経塚山敗退 金ヶ崎駒ヶ岳登頂 ガイド登山
 
上賽ノ河原から見る駒ヶ岳
上賽ノ河原から見る駒ヶ岳

2015年1月18日(日)〜19日(月)

 パーティ:嶋脇さん、小田中 智
 コース:金ヶ崎牧野除雪終了点〜登山口〜上賽ノ河原〜駒ヶ岳 往復


 嶋脇さんから2連休の登山場所を尋ねられ、金ヶ崎駒ヶ岳〜経塚山と秋田駒ヶ岳の案を出したら、金ヶ崎駒ヶ岳〜経塚山に決まった。
 このコースのポイントは、スノーシューを履いて1日で駒ヶ岳山頂近くまで上がれるかと、稜線の雪がある程度固くなっているかである。

18日(風雪)
 朝5時に私の家に来てもらい、裏道を金ヶ崎に向かう。7時近くに除雪終了点に着き、養豚場の駐車場脇に車を止める。
 雪は積ってないが風が強く、風が冷たい。上空ではゴーゴーとうなり声をあげながら吹き荒れている。天気予報では駒ヶ岳でも風速20mとなっていた。
 ここから登山口のうがい清水まで4km程の距離があり、スキーだとまだ楽なのであるが、今回はスノーシューである。林道歩きはいつもながら飽きてしまうのである。
 登山口に近くなるほどに積雪も増え、3時間かかってうがい清水に着いた。コースを林道にとり、途中から尾根状に上がる。
 ここから少し潜りは少なくなったが、まだまだこれからが本格的な登りとなる。ブナ林の中を風の音を聞きながら、たんたんとラッセルを交代しながら登っていく。
 尾根の登りになると風はますます強くなり、もうすでに14時半を過ぎていた。これ以上うえに行くと風をよける場所がないので、この辺にテン場を求める。
 右の斜面は風当たりが弱いので少し谷状に下りて斜面を削る。テントを張り終え中に入り、荷物の整理をしテルモスのお湯で熱いコーヒーを飲む。
 日が暮れるのがいくぶん遅くなってきたみたいだ。17時になってもまだ薄明るい。今夜の献立は、嶋脇さんからオーダーされたマーボー豆腐とステーキである。
 コンロを2台つけるとテント内はかなり熱い。吊るした手袋も乾いてしまうほどだ。酒の肴も絶品なのに、今夜の晩酌はなかなか進まない。
 今日は疲れているのだろうか?こんな時は寝るに限ると、シュラフに潜りこむ。

長い林道歩き
長い林道歩き

林道から登山口へ
林道から登山口へ

登山口のうがい清水
登山口のうがい清水

風吹くブナ林の中をラッセル
風吹くブナ林の中をラッセル

720m付近のテン場
720m付近のテン場

タイム:林道終点(7:30)→うがい清水(11:25)→720m付近テン場(14:50)


19日(風雪一時曇り)
 5時起床、外に出るとまだ町の明かりが輝いていた。新雪が15cm程積っていたが風は収まっている。朝食はチャーハンと日本ソバだ。
 珍しいことにムカついて食が進まない。食べないと歩けないので無理やり押し込む。必要最小限の荷物をザックに詰め、他の荷物はテントに残す。
 尾根筋はいくぶん固くなったため潜りは少ないが、ムカついて吐き気がしてくる。今日は調子が悪そうだ。
 最初は視界も良かったが下賽ノ河原の手前から風雪となってきた。天気が良ければこの付近から駒ヶ岳と経塚山が見えるのだが。
 五葉の松を巻いて鞍部に下り山頂への登りとなる。やがて神社が見え、駒形神社奥宮を祭る駒ヶ岳に着いた。視界はさほど悪くないが経塚山は望めなかった。
 これから経塚山に向かっても3時間でたどり着けそうにない。帰りの林道のラッセル時間を考えると、今回はここから帰らざる負えない。残念ではあるが、ここから引き返すことを嶋脇さんに伝える。
 上賽ノ河原に下ると急に天気が良くなり、駒ヶ岳の山頂や経塚山が見えた。少し悔しさはあるが、見せてもらっただけでもありがたいことだ。ここから望む経塚山は美しい。
 テントを撤収して下り始めるが、昨日のトレースはほとんど残ってはいない。これでは林道の帰りが思いやられる。また天気は悪くなり雪降りとなった。
 林道の途中から昨日走ったスノーモービルの跡があり、ラッセルが助かった。嶋脇さんに遅れをとりながらもようやく車に着いた。
 養豚場の方が来て、不法駐車であることのお叱りを受ける。申し訳ありませんでした。

風雪でだいぶ埋まっていた
風雪でだいぶ埋まっていた

今日も吹きすさぶ風雪
今日も吹きすさぶ風雪

ようやく神社が見えた
ようやく神社が見えた

駒ヶ岳山頂にて
駒ヶ岳山頂にて

稜線に上がると急に晴れあがって見えた駒ヶ岳
稜線に上がると急に晴れあがって見えた駒ヶ岳

経塚山
経塚山
 
タイム:テン場(7:00)→駒ヶ岳(9:15〜30)→テン場(10:50〜12:00)→うがい清水(13:20)→林道終点(15:40)

 やはり冬の長い林道歩きは厳しい。スノーシューだと余計に時間がかかってしまう。今回の敗因は、1日目で駒ヶ岳まで行けなかったことであるが、風が強いせいもあり天候に恵まれなかったこともある。
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