早池峰山 河原坊〜小田越 ガイド登山
 


2015年6月13日(土)
 メンバー:木島さん(神奈川県)、佐藤 博、小田中 智
 コース:河原坊〜頭垢離〜頂上〜小田越〜河原坊


 ヒメコザクラが見たいと言う申し込みがあったので、山開きは混むし交通規制もあるのでのでその前日にした。
今年は花の開花が2週間ほど早いので、ハヤチネウスユキソウも見れるかもしれないという期待もあった。

13日(小雨のち曇り)
 佐藤君を迎えに行き、盛岡駅西口でお嬢様を迎え登山口に向かう。昨夜は強い雨が降っていたが、今はあがっている。天気予報は曇りで風がやや強い予報だ。
 すでに駐車場には、10台程の車が駐車していた。小雨が降り出してきたのでカッパを着て、ストレッチをして出発する。
 沢を渡るとピンク色のタニウツギがいっぱい咲いている。今日はたくさんのお花に出会えそうな予感がする。 
 コメガモリ沢を渡った所で一休みし、岩ゴロを登って行くと薄紫色のミヤマオダマキが目に前に咲いている。頭垢離を過ぎると急に花の種類が多くなった。
 私のお目当てのハヤチネウスユキソウが咲いていた。本来であれば7月上旬に咲く花であるが、やはり今年は咲くのが早い。昨年は遅く来たので一輪しか見ることができなかった。
 花と出会うたびに写真を撮るのでなかなか前に進まない。ミヤマアズマギクとミヤマシオガマは下からも咲いていたが、黄色いナンブイヌナズナが加わって咲きだした。
 チングルマは下の方ではホケていたが、この辺では群落で咲いている。ミヤマハンショウズルを見つけるとお嬢様の歓喜の声が一段と高くなった。
 五合目を過ぎるとお嬢様お目当ての可憐なヒメコザクラがあった。これを見たいと言われて日程を決めたので、見れて一安心した。喜んでいただくことが私にとっても嬉しいことだ。
 急な登りも花たちとの出会いで楽に登れ、もう山頂の岩峰が見えてきた。山頂はあいにくのガスに包まれて展望は無いが、それ以上に沢山の花が見れたことが嬉しかった。
 避難小屋に入り昼食にする。カップラーメンとおにぎり、これが最近の私の定番の昼食であるが、腹もちが良くベスト食事である。食後のコーヒーを飲み、まったりとした昼食を終える。
 お田植場のお花畑を楽しみにしていたが、意外なことに全く花は咲いていなかった。そういえば5月後半に来た時には、ここは雪渓で埋まっていたせいであろうか。
 分岐から下り始めるとイワウメが咲いていた。下るごとに群落となり、鉄梯子を過ぎると斜面一帯に咲き乱れていた。一瞬ガスが流れ、岩場や山頂付近の稜線が見えたが、すぐにガスの中に隠れてしまった。
 下るごとに天気が良くなり、一合目では青空も見えるほどだ。これはいつものことで、下ると晴れるのは定説である。
 樹林帯でも数々の花が咲き、景色が見れなかった分、たくさんの花を見せてくれたようだ。家に帰って撮った写真をみるのが楽しみだ。
 舗装道路を遊びながら歩いて河原坊に着くと、木組みした建物を建てていた。訊ねると明日の山開きに、ここで神楽を舞うそうだ。きっと大勢の人たちが訪れることであろう。
 駐車場に着くと、花巻県警の警官たちが待ち構えていた。最近、花の盗掘が多いのでチェックしているのだと言う。ザックの中身を見せて、花を取ってきてないことを見せたが、私たちは多くの高山植物をカメラで撮っていたのである。
 早池峰ダム道の駅でお土産を買って、大迫の「ぶどうの湯」で汗を流す。盛岡駅でお嬢様とお別れする。


タニウツギ


ミヤマシオガマ


ミヤマアズマギク、ミヤマシオガマ


チングルマ


チングルマ


ミヤマオダマキ、ミヤマノコマノツメ


ハクサンチドリ


ハヤチネウスユキソウ


ハヤチネウスユキソウ、ミヤマシオガマ


ナンブイヌナズナ


ナンブトラノオ


ミヤマハンショウズル


ヒメコザクラ、ミヤマキンバイ


ヒメコザクラ


ホソバベンケイ


ミネザクラ


山頂にて


ヤマガラシ


イワウメ


イワウメ


イワウメの大群落


ヨツバシオガマ、シナノキンバイ


ミヤマオダマキ


サンカヨウ


ムラサキヤシオツツジ


ツバメオモト


エンレイソウ


ミツバオウレン


オサバグサ


小田越にて


河原坊登山口 仮設の神楽堂

タイム:河原坊(7:40)→五合目(10:00)→山頂(11:25〜12:05)→小田越(14:00)→河原坊(14:40)  

 天気はイマイチであったが、この時期に20数種類もの花と出会えたことはラッキーなことでもある。こうして早池峰山お花の旅は終わった。
 今日のお花の旅は、きっと忘れられない思い出の山行になることだろう。
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