岩手山 馬返し
 


2019年11月9日(土)
メンバー:田口さん、小田中 智
コース:馬返し〜大蔵石〜岩手山 往復

 8月に登山の依頼をいただいたが、あいにく雨予報のため延期し、更に数回計画したが天気が悪いため、今まで延び延びとなりようやく行けることになった。
 今年は天候が悪く台風も数回上陸し、全国的に被害が多かった年になった。年々天候が集中的に崩れるようになった気がしてならない。

9日(曇り)
 6時に馬返し駐車場に集合する。今週になって雪が降り始め、昨日は五合目付近まで白くなった岩手山の姿を望んだ。もう秋も終わり初冬の時期となり、今年も残すところ50日余りとなった。
 風が冷たいので上着を着て歩き出すが、林の中に入るとさすがに暑くなった。木々の葉はすっかり枯れ落ちてしまい、登山道は枯葉の絨毯だ。
 四合目からは雪がうっすらと積もり、六合目の大蔵石を過ぎると小さい木に付着した樹霜が美しい。樹霜(じゅそう)とは、空気中の水蒸気が昇華して、樹枝などの地物に付着した樹枝状ないし針状の結晶だと言うことだ。
 今日の天気は曇りではあるが視界も良く下界は晴れているようで、七合目でも外輪は望め、ときおり日が差して木に着いた樹霜が輝いてきれいだ。しかし、天気予報では山頂は風速20mの風が吹くという。
 八合目でカッパの上下を着て山頂に向かうと、しだいに風が強くなってきた。降りてくる方からの情報でも山頂は風が強いと言うので、お鉢を左回りに回ることにする。鬼ヶ城側から吹く強風に対しては、左回りに回ると山頂が風を遮ってくれるためそれほど強風にならないのである。
 奥宮を素通りして山頂に向かう。外輪でもそれほど強くはないが、山頂では風が強かった。右回りで来ていれば風速20mの風だったことだろう。山頂はガスってはいなかったが寒いので写真を撮り、来た道を戻って行く。
 雪は5cm程しか積もってなく、あまり硬くなってないのでアイゼンは必要ない。奥宮で安全祈願をして八合目の小屋へと下って行く。風は冷たく岩手山の頂上はすでに真冬の状態である。黒ぐろしい夏山に比べると、雪で白い冬山・春山が私は好きだ。
 八合目の小屋は冬仕舞いしているので、裏の冬口から小屋に入る。5人パーティがおり、熱いカップラーメンで遅い昼食にする。寒い時はカップラーメンが最高だ!
 下るにしたがい晴れ間がドンドン広がってきたが、それはいつものことである。岩場の下りから落ち葉積もる登山道が意外に歩きにくい。枯葉の下のデコボコや小石が分からないのである。


馬返しにて


四合目手前付近


六合目大蔵石


七合目付近から見る樹霜


八合目の小屋


八合目過ぎてから見る外輪山


左回りでの山頂


山頂にて


八合目避難小屋


きれいな樹霜

タイム:馬返し(6:30)→七合目(10:35)→岩手山(12:30)→八合目(13:40〜14:15)→馬返し(16:50)
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