チセヌプリ、樽前山 ガイド登山
 
2013年7月26日(金)〜30日(火)
 メンバー:渡辺 正藏、國本 旗男、岩淵 一雄、小田中 智、外20名
 コース:チセヌプリ/パノラマライン登山口〜チセヌプリ 往復、
     樽前山/七合目ヒュッテ登山口〜東山〜風不死岳分岐〜七合目ヒュッテ

 盛岡山想会が主催となり、会員と関わりがある一般登山愛好者との親睦と北海道の登山を楽しむことを目的として行われた。
 リーダー以外の参加者は20名と少し少なかったが、親睦を深める人数としてはちょうど良い人数であった。
 当初は夕張岳をメインとした登山計画であったが、林道の土砂崩れのため歩く距離が長くなってしまったため、急きょ樽前山に変更になった。

26日(金) 雨
 マリオスに18時集合のため、知人を車に乗せながらマリオスへと向かう。盛岡インターで途中乗車のメンバーを乗せ、大型バスは青森港へと向かう。
 個人的にバスで乾杯をし、函館港へ向かうフェリーでは個人的に本格的な懇親会となった。到着時間は早いので結局ほとんど眠らないまま飲んでいた。

27日(土) 小雨
 飲みすぎで止まっている船にもかかわらず、足元はかなりフラついていた。バスに乗り込み眠る。今夜泊まるニセコグランドホテルに荷物を降ろし、朝食とする。
 ニセコパノラマライン登山口はあいにくの小雨が降っており、カッパを着て登り始める。最初から急な登りで始まり、やがて岩が出始め、さらに足場は遠くなってくる。
 ゆっくりゆっくりと登って行くと森林限界となり、風が出始めてきた。なおも急な登りで山頂に着いた。風速は10m程であろうか。
 計画では同コースを戻る者と神仙沼レストハウスへ下る者に分かれるのであったが、天候が悪いし遅れている者もいるので、全員が同ルートを下山することにする。
 記念写真を撮り下山を始める。森林限界付近まで下ると遅れた者が登ってきたので、隊列を離れ送れた者と一緒に山頂へ向かう。
 下山途中、荷物を山頂に忘れたと言って1人が登ってきた。やがて山頂に行った者が降りてきて、3人で下山する。
 バスを神仙沼レストハウスにまわし、神仙沼と長沼を散策する。高山植物はほとんどが終わっており、色どりのない湿原だった。
 ニセコグランドホテルで昼食をとり、ゆっくりと温泉につかる。

登山口で集合写真
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チセヌプリ山頂
チセヌプリ山頂

山頂で記念写真
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神仙沼
神仙沼

長沼
長沼

タイム:パノラマライン登山口(8:15)→チセヌプリ(9:30〜40)→登山口(10:50)


28日(日) 雨
 樽前山登山口の駐車場は狭いということで3時半の出発となり、3時前には起床した。
 本日も雨であるが、明日も天気は良くない予報なので荒天対策はしないで、昨日に続きカッパを着て登り始める。低木の樹林帯から階段になると森林限界となり、風がでてきた。礫地帯には終わりかけのタルマエソウ(イワブクロ)が咲いている。
 風は登るごとに強くなり、外輪では風速15m程の風となった。東山で記念写真を撮り、早々に風不死岳方面へと下って行く。ガスがかかり周りの景色は何も見えない。
 西岳分岐で休憩しながら辺さんを待つが来ないので、私が上へと様子を見に行く。15分を歩いても見えないので同じコースを戻ったと判断し、分岐に戻る。
 風不死岳へと下って行くと、一瞬だけ風不死岳方面が見えたがすぐにガスがかかってしまった。辺りには多くのタルマエソウが咲き、下るごとに少しずつ視界がよくなってきた。
 礫地帯にはツガザクラの木が密集し、下方には支笏湖がぼんやりと見えた。この場所は、花の最盛期にはみごとなことが想像がつく。そして紅葉の時期も素晴しい景観を見せてくれることだろう。
 樹林帯に入ると間もなくヒュッテ前に着いた。昨日は午後から雨は止んだが、今日はずっと晴れることがなく、カッパの中の体はグシャグシャに濡れていた。
 今日の宿泊地は定山渓温泉なので、途中で昼食をとり温泉へと向かう。ホテルは定山渓ビューホテルで、私などは泊まったこともないような豪華なホテルだった。
 夕食はバイキングで、昨夜は前日の飲み疲れがありあまり飲めなかったが、今夜はみんなで盛り上がって大いに飲んだ。



森林限界の階段
森林限界の階段

東山
東山

東山で記念写真
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風不死岳手前の963mピーク
風不死岳手前の963mピーク

咲き乱れるタルマエソウ(イワブクロ)
咲き乱れるタルマエソウ(イワブクロ)

黄緑と白い苔が美しい
黄緑と白い苔が美しい

下方に支笏湖が見える
下方に支笏湖が見える

下ってきた斜面を振り返る
下ってきた斜面を振り返る



タイム:七合目登山口(6:50)→東山(8:05〜10)→西山分岐(9:00〜40))→登山口(10:45)


29日(月)曇り時々雨
 今日は観光をして夜のフェリーに乗るので、バイキングの朝食をとりバスに乗り込む。バスは札樽自動車道に入り積丹半島の積丹岬へと向かって行く。
 駐車場からトンネルをくぐり、島武意海岸へと急な下りを下って行く。日本の渚100選に選ばれるだけあって美しい海の色と巨岩が組み合った海岸の景色は素晴しく美しい。
 神威岬で昼食をし岬へと散策時間があったが、私はビールを飲みすぎたのでベンチで寝ていた。不思議に積丹半島だけが晴れていて久しぶりに陽の光を浴びたような気がした。
 小樽へ向かうと雨が降り出し、サッポロビール恵庭で最後の食事会となった。ジンギスカンを食べながら飲む本場のビールはおいしく、グラスのビールはすぐに無くなっていった。
 苫小牧からのフェリーは航行時間が長いので、ふたたび乾杯の後もゆっくり眠ることができた。

島武意海岸
島武意海岸

島武意海岸
島武意海岸

島武意海岸
島武意海岸

島武意海岸
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30日(火)曇りのち雨
 5時少し前に八戸港に着いたが、霧が深く海の朝日は見れなかった。八戸は曇りであったが、盛岡に向かうごとに雨が降ってきた。行く場所ごとに雨に見舞われるので、どうやらメンバーの中には雨男か雨女がいるらしい。
 7時頃、雨降る盛岡に到着した。2日間とも雨に見舞われ、最後まで山を見ることはできなかったが、私は今年初めての雨にあたり、雨は雨なりに楽しむことができた。そして毎日飲んでばかりいた北海道の旅だった。
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