秋田駒ヶ岳 NHKカルチャー ガイド登山
 
ガスに浮かぶ男岳方面
ガスに浮かぶ男岳方面

2013年9月8(日) 天候:曇り時々ガスのち小雨
 メンバー:三浦 功、佐藤 博、小田中 智、参加者/19名
 コース:駒ヶ岳八合目〜片倉岳展望台〜男岳〜男女岳〜阿弥陀小屋〜横岳〜横長根〜国見温泉

 下山口の国見温泉への道路が一部土砂崩れのため大型バスが入れなく、マイクロバス2台での運行となった。しかも、当日の早朝まで雨であったが、天気予報では晴れる見込みである。
 6時に盛岡駅前を出発し、田沢湖高原へ向かう。駒ヶ岳登山口からの道はバスのすれ違いができないため、シャトルバスの後に続いて走り八合目に着く。
 雨はあがり、稜線の奥には青空が見えている。バスの中で雨具を着てしまったので、そのままゆっくりと片倉岳展望台へと歩き始める。
 歩き始めるとガスり始めたが、道脇にはウメバチソウが咲き、トリカブトの紫色の花弁に雨の雫が光っている。登山道はしばらく、ウメバチソウとトリカブトのロードが続いた。
 展望台でカッパを脱ぎ、男女岳を回り込みながら緩い登りが続き、まだ花が開かないリンドウが咲いている。ペースがゆっくりなせいか、お姉様たちのおしゃべりが盛んで、時々話に参加し花たちを見入りながら歩いて行く。
 やがて、ガスの切れ間から男女岳と男岳方面が見えてきて、ガスに見え隠れする幻想的な光景が美しい。木道を歩き阿弥陀池の分岐で一休みし、男岳へと登って行く。鞍部では青空が覗くほどに天気が回復し、岩の稜線をたどり男岳に着いた。
 さっきまでは天気が良かったが、頂上はガスり気味で展望は全然見えなくなってしまった。思い思いの写真を撮り、下り始めるとガスは無くなってきた。
 7月に転落死した場所付近で手を合わせ、阿弥陀小屋へと下って行く。小屋へは寄らず、男女岳へと登って行くとまたガスり始めた。
 山頂で記念写真を撮り、阿弥陀小屋で昼食とする。小屋の中は満員なので、外でしばらく休む。4月に単独で国見から歩いてきて、この小屋に泊まった光景が思い出される。
 水場付近にはウメバチソウとリンドウが咲き、横岳の登りにはトリカブトが咲いていた。横岳に立つと岩手県側には青空が見えている。
 風が強くなった大焼砂を下って行くと、誰かがコマクサが咲いていると叫んだ。指差す方を見ると、かなり小さいなコマクサが、風に負けないで頑張って咲いていた。とても可愛く可憐な姿だった。よく見るとポツリポツリ咲いている。
 横長根の展望台付近ではトリカブトの群落が見事に咲いていた。横長根分岐で一休みして、階段を下って行く。階段は枕木の間が低くなっているため歩きずらい。
 下って行くと赤く綺麗なベニタケが咲いていた。綺麗な花にはトゲがあるごとくに、綺麗なキノコは毒キノコである。硫黄の匂いがし始めて間もなく国見温泉に着くという時に、雨が降りだしカッパを着る。
 そしたら、また雨が止んできた。このイタズラ天気には困ったものだ。山頂になるとガスり、登山口が近くなると雨が降りだし、しかしながら青空が見え山も見えたのでまだ良い方の天気である。
 迎えのバスに乗り込み、花とまずまずの天気に恵まれた駒ヶ岳登山は終わった。
 道の駅あねっこの湯で汗を流し、バスで走って行くと間もなく、洪水で通行止めになった場所には流木の残骸が傷ましく残っていた。

八合目から見る稜線
八合目から見る稜線

八合目登山口
八合目登山口

ウメバチソウ
ウメバチソウ



男女岳
男女岳

男岳方面
男岳方面

男岳山頂
男岳山頂

阿弥陀池
阿弥陀池

男女岳
男女岳

ミヤマリンドウ
ミヤマリンドウ

横岳からの下り
横岳からの下り

小さく可憐に咲くコマクサ
小さく可憐に咲くコマクサ

オクトリカブトの群落
オクトリカブトの群落

ドクベニタケ?
ドクベニタケ?

タイム:八合目登山口(8:30)→男岳(10:30〜35)→男女岳(11:35〜40)→阿弥陀小屋(11:55〜12:30)→横長根分岐
    (13:45〜55)→国見温泉(14:55)
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