紅葉にに染まる栗駒山
2013年9月27日(金) 天候:晴れ メンバー:小田中 智、外18名
コース:須川高原温泉〜名残ヶ原〜昭和湖〜栗駒山〜瑞山コース分岐〜産沼〜苔花台〜須川高原温泉
名鉄観光サービス(株)様より、栗駒山ツアーガイド依頼の問い合わせをいただいた。
名古屋からの来県で、名鉄ハイキングツアー「栗駒山・八幡平・蔵王山」、添乗員さんを含めて18名の団体さんである。
26日は八幡平をハイキング後、厳美渓温泉「渓泉閣」に宿泊しているので、当日7時30分に温泉で合流することにする。
自宅を6時に出て高速道に乗る。太陽は昇り、空一面は雲のない快晴である。
一関I.Cで高速道を降り、厳美渓温泉「渓泉閣」に向かう。道案内はナビであるが、最近はようやく使いこなせるようになったので、車内のパートナーである。
早めに着いたので待っていると添乗員さんが出てきて合流する。ここからは名鉄観光さんのバスに乗せていただき、登山口の須川高原温泉へと向かう。
添乗員さんから紹介を受け、挨拶かたがた9月に登った山のエピソードを話す。山道のカーブをゆっくりと中型バスは走り、1時間ほどかかって須川高原温泉に着いた。
平日であるためか駐車場の混雑はなかった。紅葉はまだ早いせいなのかもしれない。準備体操をして、大日岩を横に見ながら、お湯がけむる登山口をゆっくりと歩き出す。
名残ヶ原の湿原から真っ直ぐ伸びる木道の奥には、紅葉が始まりかけ色づく栗駒山が見え、右には剣岳の稜線下の岩場が見えている。予想していたよりも紅葉が美しく、お客様からは登るごとに変わる風景に歓声があがった。
間もなく荒涼とした地獄谷となり、正面には常に山頂が見えている。やがて剣岳の岩峰と荒涼としたガレ地に囲まれた昭和湖に着いた。湖の色は乳白色で、残雪が残る時よりも色あせた湖面の色だった。
しばらく急な登りが続き平坦な天狗平に着くと、ますます色づいた山頂への稜線が美しい。ここで昼食とするが風が冷たく、低木の樹木に寄り添った所で、頂いたお弁当を広げる。
山頂への道々は、低樹木が赤やオレンジ色に染まり、緑の笹とのコントラストがとても素敵だ。緩やかな稜線をしばらくたどると、平らな山頂に着き十数人の登山者がいた。
上空は真っ青な青空であるが、雲が高いため周りの山々は望めないが、裾野だけが見える鳥海山と近くにそびえる焼石連峰の峰々が見えた。記念写真を撮り、自然観測路産沼への登山道を、須川高原温泉へと右から回り込むように下って行く。
このコースは低木の樹林帯で展望が悪く、須川コースに比べるとつまらないコースである。しばらく急な下りが続き、小さい産沼に着く。
ゴロゴロした掘れた登山道を下って行くと小沢を渡り、なおも下ると磐井川上流の沢を渡る。ここは三途の川と呼ばれ、皆には渡らず飛んでくださいと伝える。
三途の川を飛び登って行くと、登る時に通った苔花台に着いた。登山道の道々には、濃い紫色のエゾオヤマリンドウが咲いていた。
空は最後まで青空でたたえてくれて、皆様とは短いお付き合いであったが楽しい紅葉の栗駒山登山を終了した。バスの中で皆様とお別れの挨拶をし、渓泉閣でお別れをする。
かんぽの宿一関で入浴し、家路につく。帰り際に見た夕日はとても美しかった。
大日岩とお湯にけむる登山口
名残ヶ原の木道の奥に紅葉しかけた栗駒山
右にそそり立つ剣岳下の岩場
荒涼とした地獄谷と栗駒山
地獄谷上の木は硫化水素のせいか枯れている
昭和湖と栗駒山
剣岳の岩峰に囲まれた昭和湖
紅葉に染まり始める山頂部
ジャンケン岩が見える天狗平
紅葉に染まる山頂への稜線
鮮やかな赤とオレンジと緑の山頂へ続く稜線
晴れわたる栗駒山山頂
産沼へ下る途中の山頂部
小さな沼の産沼
真っ赤に染まったナナカマドの実
名残ヶ原の木道
タイム:須川高原温泉登山口(9:30)→昭和湖(10:30〜40)→天狗平(11:40〜12:00)→栗駒山(12:30〜40)→
産沼(13:35〜45)→登山口(15:00)
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