初冬の岩木山 敗退
 
百沢スキー場から望む岩木山
百沢スキー場から望む岩木山

2013年11月16日(土) 天候:晴れのち曇り メンバー:小田中 智

 コース:岩木山神社〜姥石〜焼止まり避難小屋 往復

 十和利山だけ登って帰るのはもったいないので、岩木山の冬山偵察を兼ねて、夕日と朝日を見るため1泊2日で登ることにする。
 コースは岩木山神社から登って焼止まり避難小屋を経て山頂に泊まり、下山は嶽温泉に下る予定である。天気予報は、明日から2日間とも快晴の予報である。
 
 昨日は梅ちゃんの家に泊めてもらい、楽しいひいとときを過ごさせてもらった。気心の知れた仲間と飲む酒は格別で会話も楽しい。
 朝から小雨が降っているので、今日ははのんびりと休みながら弘前に向かう。市内で昼食をとり、食料を買いだして岩木山へと向かう。
 車窓から見る岩木山は、半分が雲に隠れていて全体像は見えない。ナビに導かれながらスキー場に向かうが、登山口がイマイチ分からない。
 嶽温泉に行き下山口を確認し、スカイライン入口に行ってみる。入口は封鎖しているが途中までは除雪がしているようだ。
 岩木山神社に戻りお参りをして、近くの駐車場に停める。お墓のすぐ脇でああるが泊まるには問題がない。
 夕方近くになると雨が上がり、上空には青空が見えてくる。まだ暗くはならないが、時間を持て余しているので天気祭りを始める。
 空は星で輝き冷え込んできた。まだ19時をすぎたばかりで、明日の朝の出発もゆっくりではあるが、シュラフに潜り込む。

 上空には青空が広がり良い天気ではあるが、残念ながら岩木山の姿は半分しか見えない。ゆっくりと食事して出発の準備をする。
 神社の山門をくぐり、脇から登って行く。一昨日に登ったとみられる登山靴の足跡が続いている。百沢スキー場脇から山道へと入っていくが、山の半分は雲に覆われていてまだ見えない。
 急な登りを終えて一休みしていると単独行者が登ってきた。地元の方で運動不足解消のためだと言う。
 積雪は10cm程で往復のトレースがついている。間もなくトレースは夏道から外れると、雪で中途半端な破を右往左往するようになったので、GPSで現在地を確認しながらトレースを無視して登って行くと夏道にぶつかった。
 すると女性の単独行者が登ってきた。話をしているとさらに2人の単独行者が追いついてきた。
 間もなく、後ろにいた地元の単独行のおじさんがラッセルを変わり、先へと登って行った。先に登ってきた方は地元のおばちゃん、次は東京から来たというお姉様だ。姥石で一休みし、ゆっくりと登って行く。
 しばらくするとおじさんが下ってきた。雪が深いため今回の日帰りは焼止まり避難小屋限界だという。そして東京から来たお姉さんも下ってきた。焼止まり避難小屋の手前でおばちゃんも下ってきて、しばらく立ち話をして別れる。
 いよいよ、ここからは一人だ。今回はスパイク長靴できたが、どこからか分からないが靴下がだいぶ湿ってきた。小屋から右に回り込み沢へと入って行く。
 雪は膝まで潜り、さらに石の間に入ると股まで入ってしまう。今回はワカンを持参していないのでツボ足ではこの先厳しく、靴の中もだいぶ濡れてきたので、残念ではあるがここで下山することにする。
 小屋に入り一休みする。このぐらい雪が多いとは思わなかったので、装備不足による敗退である。天気予報では山頂でも快晴のはずではあったが、五合目を境にして上部は姿を現してくれなかった。
 だいぶ下っていく頃には、長靴には水が溜まってグチャグチャと音がするようになっていた。
 明日も天気が良い予報で、このまま岩木山を見ないで帰るの忍びない。どこか安い宿を探すが見つからず、嶽温泉の手前にある観光案内所に行き相談する。
 それなら、弘前市内のビジネスホテルに泊まった方が安いとホテルを紹介してもらった。また風呂は百沢温泉が良いと紹介された。
 桃沢温泉は岩木山神社のすぐ近くで、300円の銭湯で湯量が多くかけ流しの湯である。
 市内のホテルに行き1階の居酒屋で美味しい酒を飲んで、早めに休む。

岩木山神社鳥居
岩木山神社鳥居

岩木山神社
岩木山神社

百沢スキー場
百沢スキー場

登山口
登山口 車でここまで入れる

姥石
姥石

焼止まり避難小屋
焼止まり避難小屋

タイム:岩木山神社(8:20)→姥石(10:55)→焼止まり避難小屋(13:00〜25)→岩木山神社(15:20)

 朝起きると良い天気で、窓から真っ白い岩木山が輝いていた。朝食後、岩木山の写真を撮るため山へと車を走らせる。
 神社への道を右にそれてみたりと、スポットを探しながらのんびりと神社に向かう。鳥居の上には真っ白い山頂部分が乗っかりいい感じの風景である。
 スキー場の下から嶽温泉に向かうにしたがい山の形が変わり始め、鳥海山が前衛峰となり違う岩木山の姿になった。
 素敵な写真を撮り終わったので、岩木山を後ろにおいて弘前市内へと向かい、高速道で家路地につく。








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