三ツ石山 網張スキー場からツアーコースとなっており、山荘近くの樹氷が素敵!
 


2月14日(火) 天候:曇り メンバー:単独
  コース:網張スキー場〜大松倉山〜三ッ石山荘〜三ッ石山 往復


 乳頭山に行きたいのだが秋田県側はいつも天気が悪そうなので、天気の良い日に合せて三ッ石山に行くことにする。
 このコースは、もう35年も前の冬に行ったきり行ってなかったので、裏岩手を歩くのも楽しみで写真を撮りたいと思う。 リフトの運転時間に合わせて7時過ぎに家を出る。予報ではまあまあの天気であるが、残念ながら岩手山は半分が雲に隠れて見えなかった。
 網張スキー場は8時30分のリフト運転で、2回券600円を50歳以上のシニア割引で500円で購入する。
 身支度を整え、登山靴に下り用プロテクターを着け第一リフト終点から第二リフトへと滑る。コースがならされていない所は、たいしてプロテクターも役に立たなく転んだ。やはりスキー技術の問題なのだろう。

網張スキー場第1リフト
網張スキー場第1リフト

 第2リフトは9時からの運転だった。リフトを降りて、シールを着け準備していると単独行のおじさんがやって来た。
 スキーを見ると、なんと昔のカンダーハーの金具に、昔の糊なしシールだった。昔のを引っ張り出し、無くなったつま先部分の皮が手に入ったので試運転に来たと言う。私でさえ締めたことのないレトロの締め具だ。
 おじさんは先に行った。ツアーコースに入るが、スキーコースとしばらく合流しているので整備されていて歩きやすいが、上の方は視界が悪そうだ。

ツアーコースへの入口
ツアーコースへの入口

ツアーコース上の林間
ツアーコース上の林間 

 先行者のトレースをたどって行き、しばらくすると追い着きラッセルを交代する。足首まで潜る程度なのでラッセルしている程でもないが、今日は息切れがし調子が出ない。

単独行のおじさん
単独行のおじさん

ツアーコース上の樹氷
ツアーコース上の樹氷

 1,318mの尾根上に出ると雪面が硬くなり歩きやすくなったが、視界は段々悪くなってきた。手が冷たいので手袋にホッカイロを入れたり、1分間休憩をしていると、おじさんは先へと行った。
 稜線に出ると風も出始め、更に視界が悪くなってきた。所々には赤布があったが、帰りのことを考えて小枝にテープを巻きマーキングする。
 大松倉山の標識は、頭の部分だけを残して雪に埋まっていた。間もなく稜線から離れるように右へとトレースがあったので、磁石で方角を確認しながらトレースを追った。するとツアー標識が出てきた。
 やがて前方に三ッ石山荘が見えたが、三ッ石山は雲の中だ。小屋の中には先程のおじさんがいて、しばらく話しこむ。プロテクターは、途中でビスが抜けたらしく、使い物にならない状態になっていた。

三ッ石山荘
三ッ石山荘

 外に出ると先程まで三ッ石に雲がかかっていたおが、今は晴れ頂上部だけに陽が差し込んでいた。一緒に登ることにして歩き出すと、くるぶしの上あたりまで潜った。

山荘から三ッ石山を望む
山荘から三ッ石山を望む

 真っ直ぐ登ろうと思ったが急になって来たので、東側に回り込みながら緩くコースをとって行った。後ろを振り向くと大松倉山が見え、その左奥には岩手山の鬼ヶ城の下部までが遠くに見えた。

三ッ石山への登りの樹氷
三ッ石山への登りの樹氷

大松倉山、岩手山を望む
大松倉山、岩手山を望む

 写真を撮りながらのんびり歩いていると、おじさんは先へと行った。やがて雪が締まり歩きやすくなったが、調子は良くなく立ち止まると軽く目まいがする。立ち止まりながらゆっくり登って行くと頂上付近となり、おじさんが待っていた。
 スキーを脱ぎ2人で頂上に登り、写真を撮ってもらう。下りは、おじさんは当然シールを外したが、下りが苦手な私は、極力滑ることをさけシールを着けたまま下る。

三ッ石山での私
三ッ石山での私

三ッ石山でのおじさん
三ッ石山でのおじさん

 おじさんは快適に滑って行ったが、私はあまり滑らない方が良いのである。滑って転ぶと起き上がるのにかなりの体力を使うので、かえって歩いた方が早いくらいだ。情けなや!
 小屋で、またおじさんとダベリ、大松倉山への登り返しを来た時のトレースをたどる。大松倉山の頂上に立つと視界は更に良くなり、岩手山の頂上まで見えた。こちら側から見る岩手山の異相な迫力ある景色に感動する。

三ッ石山荘から大松倉山
三ッ石山荘から大松倉山

大松倉山への登り
大松倉山への登り

小枝に着いた樹氷
小枝に着いた樹氷

大松倉山の稜線から見る岩手山
大松倉山の稜線から見る岩手山

 大松倉山を過ぎた所でおじさんはシールを外しており、ここから先に下ると少しの登りがあると言うので、下りが苦手な私はシールを着けたまま下る。おじさんはもう見えなくなっていた。

大松倉山の稜線を振り返る
大松倉山の稜線を振り返る

岩手山を望む
岩手山を望む

 ひと山登った所でシールを外す。下るとくるぶしまで潜るので大して滑らないが、急になると転んでしまう。転ぶと起き上がるのにかなりの体力を使ってしまうので苦労する。
 やはり、私にはスキーは合わないのかも知れない。それでも残雪期だと、昨年は上手く滑れるようになった。前に親友の藤原さんから、『あなたは、スキーのセンスが無いですね』と言われた言葉を思い出した。
 それでもゲレンデに入ると、ゆっくりながらもパラレルはできた。駐車場に着くと、岩手県山岳救助隊2泊の岩手山訓練に来ており、しばらくぶりに柳村と会いしばらく話しこむ。

タイム:第二リフト終点(9:25)→大松倉山(10:50)→三ッ石山荘(11:25〜50)→三ッ石山(12:45)→三ッ石山荘(13:10〜40)→大松倉山(14:30)→駐車場(15:40)
↑ページの先頭に戻る