早池峰山 小田越コース敗退
 


2017年7月12日(水)
 メンバー:Sさん(東京都)、Sさん(東京都)、Nさん(東京都)、Oさん(東京都)、小田中 智
 コース:小田越〜五合目お金蔵〜六合目 往復


 4年前焼石岳にハクサンイチゲの群落を見に来ていただいた方から、早池峰山のハヤチネウスユキソウを見たいという依頼を昨年冬にいただいた。
 日程はウスユキソウが見頃な7月中旬を目安に、早くも登山を確定していただいた。

 早池峰山は、北上高地の主峰で岩手県第2位の標高であり、高山植物の宝庫として全国に知られる花の名山である。
 ハヤチネウスユキソウ、ナンブトラノオ、ナンブイヌナズナ、ヒメコザクラ、ナンブトチュウソウなどの固有種、希産種が多く咲き、標高1,300m以上の高山植物帯は特別天然記念物に指定される国定公園になっている。
 ハヤチネウスユキソウの見頃は7月中旬ころで、織田越コースと河原坊コースに群落をなして咲くが、河原坊コースは昨年の崩壊で現在立ち入り禁止になっている。

 昨日大朝日のツアーから帰った翌日であり、朝起きるのが少しつらかった。6時に盛岡駅前でみなさんを迎え岳集落へ向かう。天気予報は曇りで風が強い予報だ。
 今にも降り出しそうな空模様の中登っていくと、早くも下山者が降りてきた。たずねると上部は風が強いため鉄梯子から戻ってきたという。
 早くも樹林帯の中にはシオガマ、シモツケ、オダマキなどが咲き、可憐な美しさを見せてくれた。一合目付近になるとハヤチネウスユキソウが現れ、登るごとに群落で咲いている。風で花が揺れるため中々写真を撮らせてくれないが、歩くよりも撮影に夢中になる。
 登るにしたがいガスがかかり風も強くなり始めてきた。五合目では風が結構強くなってきて、2名はお金蔵で待つというので3名で先に進む。
 六合目付近になると風は風速20mをこえ歩けなくなってきたので、残念ではあるがここから引き返すことにした。
せっかく東京から来ていただいたのに山頂まで案内できなかったが、風の強さに納得していただき、ハヤチネウスユキソウの群落を見れたことで満足していただいた。
 早池峰神社に参拝して、宿泊先の花巻温泉に送っていった。いっぱい咲いていたウスユキソウに感動し、また来年も来るという言葉をいただきお別れした。


ヨツバシオガマ


マルバシモツケ


キンロバイ


ミヤマオダマキ


ナンブトラノオ


ホソバツメクサ


ハヤチネウスユキソウ


二合目付近


早池峰神社
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