岩手山 馬返しコース リハビリ山行で、雪景色の美しさに感動!
 
五合目付近
五合目付近

12月20日(木) 天候:雪 メンバー:単独

 コース:馬返し手前〜馬返し〜三合目〜五合目 往復


 盛岡山想会80周年記念誌の制作のため、8月初旬の白峰三山の縦走以来、山に行く時間が無くなってしまった。
 そして、11月初めには頸椎椎間板ヘルニアのため1ヶ月間を入院したため、ますます山にも行けなくらり、体はすっかりなまり、両膝が痛くなるほどになっていた。
 退院して20日間は家でおとなしくリハビリしていたが、いつリハビリ山行を決行するか、どこの山へ行こうかと迷っていたが、やはり憧れの山である岩手山にした。

 朝5時に家を出て、車は馬返しの手前の小岩井に行く分岐に駐車した。まだ先に行けそうだったが、雪が降っているので無理をしないことにした。
 まだ暗く、あまり早く出ると上まで登ってしまいそうなので、明るくなるまで仮眠してゆっくり出発する。
 朝から小雪が降っており、静寂のなかに時々小鳥のさえずりと新雪を踏みしめる音だけが聞こえ、舞う小雪がみょうに美しく感じる。
 2年前に足首を骨折した時のリハビリ山行の時もそうであったが、ただ雪が舞うだけの雪景色にも感動を覚えたものだった。
 馬返しで登山届に記入し、スノーシューを付け、いよいよ山へと入って行く。新雪の下は雪が堅く締まっているため潜らないが、なまりきった足はしだいに疲れ始めてきた。
 昨年来、体の痺れと共に足のもつれ、手が異常に冷たくなっていたが、手術をしてもまだ痺れはとれていなかった。
 時折り木々に積もった雪が風にあおられて、はげしく舞い落ちる様もなぜか美しく思える。しばらく山に行ってなかったので、自然に飢えているのだろうか?
 雲が低く垂れこめているため上部の景色は見えないが、風はあまり無いので寒くもなく、リハビリ山行としては上天気である。
 三合目からは雪も多くなり、下層の堅い雪にスノーシューが滑って登りづらいため、スノーシューをデポしてアイゼンに履き替える。吹きだまりで膝まで潜るが、四合目の岩帯に出ると歩きやすくなった。
 今日の行動は12時頃で打ち切りと決めていたので、行ける所まで行くことにする。
 風がいくぶん吹いてきて手が冷たくなったので、今回新調した羽毛ミトンを着用すると冷たさは感じられなかった。この手の冷たさだけでも早く回復してくれれば、だいぶ冬山が楽になるのであるが、体調が悪いということはすごく不便である。
 12時を過ぎたため、五合目付近で行動を打ち切り、下山することにする。
 スノーシューのデポ地でアイゼンを脱ぎ、ツボ足で下って行く。下りは骨折した足首が痛く、今まで運動していないツケがまわってきたようだ。
 登りと下りでは大違いで、思ったより早く車に着いたので、ひと眠りしてから家路につく。
 今回のリハビリ山行では、心配した膝の痛みも何とかなり、五合目まで登れたことに満足だった。今後は日常のトレーニングにも励み、ルンルンで美しい冬山を楽しみたいと思う。

馬返し
馬返し

馬返し
馬返し 残念ながら岩手山は見えない

一合目付近
一合目付近

木に積もった雪が風で激しく降る
木に積もった雪が風で激しく降る

二合目付近
二合目付近

四合目手前
四合目手前

五合目手前
五合目手前

タイム:馬返し手前(7:00)→馬返し(7:40〜55)→三合目(9:35〜45)→五合目付近(12:20)→馬返し(13:50〜14:00)
    →車(14:25)
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