2017年6月16日(金)〜17日(土)
メンバー:櫻田さん、渡邉 正一、小田中 智
コース:中沼登山口〜銀明水〜姥石平〜焼石岳〜東焼石岳〜銀明水〜石沼〜つぶ沼登山口
焼石岳は花の百名山として花が豊富な山であるが、一番の魅力は姥石平付近がハクサンイチゲの群落で埋め尽くされる時期である。
時期はその年の天候によって変わるが、6月上旬から中旬が見頃である。ハクサンイチゲは二度咲きするので、規模は小さいが8月上旬も見頃だ。
6月の時期は花の有名度もあり、土・日には狭い駐車場は混雑する。道路が悪いため路上駐車すると車のすれ違いが大変なので、遠方の方はのんびり花を楽しみながら登山するためにも、平日の登山をおすすめする。
16日(曇り時々晴れ)
計画では金明水小屋に泊まる予定であったが、早朝には雨が降っており天気予報も雨なので、予定を変更して銀明水小屋に泊まることにしたため出発期間をずらした。
福島から来る友人には待ち合わせ場所の水沢インターで待ってもらうことにして、岩手組は盛岡を8時に出発する。
昨夜は寝不足のため気持ちがイマイチ入らず、高速道の入口で青森方面に入ってしまった。滝沢インターで戻り水沢に向かうが、途中で眠くなりパーキングでひと眠りして待ち合わせ時間に遅れた。
下山はつぶ沼コースを下山したいので邉ちゃんの車をつぶ沼に回し、私の車で中沼へ向かう。駐車場は平日ではあるが10数台の車が止まっていた。
天気は回復し青空が見える中、蝉の大合唱を聞きながらゆっくりと歩き出す。
中沼の展望台を過ぎて中沼を後方から見える位置に来ると、そこはお花畑でリュウキンカとミズバショウが咲いていた。例年に比べると残雪があるためか、花の種類はかなり少ない。今年は3月後半から4月始めにかけてかけて雪が降ったのでその影響だろう。
沢沿いの登山道はぬかるみと沢水で入り混じっているが、私はスパイク長靴なので仲間のひんしゅくをかいながら、お構いなしに歩いていく。
登るごとに残雪も増え、ミズバショウの背丈も小さくなってきた。ムラサキヤシオツツジ、タムシバの赤とピンク色の花に出会いながら登っていく。
銀明水小屋には15人程の泊り客がおり、下の片側の場所を譲っていただく。みんなは関東方面からの方々みたいだ。まずは熱いコーヒーを飲みくつろぐ。
気付けに飲んだウイスキーのせいか、はたまた飲みたいせいか、宴会は早めに始まった。今夜の献立は焼き竹の子、牛ステーキ、カツオの刺身、野菜サラダであるが、櫻田さん持参のおかずもあり、家では考えられない豪勢な食事だ。
久々に語る仲間との会話が楽しく、夕闇からの宴会はゆっくりと時間が過ぎていった。1泊の山行にはこれがあるから楽しさと仲間との親密感が深まり、楽しさが数倍にもなる。私はこんなお泊まり登山が大好きだ。
中沼
リュウキンカ
ミズバショウ
タイム:中沼登山口(12:35)→銀明水小屋(15:10)
17日(晴れ時々曇り)
夜中にトイレに起きてから眠れなくなり、朝方になりようやく少し眠った。うどんと残っていたおにぎりを食べ、皆より一足先に出発する。
空は雲一つない好天で、雪渓のひんやりした冷気で寒さを感じるほどだ。雪渓は例年より多く、かえって夏道を歩くよりは歩きやすい。
沢沿いの急な登りを登りきるとハクサンイチゲが咲き始めていた。残雪があるせいでヒナザクラの数は少なく、花の種類は少なかった。一週間後は調度良いのかもしれない。
登るごとに雲が湧き始め、山頂は見えなくなってしまった。姥石平はハクサンイチゲが多く咲いているものの、山頂に向かう登山道に咲くチングルマはまだ咲いていなく、今年の気候の変化を感じさせられた。
山頂への登りの斜面には、ムラサキヤシオツツジのピンク色の花が見事だ。山頂は薄い雲に包まれ展望はなかったが、それまでに見れた花の美しさのためか展望のなさは気にはならなかった。
時間はたっぷりあるので、山頂から南本内岳鞍部から東焼石岳への周遊コースへと向かって下る。鞍部は残雪が残り雪の多さを感じさせられる。
東焼石岳への登山道に合流すると、姥石平付近よりもハクサンイチゲの群落は素晴らしく、ミヤマシオガマの濃いピンク色と相まった光景は感動ものだった。
東焼石岳から姥石平の間はお花畑でハクサンイチゲロードだ。可憐なピンク色のユキワリコザクラも可愛く素敵な眺めだ。
銀明水へ下っていくと、土曜日ともあり次から次へと登ってくる人達が多い。さすが花の百名山の人気の山だ。
小屋でコーヒーを沸かし、ゆったりと昼食にする。日帰りだとのんびりする時間は限られてしまうが、1泊だと夜は酒が飲めるし、ゆっくり行動することができるので、じっくり山を楽しむことが出来る。
石沼付近には熊の糞があり、熊の存在を感じながら、ゆっくりと下っていった。
小屋の前の雪渓
ミヤマシオガマ
ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲ
ムラサキヤシオツツジ
焼石岳山頂にて
ミヤマダイコンソウ
ムシカリ
ハクサンイチゲの群落
ハクサンイチゲのつぼみ
ユキワリコザクラ
ミヤマダイコンソウ
イワカガミ
シラネアオイ
石沼と天竺山
タイム:銀明水(5:35)→焼石岳(7:15)→東焼石岳(8:30)→銀明水(10:20〜11:00)→つぶ沼(13:55) |