和賀岳 高下〜こけ平 初秋でも植物は見事です!
 

こけ平から望む和賀岳

2013年9月6日(金) 天候:晴れ メンバー:単独
 コース:コース:高下登山口〜高下分岐〜和賀川徒渉点〜こけ平〜和賀岳 往復

 早池峰山が急にキャンセルとなったが、久しぶりの好天なので単独で和賀岳に行くことにする。ネットで最近の情報を探ると、8月の集中豪雨で登山口から15分手前で通行止となっている。
 5時に家を出て沢内に向かう。林道の路肩が崩れていたが、軽自動車なら入れそうだ。通行止地から登山口までは10分で着いた。
 久しぶりの単独行でマイペースで登って行く。こずえの間からは木漏れ日がもれ、すがすがしい朝の登山道だ。ブナ林の中の道にはキノコが生えており、高下分岐で一休みする。
 和賀川に降り立つと増水の残骸が残っていた。和賀川は沢が深いので、さぞかし水量が多かったのだろう。少し上に浅瀬を見つけ川を渡るが、長靴は快適であった。
 いよいよ、こけ平への急登が始まる。30分も登ると沢音が遠のき、対岸の稜線が梢の隙間から見えてくる。こけ平の直下は笹がかぶり、一昨年から刈払いの様子はまるでない。
 だんだんと見晴らしがよくなり、こけ平に着くと多くのウメバチソウが咲き、和賀岳の山頂や薬師岳の稜線が見えてきた。
 ハクサンフウロやミヤマアキノキリンソウが咲き、きつかった登りに一休みする。この時期に思いがけない花の歓迎を受け、来年は最盛期に訪れてみたいと思う。
 山頂への道々にはハクサンフーロとウメバチソウが咲き、登山道は所々笹が被っている。急な登りになると道は開け、道脇にはリンドウが濃い紫色で咲いていた。
 山頂には誰もいなく、遠くに見渡す峰々には雲がかかり展望はきかない。しかし、薬師岳から和賀川に落ち込む急な斜面には岩壁部分があり迫力がある。
 肌寒いので50m程下った草原で休む。ゴロリと横になると暖かい陽の光を受け眠くなり、しばらく寝込んだ。
  鈴の音で目が覚めると、甘露水側から単独行者がやってきた。 話を聞くと、7割くらいが腰までの藪こぎで大変だったと言っていた。全然整備されていないことに驚いた。
 再び花を眺めながらゆっくりと下って行く。途中で単独行者とすれちがい、木漏れ日が降り注ぐブナ林の登山道を下って行く。
 和賀川の徒渉地点は行きと違う所を渡ると、浮石にバランスを崩しキャッパリをし、頂戴したストックを流してしまった。ストックは急な流れに流され拾うこともできず、ただ見送るばかりだった。
 登り返しの急登に息をきらせながら登り、高下分岐で一休みし、登山口へと下って行った。
 2年ぶりに訪れた初秋の和賀岳は、思いがけない高山植物に出会い、天気に恵まれ、心地よい久しぶりの単独行に大満足だった。

登山口
登山口

雲が湧き、雲が流れる谷間
雲が湧き、雲が流れる谷間

ブナ林を行く
ブナ林を行く

和賀川徒渉点
和賀川徒渉点

徒渉点の下流
徒渉点の下流

アジサイ
アジサイ

こけ平からの和賀岳
こけ平からの和賀岳

ハクサンフーロ
ハクサンフウロ

ハクサンシャジン
ハクサンシャジン

薬師岳
薬師岳

和賀岳山頂
和賀岳山頂

薬師岳方向
薬師岳方向

こけ平
こけ平

高下岳
高下岳

根菅岳分岐に向かう稜線
根菅岳分岐に向かう稜線



ミヤマアキノキリンソウ
ミヤマアキノキリンソウ

ミヤマリンドウ
ミヤマリンドウ

ウメバチソウ
ウメバチソウ

ミネウスユキソウ
ミネウスユキソウ

ブナ林を下る
ブナ林を下る

タイム:林道通行止地(6:20)→高下分岐(7:30〜40)→和賀川徒渉地点(8:05)→こけ平(10:10〜20)→和賀岳(10:50〜
    11:35)→和賀川徒渉地点(13:05〜15)→林道通行止地(15:00)
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