秋田駒ヶ岳 国見温泉コース 敗退
 


2019年1月29日(火)〜31日(木)
 メンバー:嶋脇さん、小田中 智
コース:仙岩トンネル〜国見温泉〜横長根〜1,310m 往復


 国見温泉から横岳へのルートは、国見温泉まで7kmの林道が冬期閉鎖になるため、林道を歩いて登ってくる物好きは誰もいない。しかし、仙岩トンネルからショートカットルートを使用すると、林道歩きは4kmに短縮されるため比較的楽になる。
誰もいないこのコースは、国見温泉から横長根を経て阿弥陀小屋に入るのは長く、冬に登るのはロマンがある。
 嶋脇さんもこのコースに魅力を感じたためか依頼を受けた。スキーなら横長根まで潜りは少ないのであるが、スノーシューでは雪の状態によってすごく変化するので、雪が深いと2人でのラッセルはキツクなる。

29日(曇り時々小雪)
 5時半に家に集合していただき雫石へ向かう。仙岩トンネルに車を置き、県道66号へ直登する。今年は雪が少なく盛岡では雪がほとんどない状態であったが、ここまで来ると平年と変わらない積雪量のようだ。
 県道では膝下まで潜る思い雪のため、交代でラッセルするもなかなか先へ進まない。やっと国見温泉に着いたのは14時過ぎのため、今日の行動はここまでとする。
 嶋脇さんは予備日があるというので、明日は阿弥陀小屋に入り2泊3日の工程とした。辺りは風があるため、石塚旅館の小屋の軒下が風が当たらないため、掘り起こしてツエルトを張る。


県道への登り


県道を歩く


国見温泉 石塚旅館

タイム:仙岩トンネル(7:40)→国見温泉(14:20)


30日(曇りのち暴風)
 温泉からの急登を越えると底雪が固くなりラッセルはいく分少なくなった。横長根直下の雪庇を越えたのが13時ではあるが、雪もかなり固くなりさほどラッセルはない状態なので暗くなる前に阿弥陀小屋に入れる予定だ。
 稜線は風が出てきたが視界があるので、先へ進むには大丈夫な状態だ。小ピークを越えるたびに風が強くなり、ムーミン谷分岐手前のピークでは風速20mを越えた。この先からは風が強くなり、横岳の手前は風の通り道では風速30mを越えると思われるので、とても残念ではあるがここで退散することにする。
 行って行けないことはないが明日も大して天気は良くない予報なので、行ってしまって明日が悪ければ下山できなくなってしまう。
 下りは早いもので2時間弱で国見温泉に着いた。今夜も昨夜の軒下をお借りすべくツエルトを張る。


国見温泉 森山荘


横長根へ


横長根直下の雪庇


1,310m 最高到達点


温泉への下り

タイム:国見温泉(7:40)→横長根(13:05)→1,310m(15:10)→国見温泉(16:50)


31日(曇り)
 ゆっくり目覚め、ツエルトを撤収する。林道はいく分の下りであるが、一昨日のトレースは風で消され、山よりも林道のラッセルの方がキツイ感じだ。

泊まった小屋の軒下

タイム:国見温泉(10:15)→仙岩トンネル(13:55)
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