木曽駒ヶ岳 紅葉ツアー
 


2019年10月5日(土)〜6日(日)
メンバー:吉田さん(82歳)、櫻田さん、渡邉 正一さん、小田中 智
コース:千畳敷駅〜中岳〜駒ヶ岳〜宝剣山荘(泊)〜千畳敷駅


木曽駒ヶ岳(2,956m) 日本百名山、花の百名山

 木曽駒ヶ岳は長野県上松町・木曽町・宮田村の境界にそびえる山で、南北約80kmに連なる木曽山脈(中央アルプス)の最高峰である。正式名は駒ヶ岳で、東麓の伊那側では西駒ヶ岳と呼ばれる。
 木曽駒ヶ岳のすぐ南には鋭角にそびえる宝剣岳が接し、その南東面には典型的な氷河地形の千畳敷カールが広がる。夏は高山植物の可憐な花々が咲き競い、秋はナナカマドが鮮やかに色づく。
 千畳敷カールは標高2,612mに位置し、シャトルバスとロープウエイで気軽に登ることができることから雲上の別天地として知られる。特に秋は山肌一面がダケカンバやナナカマドの赤、黄色や橙色に染まり、一大紅葉スポットとなる。

宝剣岳(2,931m)
 中央アルプスの中では南部の仙涯嶺(せんがいれい)とともに険しい岩場の山で、その名のとおりどこから見ても鋭くとがった三角錐を突き上げ、人を寄せつけないような雰囲気をもっている。特に千畳敷カールから見上げる姿は一段と鋭さを増す。
 登山コースは、ロープウェイが運行されている千畳敷カールから登る人がほとんどで、カール内の駒ヶ岳神社で左右に分かれ、右回りに乗越浄土から天狗岩を眺めながら北稜を登るルートと、左回りに極楽平から南稜をちょっとした岩登り気分で登って頂上に立つルートがある。いずれも1時間弱で登れる。

 木曽駒ヶ岳の紅葉は素晴らしい紅葉らしいので、登るよりものんびり紅葉を見ることに重点を置いて計画した。
 今回も雨予報のため予定を1日早くして出発した。

5日
 盛岡を6時に出発して高速道に乗り、吾妻PAで邉ちゃんと合流した。後部座席では吉田さんと櫻田さんのトークショウが出発時から始まり、バックグランドの音楽は必要なかった。
 佐久ICで高速道を降り中山道を走っていると、日本百名山の一つである美ヶ原の標識があり、駒ヶ根に着く時間にゆとりがあったので急遽行ってみることにする。
 道路は曲がりくねった道で1時間かからないで駐車場に着いた。山頂である牛伏山は展望が良く、八ヶ岳から北アルプスが見えた。思いがけなく美ヶ原高原に行けたのはラッキーでみんな喜んでくれた。
 駒ヶ根の中心地の宿は高いので、少し離れた「駒ヶ根 ふるさとの家」を予約していた。宿は木造建築で太い柱を使い天井が高く素敵な空間だった。料金が安い割には食事も良く、感じの良い宿泊施設だった。ガイドを始めてから数々の宿に宿泊しているが、未だに一度も外れたことはない。比較点は料金と食事の内容で、寝る部屋はどうでもよい。

美ヶ原 牛伏山山頂

6日(曇り)
 7時半の朝食を食べゆっくりと出発する。ロープウエイの始発が8時であるし、今夜は上の宝剣山荘に泊まるのでのんびりで十分である。
 ロープウエイの乗車口のしらび平へはへはマイカーで乗り入れができないため、菅の台バスセンターでシャトルバスに乗り込む。今日は天気が良いせいと日曜日でもあり、バス乗り場は混んでいた。ロープウエイで登山口の千畳敷に着くとガスだった。
 紅葉はイマイチで終わったのか赤がまるで無く、写真で見る紅葉景色とは雲泥の差で、草紅葉だけが茶色に色づいていた。登山者やハイカーが多くすでに下ってくる人たちもいた。
 登るにしたがいガスも上がってはきたが、やはり本来の紅葉の美しさは無いのが残念だ。登山道は整備されて歩きやすく、勾配が急になってくると九十九折れの石畳となった。
 ゆっくりゆっくりと登って行く。今回は紅葉を眺めるのがメインなので、歩く距離は短く計画していた。紅葉の当てが外れてしまったがゆっくり歩くのには変わりがない。
 乗越浄土に着くと展望が良くなり宝剣岳、伊那前岳、中岳から木曽駒ヶ岳が見えた。ここまで天候が回復してくれたのは嬉しい。宝剣山荘で宿泊の手続きをし、食堂で昼食にする。この付近は小屋が数軒あるので昼食を食堂で食べれるので楽だ。
 登山道は比較的緩やかな登りと下りで、団体さんと同じようなペースで駒ヶ岳へ向かう。青空が見えたり、ガスがかかったりとせわしない天気であるが、時々日差しがあり風がないので暖かい。
 山頂は360度の展望であるが、雲が高いため遠くの山々は望めないが、宝剣岳付近の岩場を見れたのは嬉しい。明日はそこへ行く予定なので晴れることを期待する。
 駒ヶ岳神社にお参りし、邉ちゃん農園のリンゴをかじる。帰りは馬ノ背の巻き道分岐から頂上山荘へ下って行く。ウラシマツツジが綺麗なところがあり、ホシガラスが飛んでいた。チングルマのホケたのが沢山あり、この辺はお花畑のようだ。
 小屋の寝場所は小さい小部屋を割り当てられたので、いつものことではあるが夕食前の宴会となる。夕食はトンカツで美味しくいただく。夜中はガスっていて朝方は雨が降っていた。


千畳敷の剣ヶ池


千畳敷カール


千畳敷カールにて


宝剣岳方面の岩場


中岳


駒ヶ岳への登りから見る中岳、宝剣岳、伊那前岳


木曽駒ヶ岳にて


駒ヶ岳神社


馬ノ背と茶臼山


ウラシマツツジ


宝剣山荘

タイム:千畳敷(10:50)→乗越浄土(12:20)→駒ヶ岳(14:10)→宝剣山荘(15:50)


7日(ガスのち曇り)
 6時に朝食を食べる。先ほどまではガスで小雨が降っていたので、宝剣岳を越えるのは中止にして真っすぐ千畳敷へ下ることにする。極楽平に下るルートはクサリ場があるので雨で滑りやすくなっている。
 雨は止んだがガスっているのでカッパを着て下って行く。間もなくガスは晴れたが展望はない。この天気でも登山者は上がってきており、下界は晴れているのかもしれない。
 駒ヶ根で入浴するつもりだったがたいして汗はかいてないので、そのまま高速道に乗る。諏訪を走っていると諏訪大社の看板があったので寄ることにする。神社に参拝し御柱を眺める。


千畳敷カール


諏訪大社


御柱

 福島までは邉ちゃんが運転し、盛岡に着いたのは7時過ぎだった。
 紅葉はイマニではあったが、美ヶ原と諏訪大社の観光ができたことで今年最後の締めのツアーとなり、今年も何事もなく楽しいばかりのツアーは終わった。
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