焼石岳 中沼コース ガイド登山
 
雲にかすむ焼石岳
雲にかすむ焼石岳

2013年7月2日(火) 天候:曇り時々晴れ メンバー:横浜のお客様、小田中 智

 コース:中沼登山口〜中沼〜銀明水〜姥石平〜東焼石岳〜南本内岳分岐〜焼石岳〜銀明水〜登山口

 横浜からのお客様が前日盛岡に入ったので、朝5時にホテルに迎えにいく。高速道を走り、胆沢ダムに向かう。天気はあいにくの曇り空であるが、上空は明るいので雲が上がりそうな雰囲気がある。
 お客様は、以前はだいぶ登った方で100名山を走破したというので、いつもより少しペースを上げて歩き出す。中沼に着くと上空は青空で焼石岳が見え、中沼に影焼石がうつっている。この光景を見たのは初めてのような気がする。
 上沼には立派なコバイケイソウが咲き、黄色いリュウキンカ、ミズバショウも元気に咲いていた。数多くの花を見つめ、所々に残る雪渓を踏みしめながら登って行く。
 銀明水に帰りのためのトマトを冷やし、豊富に残る雪渓を登っていくと、曇り空も登るにしたがい雲が上がってきた。
 姥石平では青空を背景に焼石岳が見えるようになったが、前回あれほど咲き誇っていたハクサンイチゲの姿は少なく、ポツリポツリと咲くカラマツソウに変わっていた。
 登山者からの情報で東焼石岳の方にはムシトリスミレ、南本内岳分岐へ回り込む所にはワタスゲが美しいと聞いたので、時間的に早いので一周して焼石岳に登ることにした。
 東焼石岳に近づくと、道脇の下方に咲くムシトリスミレを見つけた。南本内岳方面に回り込んで行くと間もなくコバイケイソウが咲き、池塘の緑の草むらには真っ白いワタスゲが見事だった。
 湿地帯が終わると登山道は笹がかぶさり歩きにくくなってきた。分岐からは岩場が続き、花もいろいろ咲き、最後に一輪のハクサンシャクナゲで締めくくって焼石岳の頂上に着いた。
 残念ながらガスがかかり景色は見ることはできなかったが、姥石平では青空の山頂を見せてくれていたので、それだけで十分だった。
 下りもペースは早めにし、石の上を渡り歩くように下った。銀明水の避難小屋でお湯を沸かし、ゆっくりコーヒータイムを楽しむ。帰りがけ銀明水で冷たく冷えたトマトをほおばり、グチャグチャ道を駐車場へと下って行く。
 数々のお花を見つめ、神秘的な沼と池塘を眺め、幸せな気分で、私たちだけの焼石岳登山は終わった。
 やけいし館で汗を流すが、お湯は源泉のかけ流しで、ひめかゆ温泉よりも良いお湯だった。さっぱり気分で高速道に乗り、盛岡駅近くのホテルまでお客様を送りお別れする。

中沼に映る影焼石
中沼に映る影焼石

上沼をバックにコバイケイソウ
上沼をバックにコバイケイソウ

コバイケイソウ
コバイケイソウ

横岳の稜線と焼石岳
横岳の稜線と焼石岳

ムラサキヤシオツツジ
ムラサキヤシオツツジ

リュウキンカ
リュウキンカ

銀明水上の雪渓
銀明水上の雪渓

ヒオウギアヤメ
ヒオウギアヤメ

コバイケイソウ
コバイケイソウ

ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲ

カラマツソウ
カラマツソウ

ハクサンチドリ
ハクサンチドリ

焼石岳
焼石岳

ムシトリスミレ
ムシトリスミレ

東焼石岳
東焼石岳

池塘に咲くワタスゲ
池塘に咲くワタスゲ

焼石岳方向
焼石岳方向

ハクサンボウフウ
ハクサンボウフウ

ツマトリソウ
ツマトリソウ

ハクサンシャクナゲ
ハクサンシャクナゲ

焼石岳
焼石岳

焼石岳山頂
焼石岳山頂

サンカヨウ
サンカヨウ

タイム:中沼駐車場(6:40)→銀明水(9:20)→姥石平(10:30)→東焼石岳(11:10)→南本内岳分岐(12:05)→
    焼石岳(12:45)→銀明水(14:00〜40)→駐車場(16:20)
↑ページの先頭に戻る