早池峰周回
 


2015年12月13日(日)〜14日
 メンバー:小田中 智
 コース:岳〜河原坊〜小田越〜避難小屋〜小田越〜うすゆき山荘〜岳


 11月・12月は時期的に中途半端で暇だ。冬の募集計画や夏のツアー計画の立案があるため、パソコンに向かいあっての作業がようやく終わった。
 天気の流れを見ながら、1泊で早池峰山に行くことにする。計画としては山頂に泊まり、鶏頭の縦走をするつもりである。

13日(晴れのち小雪)
 峰南荘の駐車場には全く雪が無く、林道にはサラッと雪がありスキーの跡が残っていた。12月始めに降った雪は、先日の雨で山の中腹まで消えてしまったみたいだ。
 林道の梢越しに見る鶏頭山にはほとんど雪が付いていないようだ。道も所々はアスファルトが出ており、天気が良いので5月の春山みたいな感じだ。
 中岳の稜線はほとんど雪が無く、うすゆき山荘付近から見る早池峰山の沢沿いにやっと雪が見える程度で、山頂付近の岩場には雪が付いてないようだ。
 もう今年も2週間を残すのみであるが、こんな冬は初めてである。山だけには沢山雪があって欲しいものだと思う。しかし、こんな景観も天気が良いせいもあってそれなりに美しい。
 今回は一眼レフを持ってきており、馴れない操作とカメラの出し入れに手間取りながら、立ち止まってる時間の方が長いようだ。
 河原坊から沢を徒渉する時、凍っている岩を見逃して転んでしまった。尻を打ち膝をひねったらしく、腰と膝が痛い。
 雪は10cm〜20cmあるが、一昨日のトレースがあるので潜ることもなく、ありがたく使わさせていただく。東コメガモリ沢と別れると、前方に山頂方面の岩場が見えてきた。
 岩場には部分的に雪はあるものの、黒々とした岩場が大半を占めていた。体調は思わしくなくスピードが出ないので、頭垢離が近くなったところで断念することにした。
 時間をかければ登れるのであるが、明日の下山がしんどそうだった。カップラーメンの昼食を食べ下山し始める。今日はどこに泊まろうかと思案しながら下って行く。
 雪があればこの付近でも泊まれるのだが、この現状では河原坊かうすゆき山荘しかない。河原坊に着くと小田越への、今日の足跡があった。
 来年の3月に薬師岳の募集登山をしており、薬師岳避難小屋に泊まるので、その偵察をすることにする。小屋に泊まったのは40年も前のことでる。
 傾斜のない林道を歩く分には足と腰に問題はなさそうなので歩き始めるが、やはりスピードは出なく苦しい林道の登りとなった。小田越の手前で先行していた男女2人が下ってきた。どうやら小田越までのハイクのようだった。
 天気は崩れ始め小雪が降ってきた。小田越避難小屋に泊まるつもりだったが、小屋に入ってみると小屋は大きく暗く寒そうなので、結局うすゆき山荘に泊まることにする。
 小田越は、強くはないが風が吹き雪が降り、少しは冬らしくなってきた。上部は風も強く吹雪であろうが、この辺ではそれもまた冬らしくていい感じだ。
 暗くなる頃やっと山荘に着いた。室内は明るく広々としており、石油ストーブが置いてあった。灯油を1Lも持参すると暖かい一夜を送れるだろう。
 この小屋はログハウスの作りで前に新築しているが、ここに泊まったのはその前の古い小屋の時であった。2階、3階とベットはあるが、基本的には吹き抜けの広間である。
 ダウンを着て暖かくして夕食とする。刺身と野菜サラダをつまみに、ビールで乾杯する。広い部屋に1人でいるのであるが寂しくもなく、時には1人登山も良いもんだ。
 ホルモン焼きでホットウイスキーを飲みながら、今日の一日を振り返ってみる。氷で滑ったにしても何故3回も転んだのだろうか?それには何か理由があるのだろうか。今回危険なので上に登るなということか、ただ老い始めて転んだのか分からないが、前者であればうれしい。
 今までに、時々何かのヘマをした時には、ひどいことがあったような気がする。特に単独の場合、年齢も若くはないので注意をするにこしたことはない。そんなことを思いながら飲んでいるとだいぶ酔ってきた。膝はビッコをひくくらい痛くなっていた。


早池峰山山頂の稜線


うすゆき山荘


河原坊


山頂の稜線


山頂の稜線の拡大


中岳の稜線


鶏頭山の稜線


頭垢離の手前から


小田越

14日(晴れ)
 山での夜は不思議に短い。下界ではトイレに起きると時間は関係なく眠れなくなるのであるが、山ではすぐにまた眠れて、いつまでも眠れるのである。今日は岳まで歩くだけなので、ゆっくり朝寝を楽しむ。
 ラーメンを食べて掃除をして外に出る。昨夕の雪は1cm程しか積っておらず、今日も晴れである。ゆっくり歩きながら、林道脇にある滝の写真を撮る。今まで林道脇の滝の写真も撮ったことはなかった。
 大迫の「ぶどうの湯」で入浴して帰途に着く。18日は姫神山登山が入っているので、雪の状態を確認するため登山口まで行ってみることにする。
 時間があるので、始めに馬返しまで行ってみるが、雪は全くなかった。岩手山を見ると山は白いが、よく見ると上部もサラッとしか積ってないようだ。
 やはり、姫神山登山口も全く雪はないので、今度の姫神山登山は来年に延期することに提案しよう!


うすゆき山荘の室内


うすゆき山荘


山頂方面


林道のミラー越しに


鳴想の滝


清廉の滝
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