白神岳 ガイド登山
 


2017年4月28日(金)〜29日(土)
 メンバー:高木さん(東京都)、小田中 智
 コース:駐車場〜蟶山〜白神岳 往復


 向白神岳を登りたいという依頼をいただいた。
 向白神岳は白神岳から先には登山道がなく、猛烈なヤブのため雪がある時期しか登ることができない。時期は雪が積もり始める1月から5月の連休までがベストである。
 東京から盛岡まで夜行バスでいらっしゃるというが、盛岡を6時半に出発したのでは遅くなるので、能代に行く高速バスに乗っていただいて、テレトラック安代で降りていただくことにした。

28日(曇)
 5時40分にテレトラック安代で合流して登山口に向かう。明日からゴールデンウィークが始まるのであるが、駐車場には1台の車もなかった。
 歩き始めて間もなく登山道の上下にカタクリが一面に咲いていた。朝で気温が低いせいか花弁は下を向いているので、明日の帰りが楽しみである。
 最後の水場で水を汲み登っていくと、急登になる所から雪が出始めた。上部で夏道を見失い左に寄ったため蟶山のピークを踏んだ。
 上空には青空が見えていたが登るにしたがい曇ってきた。ブナの樹林帯を越えると下方には日本海が見えている。これから晴れてくれて、日本海にジュッと沈む夕日が見たいものだ。
 大峰分岐に着くと見たことがない鉄塔が建っていた。風で飛ばされそうなヤグラで天辺には風力計が付いている。昨年10月に来た時には見た記憶はないが、いつ建てたものだろうか?
 山頂に着くとガスが消えていくぶん山稜が見えるようになってきた。避難小屋に入って熱いコーヒーを飲む。
思ったより早めに着いたので昼寝をする。明日の朝は早いので早めに夕食にして休むことにする。夕食はきりたんぽ鍋、刺身、野菜サラダである。
 ビールで乾杯し話をしていると、高木さんは三百名山を登り、日本の山岳標高1003座に挑んでおり、すでに900座を超えたと言っている。これはものすごいことだと思う。


蟶山分岐付近


大峰分岐


白神岳

タイム:駐車場(8:40)→蟶山(11:40)→白神岳(14:15)


29日(雨のち高雲り)
 4時に起床して朝食を食べていると小雨が降ってきた。天気予報を見ると上空には雨雲がかかっていた。間もなく雷とともに強い雨が降ってきた。
 残念ではあるが向白神岳は止めにして下山することにする。雨が止むまで休むことにして仕舞ったシュラフを出してもぐる。
 8時近くになって雨が止み下山するべく外に出ると、雲がなくなり向白神岳がクッキリ見えているではないか。今から行ったのでは遅すぎるので、このまま下山することにする。
 下るごとに天気は良くなり高曇りとなった。あと3時間を前にズレてくれたらと恨めしく思うがいたし方がない。
 二股分岐を過ぎると昨日のカタクリが上を見て咲いていてくれた。キクザキイチゲ、ニリンソウ、フクジュソウと今年初めて見る花たちだ。
 昼食は八森滝の間の海辺にある「お食事処 いしづか」に行く。白神岳に来た時にはここで食事するのであるが、近くで捕れた新鮮な魚の「いいかげん丼」がとても美味しい。


玄関岳


向白神岳


向白神岳


大峰岳へ続く稜線


蟶山と日本海


イワウチワ


キクザキイチゲ


カタクリ


フクジュソウ


ニリンソウ

タイム:避難小屋(8:45)→駐車場(13:05)
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