秋田駒ヶ岳 盛岡山想会雪上訓練
 


2019年5月18日(土)〜19日(日)
 メンバー:三浦 功、横沢 一則、下田 和政、竹内 満、小田中 智
 コース:国見温泉〜横長根〜ムーミン谷(テント泊)〜男岳 往復

 近年、会でしっかりとした雪上訓練をしていなかったため、例会登山として秋田駒ヶ岳の急斜面で訓練することになった。雪が固い時に訓練をしなければ意味がないので、柔雪時と硬雪時に行うため1泊のテント泊で行うことにした。
 最近は会の例会登山としてもテント泊の山行は少なく、とにかく荷物を背負って山で1泊し、夜は酒を飲みながら語り合うのが一番の楽しい登山だ。

18日(晴れ)
 6時に高松の池駐車場に集合し、国見温泉へ向かう。食料、装備を分担し飲料水を背負うとそこそこの重さになり、面々は初めて背負う重さだと言うので体力訓練にもつながる。
 歩き始めて間もなくショウジョウバカマとスミレが咲いていた。最近は暖かいので雪解けとともに可憐な花たちが咲き始めてきた。いっせいに咲き始めるのも間もなくだ。
 横長根途中の急な斜面で下り方と登り方の練習をし、ムーミン谷へ向かう。3月から4月に降った雪のためか例年より残雪が多い。小岳下の雪の斜面に6人用テントと、練習用に1人用テントを張った。
 ビールと食料を雪で冷やし、横岳の斜面へ向かう。急斜面を見つけてアイゼン無しでの登下降の練習をする。基本は滑落しない歩き方を身に着けることだ。早めに訓練を終えテントに戻る。
 テントに着いてすぐに飲むビールは美味い。テントに入ると15時過ぎには宴会が始まった。夕食は刺身、骨付きラム、野菜サラダ、ホルモン鍋である。各自が持ち寄ったアルコールは、たまたま別々のもので皆で回しながらいただく。


ショウジョウバカマ


女岳と横岳


横長根で訓電


オオバキスミレ


女岳と男岳


小岳下に張ったテント


19日(晴れ一時ガス)
 3時半に起床し朝食を食べないで出発する。気温が高めのためカリカリに硬くはないが、まずまずの硬さでアイゼンを付けて男岳の斜面へ向かう。男岳への直登斜面の左斜面で登下降の訓練を行う。昨日の初めの歩き方はギコチなかったが回数を重ねるとサマになってきた。
 テントに戻り朝食にする。しばらくしてまた男岳方面へ向かう。雪がいくらか緩んできたので、直登ルートの右斜面から稜線に向かうことにする。上部に登るにしたがい雪は締まってきたので、大きなステップを切るために2回3回と蹴り込んでいると疲れてきた。
 稜線に出ると森吉山が出迎えてくれた。男岳山頂は私にとって2年3ヵ月ぶりで、田沢湖の向こうに真っ白い鳥海山がうっすらと見えた。先月登った和賀連峰の羽後朝日岳も見えており、和賀連峰は広大な山塊だ。
 山頂からは金十郎尾根を下り、五百羅漢からテン場に向かうと大人数の団体がおり、岩手県山岳協会が残雪訓練をしている方々だった。講師をしている山想会の出堀先輩と話を交わしテン場へ向かう。
 テントを撤収して下山していくとミヤマキンバイが咲いていた。今日も良い天気のためか多くの登山者を見た。これから山は騒々しくなり、虫も出てくるのでうるさい時期になる。
 「道の駅あねっこ」で食事と入浴をし、高松の池駐車場で解散する。この訓練をもとにして、訓練が役立つような山へ登ってほしいと思う。


男岳への斜面


男岳山頂にて


女岳の溶岩流


金十郎尾根と田沢湖


ミヤマキンバイ
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