岩手山 馬返しコース 冬山トレーニング
 


2016年11月24日(木)〜25日(金)
 メンバー:小田中 智
 コース:馬返し〜八合目〜山頂 往復


 今回は一人なので天気予報で天気が良い時にし、1泊で馬返しコースにした。
 やはり一人でも山で飲む酒は最優先である。今年初めての一人登山なので楽しみだ。

24日(曇りのち晴れ)

 家を7時頃出ると天気は晴れで、久々に綺麗な岩手山であるが雪はさほどない。あまりにも天気が良いので春小谷地に行き写真を撮る。そして間もなく雲に覆われてしまった。
 駐車場には車が1台。出発間際になってもう1台の車が来た。今日の岩手山は天気が良い予報にも関わらず登山者が少ない。平日だし11月の後半でもあるので無理もないか。
 今朝は冷えたらしく登山道は綺麗な霜柱で埋まっていた。ザックの重量は21kg程である。一合目で後から来た方に早くも抜かれ、マイペース(遅い)で歩いて行く。
 二合目付近からサラッと雪が出始めたが、例年より雪が少ないように感じられる。上空の所々には青空が見えている。
 風も穏やかで久しぶりに天気がいい山だ。雨男も天気予報による好天にはかなわないようだ。六合目で先に登った方が降りてきて、七合目を過ぎると天気がいいと言っていた。
 七合目では小枝に積もった樹氷が美しく、外輪もくっきりと見えている。今日は八合目の小屋に泊まるのであるが、不要な荷物を降ろすのがめんどいのでこのまま登って行く。
 不動平の手前で追い越された方と出合った。今日の馬返しコースはどうやら3人だけのようだ。アイゼンを着けゆっくりと外輪に向かう。
 外輪は青空の中で風も穏やかだ。早池峰山、和賀岳、秋田駒ヶ岳、鳥海山のほんの少しの頭だけ、森吉山が見えている。12月に入るとこれらの山々も白く輝いて見えることだろう。
 朝のんびり出てきたので15時を過ぎており、早々に山頂を後にする。左回りで周り、「故 杉村君」に手を合わせ、奥宮で安全祈願をして八合目の小屋に向かう。
 がらんとした小屋は寒いので、残置している毛布を借りて小部屋を作る。コタツをセットする頃にはもう暗くなっていた。一人だけの山小屋での夜は寂しくもなく、意外に楽しい。
 ダウンジャケットを着てコタツに入ると寒さは感じない。夕食はトンテキとネギトロである。日本酒を燗して一人乾杯をする。今回は頂上まで荷物を担いで登ったので疲れ、温かい日本酒がなんとも言われないほど美味い。


馬返し登山口


広がった霜の花


大蔵岩


七合目付近の樹氷


小枝に付いた樹氷


七合目より


八合目避難小屋

外輪に向かって         


鬼ヶ城の最高点


早池峰山


鬼ヶ城と秋田駒ヶ岳


外輪から山頂を


鬼ヶ城と秋田駒ヶ岳 天国への階段が降りている


岩手山山頂


秋田駒ヶ岳と和賀連峰
         

日にけむる鬼ヶ城最高点

タイム:馬返し(9:05)→六合目(12:40)→八合目(14:00)→山頂(15:30)→八合目小屋(16:40)


25日(小雪のち曇り)
 快適な夜は朝になるのも早い。たくさん寝たはずであるがまだ眠い。ラーメン炒飯を食べ出発の準備をする。
 外は少しの雪が積もり天気は良くないが、視界もまずまずで風も弱いのでのんびり下れそうだ。アイゼンを着けゆっくりと下って行く。
 五合目からの岩場はアイゼンをつけていると歩きづらいが、足首を柔らかくするためアイゼンはわざと外さず下って行く。歳を重ねてからのトレーニングはキツいものがある。
 37年もの昔のことである。盛岡山想会の冬山合宿を前穂北尾根で行うことにした。私以外のメンバーは2年会員1名、新人2名だった。そこでアイゼントレーニングと体力トレーニングをかねて、25kgの荷物を背負いアイゼンを着け、10月から12月中旬まで毎週トレーニング登山をした。やる気と根性あるメンバーに恵まれ合宿はルンルンで終わった記憶を思い出した。
 二合目で先週途中まで一緒だった西館さんと会いしばらく立ち話をする。健康のため毎日のように登っているとのことだ。これもまた大変なことである。


小屋を後に


樹氷と小屋

タイム:八合目小屋(9:30)→馬返し(12:35)
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