和賀山塊 大荒沢岳 紅葉登山
 


2020年10月15日(木)
 メンバー:三浦 功さん、伊藤 昭一さん、小田中 智
 コース:貝沢登山口〜前山分岐〜沢尻岳分岐〜大荒沢岳 往復


 前日、盛岡山想会の月見の会を40年ぶりに国見山荘で行ったら11人が集まり、楽しい酒をみんなで飲んだ。翌日は秋田駒登山ではなく、和賀山塊の大荒沢岳に有志で行くことになった。

 ゆっくりとした朝食を山荘でいただき、各自の車で沢内に向かう。小川を渡り登山口に着いたのは9時過ぎで、二日酔いで胸はムカついてていたがゆっくりと歩き始める。
 急な登りから尾根に出ると、登山道の真ん中にキノコのボリがあった。私はキノコは分からないが、三浦さんはキノコ採りの名人?なので間違いはない。
 帰りに取ることにして進んで行くと登山道は紅葉の黄色がきれいで、見とれながら登って行くと再びボリがあった。そして所々には古い熊の糞もあり、熊も登山をしているようだ。
 前山分岐の急な登りに入ると、朽ちかけた古木にナメコを発見した。私はメガネをかけていないので何も分からなかったがさすが達人である。ここにはマーキングを付けて、帰りのキノコ狩りを楽しみにする。登山口の下に車が1台あったので、先行登山者がいなければいいのだが。
 進むごとに熊の糞が増え、前山分岐を過ぎると筒状の太い糞まである。どんだけの熊がいるんだろうか?岩手山、早池峰山が見え始めると、真っ赤なナナカマドの実が雲に浮かんでいた。今年はずいぶんナナカマドの実が少ないのは何故だろうか?
 沢尻岳の登りにかかると高下岳方面が見え始め、先へと進む道筋の草紅葉が金色に光っていた。紅葉は日が当たるか当たらないかで、紅葉の美しさに大きな違いがある。日が当たると色どりが鮮やかになり光り輝く紅葉となる。
 沢尻岳を過ぎると前方には、大荒沢岳への道すじの紅葉が美しく、大荒沢岳から尾根が続く朝日岳の斜面の赤の紅葉も素敵だ。朝日岳へは今は登山道が廃道になっており、雪がある時期しか行けない山となってしまった。
 今までこんな美しい光景は見たことがない。紅葉の時期も限られるため、なかなかここには訪れれなかった。大荒沢岳から尾根が続く和賀岳は遥かかなたのように遠くに見える。沢尻岳付近に1泊したら、きれいな紅葉と素敵な夕日が見れるだろうなと思うとワクワクする。
 急な登りから草紅葉を越えると大荒沢岳に着いた。曇り空ではあるが時折日が差し、風も無く穏やかな秋の山だ。そして帰りにはキノコ採りが待っていると思うと、秋田駒ではなく大荒沢岳に誘ってくれた三浦さんに感謝だ。
 下りは早いもので熊の糞ロードを下り、今度はキノコロードに近づいてきた。伊藤さんが遅れたので待っていると、カヌカを1本持ってきて沢山あるという。三浦さんと伊藤さんでカヌカ取りに戻り、私はナメコ採りに先に下った。
 小さいナメコであるが数か所にあった。名人からカッターを渡され、キノコはカッターを使って取るとゴミが入らなくて後始末が楽だという。秋の登山の必携品は、カッターとナイロン袋数枚が基本装備だと教わった。
 ナメコを採り終えたころ、大きな袋いっぱいのカヌカを持って2人が来た。まだまだあるというが袋が無いので止めてきたという。もう少し下るとボリが待っている。
 秋の登山の楽しみにはキノコ採りもあるが、キノコを知らないと食中毒になってしまう。数年前、源太ヶ岳から松川温泉に下る途中に、倒れたブナの木に沢山のキノコが生えていた。ムキダケと思って袋いっぱいにキノコを採って家に帰ったら、近所の人に毒キノコのツキヨダケだと言われ、たいそうがっかりしたが食べなくて良かった記憶を思い出した。
 登山口でカヌカを掃除して、キノコを分け合って家路についた。


黄色みがかった緑の樹林も美しい


前山分岐付近


空に浮かぶナナカマドの実


紅葉ロード


草紅葉ロード


和賀岳(奥)、根菅岳(左)


大荒沢岳(左)、朝日岳(右)


朝日岳(左)、志度内畚(右)


大荒沢岳に向かって


大荒沢岳(左)、朝日岳(右)


根菅岳(左)、和賀岳(右)


大荒沢岳にて


沢尻岳(右)、モッコ岳(左)


道の真中にあったボリ

タイム:貝沢登山口(9:45)→前山分岐(11:15)→大荒沢岳(13:05)→貝沢登山口(16:00)
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