
 ミズバショウは銀明水の下まで続いており、雪の下に埋まったミズバショウは雪が解けて遅くまで咲いている。銀明水の冷たい水でのどを潤し、帰りのためにゼリーを冷やしておく。
 今度高校総体がここで開催されるため、たくさんの高校生達がもう下山してきた。若者が山を登る姿を見るのはうれしいことだ。
 今年は雪が少ないのであるが、銀明水の上は通年雪が多い場所である。日に照らされた雪渓からの照り返しは強く、まぶしく暑い。
 やがてミヤマキンバイが咲き、東焼石岳が見えるようになってくると、ハクサンイチゲが咲いていた。こんなに早く咲くハクサンイチゲに感動しながら登って行くと、しだいに沢山のイチゲが咲き驚いた。
 白いイチゲに混じったミヤマシオガマを見つけ、ヒナザクラも咲いていた。歩くより花を撮っている時間の方が長いくらいだ。
 姥石平に着くと驚いたことに、ハクサンイチゲの大群落があった。まさかこんなに咲いているとは思ってもいなかっただけに、最高に感動した。しかし、焼石岳の斜面一帯に咲く大群落はまだだったので安心した。ここだけは、いつも通りの6月中旬にしてほしい。
 泉水沼から山頂に向かって行くと、こんどはミネザクラが迎えてくれた。山頂への登りに入ると秋田側が見え、山頂部分が雲に隠れた鳥海山がボンヤリ見えた。
 山頂で娘と握手を交わし、写真を撮り合う。娘は、早池峰山、岩手山、秋田駒ヶ岳に次いで4度目の登山である。周りに雲が多いため遠方の山々は見えないが、栗駒山だけははっきり見えた。
 下りでも多くの登山者が登ってきて、今日はかなりの人数の人たちが入山している。雪道を歩くのが娘にとっては面白いらしく、喜びながら歩いていた。
 銀明水の手前で、昨年金明水で一緒に飲んだボランティアの2人に合い、今日も金明水の小屋に向かうところだった。
 銀明水に冷やしたゼリーは冷たく、かわいた喉をひんやりと潤おしてくれた。日に照らされて暑いながらも、カップラーメンの昼飯にする。
 下り始めて間もなく、足跡にだまされ左側に下って行った。現在位置を確認しながら、少しの藪こぎで登山道に戻った。
 登りではあまり目立たなかったタムシバの白い大きな花が、下りでは目立って見えた。
やけいし館で汗を流し、和賀線を走り家路につく。


大きいミズバショウ


水辺に咲くリュウキンカ


中沼に映る逆さ稜線


中沼のミズバショウ


リュウキンカの群落


ミズバショウの群落


上沼


シラネアオイ


新緑


ムラサキヤシオツツジ


小ぶりのミズバショウの群落


銀明水上の雪渓


ミヤマキンバイ


ムシカリ


ハクサンイチゲ


ミヤマシオガマ


ハクサンイチゲと山頂


ヒナザクラ


ヒナザクラ


泉水沼にて


ミネザクラ


山頂から西に延びる稜線と三界山


山頂にて


横岳


経塚山


タムシバ


中沼 リュウキンカとミズバショウの大群落


??

タイム:中沼登山口(7:30)→銀明水(9:30)→山頂(11:35)→銀明水(12:45〜13:15)→中沼登山口(14:40)

 ミズバショウの群落にビックリし、ハクサンイチゲの群落には感動した。時期的にはまだ早い時期なので、花の種類は少なかったが、雪が少ないせいで群落で咲いていてくれたので嬉しかった。
 娘と2人きりで登る山登りは楽しく、幸せいっぱいの気分だ。今度は時間が合ったらどこへ登ろうかと思うと、それもまた楽しみである。しかしながら娘が歩くのが早く、いや私が遅いのであるが、若者と一緒に歩くのがつらくなり始めてきた。
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