初冬の片羽山
 
笛吹峠付近から望む雄岳(左)と雌岳(右)
笛吹峠付近から望む雄岳(左)と雌岳(右)

2013年12月8日(日) 天候:曇り メンバー:佐藤 博、小田中 智

 コース:県道35号登山口〜五合目〜片羽山雄岳 往復

 10月の末に早池峰山から望んだ片羽山が素敵だったので、年内には訪れたいと思っていた。しかし、遠野方面の山は片道2時間はかかるので、日帰りではガソリン代がもったいなく、車に1泊して五葉山と片羽山を登ろうと思った。
 遠野方面の山は初めてなので魅力がある。今の季節の山は、山の大きさにより何合目かを境に、晩秋と冬山に別れる分岐点がある。そんな山もまた素敵である。

 昨夜は遠野の道の駅に泊まり、6時に起床するが昨日の宴会で頭がボーッとしている。食事をして洗面するとスッキリした。
 県道35号の笛吹峠から釜石方面に下って行くと、左に登山口への標識がある。林道を1km程登って行くと、鳥居が立つ登山口があった。
 登山道は幅が広く、雑木林の中をゆるい登りが続いている。雪は全くないので11月の晩秋の山みたいだ。体は昨夜食べた羊が乗り移っているみたいに重い。
 登山道はしっかり整備され歩きやすく、何合目の標識もあり気持ち良いコースだ。落ち葉のジュータンを踏みしめながら四合目を過ぎると、ようやく雪が出てきた。
 登山道の前方には山頂の山並みは見えなく、1,121mピークを巻くとようやく前方に、梢の間から山頂方向の山が見えてきた。
 登山道には雪の重みで笹がかぶり、雪払いをしながら登って行くと傾斜はしだいに急になってきた。七合目で冬の身支度をする。
 九合目からはブッシュに邪魔され、雪こぎというよりも低いブッシュ漕ぎとなる。脇に鳥居と祠を見送ると一気に視界が開け、山頂の標識が見えた。
 山頂は全方位の展望で、目の前には三角形の雌岳が見える。反対側から雌岳に登るコースはあるが、雄岳と雌岳間の登山道はなく、美しい山だけに行けないのが残念だ。次回には、雪のある時期に雌岳を往復してみたい。
 東にはどっしりとした六角牛山がそびえ、標高は数メートル低いものの、遠野三山に数えられるだけあって風格がある山容だ。
 八合目で冬服を脱ぎ、ゆっくりと昼食をする。気心の知れた仲間と、バカ話をしながらの山行はやはり楽しい。
 六合目まで下ると下った2人の足跡があった。途中で戻ったのだろう。雪の上を歩くのは足に易しく、膝の負担も少なくてすむ。身障者の足にとっては冬は楽でよい。
 道を訪ねながら、たかむろ水光園で汗を流す。ここの風呂は展望がよく、気持ちがよい風呂だ。このまま泊まって宴会をしたら、どれだけ楽しいかといつも思うのだが、いまだに実行できないでいる。

登山口
登山口

幅の広い緩やかな登山道
幅の広い緩やかな登山道

五合目付近
五合目付近

六合目を過ぎると山頂方面が見えてくる
六合目を過ぎると山頂方面が見えてくる

小枝の樹氷が美しい
小枝の樹氷が美しい

九合目付近
九合目付近

片羽山山頂
片羽山山頂

山頂に立つ佐藤
山頂に立つ佐藤

雌岳
雌岳

六角牛山
六角牛山

八合目付近からの雄岳
八合目付近からの雄岳

タイム:登山口(8:05)→七合目付近(10:10)→片羽山(11:15〜20)→登山口(12:55)
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