五葉山 クリスマス登山
 


2021年12月26日(日)〜27日(月)
 メンバー:加藤さん(千葉県)、桐生さん(千葉県)、大橋さん(千葉県)、櫻田さん(岩手県)、
      渡邉 正一さん(福島県)、藤原 豊さん(岩手県)、小田中 智
 コース:赤坂峠〜畳石〜しゃくなげ荘 往復


 恒例のクリスマス登山であるが、昨年はコロナのため中止としたが、今年は秋からコロナが終息しつつあるので開催することにした。目的は登山よりもストーブがある山小屋で美味しいご馳走を食べることを主目的としているが、登山口から遠くない山小屋にストーブがある所は限られる。
 2016年に五葉山でクリスマス登山をしており、近年に避難小屋が新しく建て替えられたため、今回もそこで行うことにした。メインディッシュは恒例的に刺身と寿しであり、更にもう2品とホールケーキである。家で食べるクリスマスよりも豪華ではあるが、荷物は背負っていかなければならない。

 五葉山は、岩手県の南西部に位置し、大船渡市や釜石市の三陸海岸に近いため穏やかな気候で、シャクナゲとツツジが咲く花の名山として知られている。5月下旬ころ、ツツジで山が真っ赤になる時は感動ものだ。また、シャクナゲは7月上旬頃に満開となり、登山道の左右は白い花で覆われる時もある。
 山中には野生のホンシュウジカやニホンザルが生息し、県立自然公園に指定されている。登山道から野生の動物を見れる時もある。

26日(曇り)
 関東の方たちを11時に盛岡駅前で迎え、食料を店から受け取り遠野へと向かう。盛岡市内でサラッと積もった雪は国道には無いものの、遠野の峠に向かうと車道にも積もり今年初めての雪道だ。
 雪のせいで思うようにスピードが出せず、赤坂峠の集合時間に大幅に遅れてしまった。現地集合者の邉ちゃんや藤原君にはしばらく待たせてしまい、重い食料を分担して小屋へと出発する。
 積雪は20cmほどあり、止まっていた2台の車の持ち主がやがて下山してきた。これで山には誰もいなく、今夜のしゃくなげ荘は貸し切りだ。ストーブの暖かさにひたって楽しいクリスマスパーティになることだろう。
 小屋まで2時間弱のコースタイムではあるが、小屋はなかなか遠く暗くなった中をヘットランプを灯して歩いて行く。先行者が小屋の鐘を鳴らしてくれているが、鐘の音は近くに聞こえても小屋にはなかなか近づいてくれない。
 風が出てきて寒い中、やっと小屋の姿が見えた。新しい小屋は二階建てで、大広間には薪ストーブが熱く燃えていて小屋の中は暖かかった。もう17時を過ぎており、これから宴会をするにはちょうど良い時間だ。パーティメニューは、刺身、オードブル盛合せ、寿し、ホルモン鍋、漬物で、乾杯用にシャンパンを用意した。
 食料を広げてまずは乾杯だ。暖かい小屋の中で飲む冷たいシャンパンは格別の味である。話も弾んでほろ酔いになった頃、恒例のプレゼント交換である。各自1,000円を目安に商品を持ち寄り、ジャンケンで勝った順に好きなものを選んでいくのである。勝った者は品物をオープンして、購入者からのメッセージをいただく。
 しばらくしてケーキの入刀である。大きさはまちまちに切り、ジャンケンで負けた方から選んでいく。この頃には腹が苦しくなり小さい順に選んでいたようで、勝った者は一番大きいケーキだった。
 刺身2皿、オードブル2皿、寿し2皿は多いと言われたがけっこう食べ、ホルモン鍋は様子を見て作ることにしたので結局食べないでしまった。そんな量だったので、ケーキは楽しんで美味しく味わえない者もいた。
 暖かい小屋で飲んで食べて話して、楽しい時間はあっという間に過ぎていった。明日は6時起床で頂上に行こうと、目覚ましをセットしてシュラフをかぶる。


新雪が10cmほど積もっていた


穏やかな天気である


クリスマスパーティ


クリスマスパーティ


ホールケーキ 傷みは少ない方だ


27日(風雪)
 早く起きた方の話声で目覚める。夜中の外は風と共に小雪が舞っていたが、小屋の中は暖かくシュラフに入らなくても寒くはなかった。朝の天気は悪く新雪も積もったようだ。日本そばの朝食を食べ、食後のコーヒーを飲んで出発の準備にかかる。
 外に出ると20cm程の新雪が積もり風もあり視界も悪いので、すぐに下山することにする。新雪をかき分けて下って、樹林帯の中に入ると風が収まり、木々に積もった雪がきれいに見える。冬景色はほんとうに美しいものだ。この景色は、雪が積もった寒い時にしか味わえない冬の美しさである。
 雪に隠れた石が滑り、転んだ拍子に膝を捻ってしまった。それでなくても痛い膝なのに更に悪くしてしまった。びっこを引きながらストックにぶら下がり下って行くが、登山口は遠く脂汗が出てくる。年明けからは八ヶ岳山行であるがと思うが、なるようにしかならない無理かもしれない現実である。
 登山口の積雪は10cmほどであり、除雪したあとがあり助かった。邉ちゃん、藤原君と別れ、ゆっくりと車を走らせて行くと路上に狐が居座っており、逃げないので立ち去るまで待つ。五葉温泉で入浴し、さっそくアイシングしながら温泉に浸かると、痛かった膝はだいぶ良くなってきた。
 そこで昼食を食べ、雪道を花巻駅へと走って行った。新花巻駅で関東から来た3人組と別れ、お姉さまと盛岡へ向かっていった。雪道に時間がかかり家に着いたのは18時近くだった。
 楽しいたのしいクリスマスパーティ、来年はどこにしようかとすでに悩んでいる。


20cmほどの新雪の中を


美しい樹雪





新雪は楽しい〜わね−!


地吹雪の賽ノ河原


下山しました―
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