大雪 黒岳付近散策
 


2017年7月14日(金)〜18日(火)
 メンバー:渡辺 正藏、國本 旗男、岩舘 常蔵、半田 民子、高原 文美子、小田中 智
 コース:黒岳ロープウエイ〜黒岳〜黒岳石室〜付近散策 往復


 盛岡山想会85周年登山として、黒岳石室を基点に北鎮岳から北海岳を経て周回、白雲岳の往復と2班に分かれて有志で行動する計画をした。
 黒岳石室に泊まることにより、ロープウエイの時間に縛られずに行動できるため、のんびり楽しみながら行動できる利点がある。
 石室はシュラフのレンタルがあり、食事の用意をすると荷物の軽量で入山できる。石室に戻るのであれば荷物を置いてサブザック行動ができるので便利だ。

14日
 みんなを迎えに行き高速道に乗り、八戸港からシルバーフェリーに乗る。メンバーの年齢は80歳から62歳とまさしく年齢的にもシルバーである。
 私としては今年初めての北海道で、気持ちがウキウキである。明日から連休の始まりなので船は混んでおり、車を乗せるのにだいぶ時間がかかった。ようやくみんなと乾杯でき、カラカラの喉を潤す。

15日(晴れ)
 苫小牧は曇空だったが走るにしたがって晴れてきた。ロープウエイからはアンギラスが横たわるニセイカウシュッペが青空の中にあった。
 リフトの下は黄色いキンバイの花が点在して私たちを出迎えてくれた。私のザックには2日分の全員の食料と装備が詰まっており、20kgほどの重さだ。
 黒岳の登りではウコンウツギとシナノキンバイが一面に咲き見事だ。山頂から眺める景色は雲が多く旭岳は見えないが、北海岳や白雲岳付近の雄大な山々が素晴らしい。すでに15時近い時間ではあるが多くの人たちでいっぱいだ。
 石室に向かって下っていくとエゾツツジが一面に咲き、他にも多くの花が咲いている。お花見にはちょうど良い時期にぶつかったようだ。
 石室は混雑していたが寝床と食卓テーブルを確保し、撮影に夢中の先輩たちを待つ。夕食は骨付きラム肉、焼き魚、野菜サラダ、パスタ、サクランボ、ワインだ。まずは冷えたビールを購入して乾杯する。
 今は日が長いので明るく暖かいので外での食事は楽しい。明日の天気予報は10時頃から雨の予報であるが、好天を願って狭い寝床に入る。


ニセイカウシュッペ山


ウコンウツギ


シナノキンバイ


カラマツソウ


チシマノキンバイソウ


エゾノハクサンイチゲ


エゾヒメクワガタ


ウコンウツギ





黒岳


北海岳と間宮岳





エゾツツジ


イワブクロ


イワウメ


16日(曇りのち雨)
 3時半に起床して外に出ると、すでに明るくなっており曇り空だ。年輩組と若者組の2班に分かれ、昼に集合することにして別れる。女性2人と私は北鎮岳を往復することにする。年配組は北海岳方面に向かった。
 歩き始めるとチングルマの群落が広がり、エゾコザクラ、ツガザクラと花たちはみな群落をなし一面に広がっている。雪解けが遅かったせいで、最近いっせいに咲き始めたようだ。ただただ素晴らしいとしか言いようがない。
 御坪平展望台からはガスになり、北鎮岳分岐直下の急斜面には雪渓があった。朝も早いので雪渓は硬く、登っても下りではアイゼンが必要なので無理をせず戻ることにした。
 だいぶ戻っていくと見慣れた姿の3名と出会った。北海岳方面に向かったはずの年輩組たちだった。時間的にまだ早いので北海岳方面に行ってみる。
 こちらも花が満開で、ピンク色のエゾコザクラが咲き誇っていた。赤石川の徒渉点は増水していたし、これ以上先に行っても時間まで戻れなくなるので引き返す。
 石室小屋にみんな集まり早めの昼食にする。昼から雨で、明日も雨予報なので、今日は下山することにする。今夜の夕食の食料を持ち帰るには勿体ないので、昼食に食べてしまう。メニューは鰻と冷奴と炒飯である。
 下り始めると黒い雲が覆い始め雷が鳴ってきた。登山口に着く手前から小雨が降り出し、後続を待っていると雷のためリフトが一時ストップした。
 雨は本降りとなり、リフトではカッパを着てもすっかり濡れてしまった。今夜泊まる所を探すが、連休のためどこも満室であったが、旭川市にやっと宿を見つけた。
 さっそく入浴し、ビールで乾杯する。夕食は付かないので外の居酒屋に行く。


チングルマと黒岳


チングルマ


ハクサンシャクナゲ


エゾノツガザクラ


コマクサ


キバナシャクナゲ


マルバシモツケ


イワヒゲ


キンロバイ


アオノツガザクラ


北海岳


エゾコザクラ


17日(曇り)
 今日は夕方まで観光し、夜の船に乗るスケジュールだ。ゆっくりと朝食をいただき、宿を後にする。
 観光コースは、旭川駅物産センター、上野ファーム、苫小牧観光市場、苫小牧温泉入浴の予定だ。上野ファームの後、メロンを買うのに手間どり市場に着いたのは夕方で閉まっており、残念ながら魚は買えなかった。
 苫小牧温泉では宴会となったが、運転手の私は船までお預けで、酔っぱらいのダジャレにムッとする。船でようやくお預けがとれ、冷たいビールをいただく。
 今回は運動量よりも飲み食い量が多いため体が重くなってしまった。山は登山というよりハイキングになってしまったが、多くの種類の花が一面に広がるお花畑は壮大で、北海道の雄大さを感じさせられた。
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