2016年6月15日(水) 曇り時々晴れ
メンバー:小田中 智
コース:小田越〜五合目〜早池峰山 往復
前回の岩神山よりコースタイムが長く気軽に登れる所として早池峰山にした。ちょうど花も適期で、花の写真を撮りながら、のんびり登れるのが嬉しい。私の足にとっては岩場帯の上り下りは大変かもしれないが、状態を試すのにはもってこいのコースである。
5時過ぎに起床すると霧雨が降っていたが、今日の天気は悪くはないはずで、もしかすると山の上部だけ晴れてくれるかも知れない。
腰と膝のストレッチをして出発する。川原坊コースは崖崩れで立入り禁止になっているので、登山口で情報を確認すると、崩れた所は打石の上部から大規模に崩れたみたいだ。当分の間は登ることができないだろう。
川原坊コースは小田越コースに比べると花の種類が豊富で、魅力的なコースなだけに残念だ。
小田越から川井村側に少し下りた所にちょうど1台分の駐車スペースがあった。霧雨は上がり空は明るいので上部は晴れると思われるが、問題はいつ晴れるかである。
ゆっくり登っていくが、膝の調子はまずまずである。30分ほど登るとミヤマオダマキが現れ、青い花弁には雨の雫が輝きとても美しい。今日は休みながら登る口実として、昨年購入した一眼レフを持ち込んでいる。
上部はガスの切れ間に青空が覗いている。これはきっと、私が登るペースに合わせて晴れ間が出てくれるに違いない。
黄色いナンブイヌナズナの株が現れ、五合目からはイワウメの群落が広がってきた。登るにつれ雲は上がり、青空を背景にした頂上稜線が見え隠れしている。1,700mを境にして上は晴れ、下は曇と天気は別れ、下部は白い雲海が覆っている。なんと素敵な光景だろうか。
ストックを支えにしている膝は大丈夫であるが、だんだん息があがってきた。足のトレーニングもさる事ながら、体力も鍛えないと体がついていかないようだ。
みんなに追い越されながら、マイペースでゆっくりと登っていくと、私のいる所は晴れだった。鉄梯子を登ると間もなく剣ヶ峰に続く稜線に出た。お田植場のお花畑を期待していたが散れかけたショウジョウバカマが咲いているだけだった。このお田植場が満開の時に出合ったことはまだ一度もない。
散れかけたミネザクラを通り過ぎると山頂に着いた。山頂はもちろん青空の中で、平日にも関わらず10数人ほどの登山者がいた。
穏やかな天気のもとで食べるオニギリがおいしい。谷を覗くと雲で覆われており、やはり1,700mラインが天気の分かれ目のようだ。穏やかだった天気が崩れ始めてきたので、名残惜しい山頂ではあるが下るとする。
今まで何とか持ちこたえていた膝は悲鳴を上げ始め、前に出す足はロボットみたいにぎこちない足取りである。ストックを支えにゆっくり慎重に下っていく。
登るときに監視員の方がトチナイソウが咲いていると言っていたが見つけれなかったため、登ってきたパトロールの方にトチナイソウの場所を訪ねる。
登るごとによくなった天気は、こんどは下るごとに悪くなり始め霧雨が降ってきた。早池峰山の岩は蛇紋岩のため濡れると滑るので、私の足には要注意だ。
教えられた場所にはトチナイソウの姿を見つけれなく、残念ではあるがまたの機会に見送りだ。
小田越でカップラーメンを食べていると、登るときに話した関西のお姉さんが降りてきたので、川原坊まで同乗する。
痛くなった膝にアイシングをして、大迫の入浴施設に向かう。温泉でじっくり体を温め、自宅近くの「たかた鍼灸整骨院」で治療する。
前回の岩上山はコースタイムが2時間30分、今回の早池峰山は4時間20分と時間的にも長く、岩場のため足にかかる負担もかなり大きかった。
痛いながらも歩けたことは嬉しく、明日はどのような状態になるか分からないが、今回歩けたことは大きな自信となった。
小田越登山口
ムラサキヤシオツツジ
ミヤマオダマキ
一合目から先の岩場
ミヤマシオガマ
ナンブイヌナズナ
イワウメ
頂上稜線は青空だ
上部の岩場
ミヤマアズマギク
鉄ハシゴ
ミネザクラ
山頂避難小屋
早池峰山山頂
ミヤマキンバイ |