三ッ石山〜源太ヶ岳縦走 ガイド登山
 
紅葉にに染まり始める三ツ石山
紅葉にに染まり始める三ツ石山

2013年9月29日(日) 天候:晴れ メンバー:板倉さん、小田中 智
 コース:松川温泉登山口〜三ッ石山荘〜三ッ石山〜小畚山〜大深岳〜源太ヶ岳〜松川温泉登山口

 8月に焼石岳にご一緒した板倉さんより、紅葉の三ッ石山から小畚山へ行きたいとのご依頼をいただいた。待ち合わせ時間の関係で、八幡平温泉郷に前泊していただき、朝に合流することにした。
 天気予報では晴れの予想で、紅葉も始まりかけており楽しい紅葉登山が期待できる。

 自宅を5時半に出て、ペンション・ラムで合流した。私の車で松川温泉に向かうが、台風の影響か所々の路肩が崩れており、ここにも大雨の影響があった。
 身支度を整え、ゆっくりと歩き始める。階段をしばらく登って行くと、樹林の切れ間から陽に照らされてかすむ岩手山が見えた。見上げる高さのナナカマドには、真っ赤な実が青空をバックに赤く輝いている。
 途中で下ってくる方に上部の様子を聞くと、紅葉は今が盛りだと言っており、登るのが楽しみになってくる。登るにしたがいガスり始め、三ッ石山荘には10数人が休んでいた。
 トイレ休憩をして三ッ石山へと登り始めると間もなくガスが飛び、晴れわたった青空に岩手山がくっきりと見えている。この付近ではまだ紅葉が見られない。
 下山する方、追い抜いていく方に挨拶を交わしながら登り切ると、所々がオレンジ色に染まった三ッ石山の岩峰が見えてきた。やはり少し早いようで、色付きがあまり良くない。
 狭い山頂は360度の展望で、岩手山はもとより烏帽子岳から秋田駒ヶ岳、森吉山、八幡平と雲に浮かぶ峰々は美しい。こんなに天気の良い日曜日もめずらしい。
 三ツ沼から1,448mピークに登ると、三ッ石山から大松倉山、黒倉山、鬼ヶ城から岩手山の縦走路が見え、何故か大松倉山と犬倉山だけに雲がかかっている。
 また、関東森、曲崎山、大白森、乳頭山から秋田駒ケ岳への縦走路も魅力的だ。天気は良いが稜線は爽やかな風があり涼しく、登山に快適な秋山である。
 小畚山で写真を撮り、大深岳へと急な下りを下って行く。鞍部から見る小畚山の紅葉が美しいが、紅葉した葉を近くで見るとほとんどが枯れてちぢれている。早霜にあたったためなのだろうか。このちぢれた葉はもう色付きはないのだろう。
 大深岳の登りは風が当たらなくジリジリと暑い。源太ヶ岳に向かうと山頂には大人数の姿があった。そういえば駐車場にはバスが1台止まっていたのだった。
 後はひたすら松川温泉への急な下りだけだ。丸森川に下る手前で、横たわった大木にキノコが群がって生えているのを見つけた。
 手にとって見るが食べれるかどうかは私には分からないが、雰囲気的には食べれそうなので取ることにした。ナイロン袋はなかったので手提げバックに入れるが、面白いくらいに取れすぐに満杯になった。あと2袋分くらいは生えているが入れ物がないので諦める。
 キノコの重さでザックは重かったが、気持ちはルンルンである。ようやく樹海ラインに着き、間もなく駐車場に着いた。
 素晴らしい天気の中、始まりかけた紅葉を眺め、三ッ石山から源太ヶ岳へと縦走することができた。これも板倉さんが頑張ってくれたお陰である。こうして裏岩手紅葉登山は終わった。
 ペンション・ラムで板倉さんと別れ、焼走りの湯で汗を流し、家路につく。

陽にかすむ黒倉山と岩手山
陽にかすむ黒倉山と岩手山

真っ赤に輝くナナカマドの実を見上げる
真っ赤に輝くナナカマドの実を見上げる

エゾオヤマリンドウ
エゾオヤマリンドウ

三ッ石山荘
三ッ石山荘

姥倉山と岩手山
姥倉山と岩手山

紅葉が始まった三ッ石山
紅葉が始まった三ッ石山

秋田駒ヶ岳をバックに三ッ石山山頂で
秋田駒ヶ岳をバックに三ッ石山山頂で

岩手山をバックに三ッ石山山頂で
岩手山をバックに三ッ石山山頂で

三ツ沼
三ツ沼

岩手山への縦走路
岩手山への縦走路

三ッ石山を振り返る
三ッ石山を振り返る

大深岳をバックに小畚山で
大深岳をバックに小畚山で

小畚山を振り返る
小畚山を振り返る

展望がない大深岳
展望がない大深岳

源太ヶ岳と岩手山
源太ヶ岳と岩手山

岩手山をバックに源太ヶ岳で
岩手山をバックに源太ヶ岳で

下る途中に望む岩手山と鬼ヶ城
下る途中に望む岩手山と鬼ヶ城

タイム:松川温泉駐車場(6:40)→三ッ石山荘(8:55〜9:10)→三ッ石山(9:55〜10:00)→小畚山(11:15)→
    大深岳(12:35〜45)→源太ヶ岳(13:20)→駐車場(15:45)

 家に帰り、近所の方に見てもらうと大丈夫そうだと言ったが、明日まで待つように言われた。
 翌日の朝になって連絡があり、捨てるように言われた。暗い所に一晩置き、色が変色しなければ食べれるらしいが、私のキノコは色が黒ずんだと言う。残念無念ではあるが、ゴミへ捨てた。
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