
2017年12月23日(土)〜24日(日)
メンバー:種村 洋司氏(元国際ガイド)、加藤さん(千葉県)、櫻田さん、渡邉さん、小田中 智
コース:酸ヶ湯温泉〜仙人岱ヒュッテ 往復
クリスマス登山は、山を登ることよりもストーブがある避難小屋に泊まって、美味しいものを食べて飲んで話をしてクリスマスを楽しむことを目的として昨年から始めた。
今年は八甲田連峰八甲田大岳の下にある仙人岱ヒュッテを選んだ。小屋には石油ストーブがあるため、灯油を持参するとストーブを使えて温かな小屋で一夜を過ごせる。
食事のメニューは、フライドチキン、鹿肉焼き、刺身、寄せ鍋、サラダ、漬物、ホールケーキとお金と重量は気にしないで食材を選んだ。アルコールは各自である。
今年は雪が多く酸ヶ湯温泉の積雪はすでに2mを超えており、深いラッセルがないことを願った。
23日(曇りのち風雪)
5時半からお迎えを始め高速道に乗る。二戸市に在住の種村氏は安代インターで待ち合わせた。先日車をぶつけられ、代車の新車セレナは快適だ。
温泉が近くなると道の両脇は雪の回廊となっており、雪の多さと本格的な冬山を物語っている。温泉の向かいの駐車場には数台の車があり、山には先客がいるもようだ。
ケーキが崩れないようザックにぶら下げ、スノーシューを着けて出発する。雪は多いが先行者のトレースがしっかり付いているのでラッセルはないようだ。
話をしながらのんびり1時間を歩くと、大きなアオモリトドマツに雪が積もり、クリスマスツリーのごとくクリスマスの雰囲気を醸しだしていた。
沢状に入ると多い積雪は風に吹かれて硬くなっており、雪が多い季節にしては珍しい雪の状態だ。沢が傾斜を増してくると風が強くなってきたが、夏に比べるとずいぶん歩きやすい。
標高1,300mになると傾斜は緩くなり、風がかなり強くなり視界は5m程になった。目印のポールに導かれて進むと、赤い旗が立つ小屋への分岐点に着き、右手に小屋の避雷針が見えた。視界が悪い時のこの付近はポールがないと迷う所だ。
小屋には1人の先客がいて、ストーブ2台がついていて暖かな室内だった。まずはラーメンを作って空腹を満たす。
暗くなるまでパーティを待ちきれず、早めに乾杯をする。アルコールは各自であるが、4人はワインで私だけが日本酒だった。
友人からもらった鹿肉をワインで焼くと、柔らかく下味の塩味が程よく美味しかった。刺身に日本酒、鹿肉にはワインとおかずによって飲みわけ、話も弾んで楽しい時間はゆっくり流れていった。
一人1,000円プレゼントを交換し、ホールケーキにナイフを入れる。ケーキはたいして崩れておらず、誰かの?歳の誕生日も兼ねてローソクを吹き消した。
楽しい時間は早く過ぎるもので、日本酒がなくなった頃シュラフに潜るとすぐに眠ってしまった。

登山口にて

アオモリトドマツの樹氷

沢状の登り

沢状の出口

仙人岱ヒュッテ

宴会の様子
タイム:酸ヶ湯温泉(10:25)→仙人岱ヒュッテ(13:55)
24日(曇り)
雲が高いので朝日は望めなかったが、風もなく穏やかな天気で大岳の山頂が見えている。ここから山頂まで1時間ほどであるが、山頂に行かないと言うのでゆっくりと朝食の支度をする。
身支度を整えて外に出るとさっそく登山者が登ってきたので、集合写真を撮っていただく。天気は高曇りで登山日和ではあるが、山頂が目的ではないが少し残念だ。
昨日は20kg程のザックは、食料が無くなるとかなり軽くなった。沢状を下りきるとようやく南八甲田の櫛ヶ峰の山容が見えた。
下りものんびり、こんな遊びの山行も楽しいもんだ。10人程の登山者とすれ違い、トレースはしっかりとし、まるで高速道路のようだ。
黒石インター手前にある温泉 黒石市落合共同浴場で入浴する。石鹸類はないが入浴料は150円だ。こけし館で昼食を食べ高速道に乗る。

八甲田大岳

小屋付近の樹氷

小岳方面

いよいよ下山です


櫛ヶ峰

クリスマス登山の終了です
タイム:仙人岱ヒュッテ(8:55)→酸ヶ湯温泉(10:55) |