初冬の五葉山
 
五葉山山頂
五葉山山頂

2013年12月8日(土) 天候:曇り時々晴れ メンバー:佐藤 博、小田中 智

 コース:赤坂峠〜石楠花山荘〜五葉山 往復

 10月の末に早池峰山から望んだ片羽山が素敵だったので、年内には訪れたいと思っていた。しかし、遠野方面の山は片道2時間はかかるので、日帰りではガソリン代がもったいなく、車に1泊して五葉山と片羽山を登ろうと思った。
 1月4日を過ぎると赤坂峠のゲートが閉まってしまうので、佐藤君を誘うと同行するというので、彼に日程を合わせ出発する。
 遠野方面の山は初めてなので魅力がある。今の季節の山は、山の大きさにより何合目かを境に、晩秋と冬山に別れる分岐点がある。そんな山もまた素敵である。

 佐藤君と我が家に6時集合とし、私の車で遠野へのドライブが始まる。
 佐藤君とは、30年も前に山想会の同じ釜の飯を食った仲間であり、壁でザイルを結び命を託し合ったり、冬の剣の小窓尾根を登った仲間である。しばらく別れ別れになっていたが、今年になって縁がありNHKカルチャーの登山講師に誘い、また昔の仲が復活しようとしている古い仲間である。
 ナビの指示に従い、狭い山道を赤坂峠へと向かっていく。赤坂峠の標高は712mあり、山頂への標高差は600mほどしかない。駐車場には3台の車が止まっていた。
 天気は良いが風が冷たく、上空では風の音が鳴っている。山の姿は全く見えなく、広い立派な登山道をゆっくりと登り始める。
 緩やかな登山道をしばらく登ると、突然荒涼とした賽ノ河原があり、間もなくベンチがある畳石に着いた。この付近からようやく、うっすらと雪が現れた。
 細いブナとダケカンバの緩急がある林を登って行くと、細い枝に付着した樹氷がとても美しい。のんびりしすぎて、石楠花山荘に着くまでだいぶ時間がかかってしまった。
 風が出てきたので小屋で冬山の服装になり、ようやく冬山らしくなった緩い登りを行くと、石堀に囲まれた中に神社があった。信仰登山の山だけあって、いたる所に鳥居や祠がある。
 ロープで仕切られた道を強い風に吹かれながら進むと、真っ平らな中に山頂があった。雲で見える山々はなかったが、大船渡湾だけが陽に照らされて輝いていた。
 帰りに鳥居をくぐり、日枝神社にお参りをする。山荘で昼食とし、暖かいカップうどんは美味しい。小屋には薪ストーブがあり薪もあるので、冬に来ての宴会は楽しそうだ。
 冬服を脱ぎ、気持急ぎ足で下って行く。来る時に見落とした五葉温泉の看板を見つけ、ゆったりと温泉に浸かる。
 遠野に戻り、今夜の宴会をどうするか検討する。せっかく遠野に来たのだから、焼肉店でジンギスカンという案もあったが、寝るところまでの移動が大変なので、買い物をして車でジンギスカンということになった。
 6時前から飲んだのであるが昔話に花が咲き、ジンギスカンとホルモンをつまみに、宴会は11時近くまで続いた。

赤坂峠
赤坂峠

賽ノ河原
賽ノ河原

畳石
畳石

ミズナラとブナの緩やかな登り
ミズナラとブナの緩やかな登り

小枝についた樹氷
小枝についた樹氷

小枝の樹氷が美しい
小枝の樹氷が美しい


小枝の樹氷が美しい

石楠花山荘
石楠花山荘

日枝神社
日枝神社

五葉山山頂 佐藤博
五葉山山頂 佐藤博

大船渡湾
大船渡湾

樹氷と大船渡湾
樹氷と大船渡湾

タイム:赤坂峠(8:50)→石楠花山荘(11:05〜15)→五葉山(11:40〜45)→石楠花山荘(12:05〜35)→赤坂峠(13:45)
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