源太ヶ岳 冬山トレーニング
 


2016年11月5日(土)〜6日(日)
 メンバー:娘夫妻、小田中 智
 コース:源太ヶ岳登山口〜源太ヶ岳〜大深山荘分岐〜大深山荘〜登山口


 10月でツアーが終わり、これから年明けまで暇な時期である。膝の具合はまだ冬山に耐えられる力はないので、年内は荷物を背負って冬山へ向けてトレーニングを始めることにする。
 娘夫婦をだまして一緒に登ることにする。美味しい夕食につられて1泊の山についてくるのだから可愛いものだ。昨年は娘と八甲田に行っているのである。
 簡単に小屋に入れてキツ目の登りがあり、しかも満足できる景色の山といえば源太ヶ岳・大深岳である。

5日(晴れ)
 家で一緒に食事をして松川温泉に向かう。冬タイヤへの交換は済んでいるので雪があっても安心であるが、道路にはまだ雪は無かった。
 登山口付近の木々には葉はほとんど無く、登山道には枯葉のジュータンが敷き詰められている。共同装備と食料を私が背負うとザックの重量は23kg程となり、ボッカにはちょうど良い重量だ。
 丸森川の橋まで行くと、雪は早くも10cm程積もっていた。久々に踏みしめる雪の感触はたまらなくいい。私の歩くペースが遅いためか娘とよくぶつかった。
 山荘の分岐を過ぎると岩手山が見え始め、1,200m付近から雪をいただいた岩手山が美しい。空は青空であるが風は強いらしく、ヒューヒューと唸り声が聞こえる。
 青空を背景にし、小枝に付いた雪が凍った樹氷はとても美しい。雪をいただいた岩手山と初冬の雪景色を娘夫婦に見せてあげれて良かった。
 樹氷の門をくぐると源太ヶ岳の山頂だ。山頂付近が雲で隠された岩手山、三ッ石山から秋田駒ヶ岳の眺めは素敵だ。冬になりもっともっと雪が積もるとさらに素敵な風景となる。
 大深岳に向かって30mも歩いて小高い所に立つと、いきなり強い風に吹きつけられた。よろけてしまうほどの強風で風速20mほどある。
 大深山荘に行くにはしばらく風が強い稜線を伝っていくのが早いのであるが、冬山経験がない娘夫婦には歩くのは無理である。しかたなく一旦山荘の分岐まで戻って水場経由で山荘に向かう。
 源太ヶ岳を回り込むコースは歩きづらく、木道から外れると膝まで潜った。そこのコースでは、彼が私のザックを背負ってみたいと言うので交換していた。
 小屋の近くの水場で水を汲み小屋へ向かう。山小屋の近くに水場があるのは助かる。下から背負って登るのは大変なことである。
 小屋に入り熱い飲み物を飲む。11月始めとはいえ、この時期の小屋の中は寒いのでツエルトを張る。そして寒い時は何といってもコタツである。
 前回の山行でコンロの高さに問題があったので、アルコールストーブを購入してきた。高さが低く火力も調整できるので天板が火傷することはないと思う。
 夕食はサラダとシャブシャブである。今回はシャブシャブで釣り上げた娘夫婦との山行であった。3人用のツエルト内はガソリンコンロを炊くと一気に暖かくなり、コタツに入ると暑いくらいだ。
 肉は沢山あるので腹いっぱい食べると早くも眠くなってきた。


源太ヶ岳登山口


もう凍っている上倉沼


岩手山遠望


小枝の樹氷


源太ヶ岳にて


山頂からの岩手山


小畚山、三ッ石山と秋田駒ヶ岳


大深山荘

タイム:登山口(9:50)→源太ヶ岳(13:50)→大深山荘(16:20)


6日(霧雨のち曇り)
 ゆっくりと起き、ラーメン炒飯を食べる。朝から霧雨が降っていたのでカッパを着て、昨日登ってきたところを下って行く。
 今回は、今までにないくらい膝の調子がいい。手術から7ヵ月たってやっと痛みが遠のいてきたようだ。これで年内は冬トレに励めそうである。
 娘たちとの楽しいだらけのお泊り登山。夏に結婚した娘たちであるが、こうやって付き合ってくれることがとても楽しく幸せである。今度は何を餌にして騙そうかと、それを考えるのも楽しみだ。


大深山荘前にて

タイム:大深山荘(8:50)→登山口(12:00)
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