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2022年7月7日(木)
メンバー:石渡さん(東京都)、小田中 智
コース:焼走り登山口〜第1噴出口跡〜ツルハシ分れ〜平笠不動避難小屋〜岩手山 往復
西根側から望む岩手山は、盛岡側から見る片富士の山容と違い、雪をいただいた姿は富士山そっくりで美しい山容だ。
焼走りは、噴火によって吹き出した熔岩が、山肌を流れるままに冷えて固まってできたものが焼走り熔岩流で、長さは約2.8km、最大幅約1.0kmあり、特別天然記念物に指定されている。
標高,200m地点に第1噴出口跡があり、この先は広大な東斜面となり、砂礫地帯にはコマクサの大群落が咲き乱れる。ハクサンチドリ、ミヤマハンショウヅルなども咲き、7月初めから見頃となる。
ツルハシを過ぎるとアオモリトドマツなどの林から、シラネアオイやモミジカラマツが彩る急登になる。お鉢へのザレザレの道を登り、お鉢手前にイワテハタザオ、イワウメ、イワブクロが咲く。
山頂は360度の大パノラマで県内の山はもとより、八甲田山、岩木山、白神山、鳥海山などが望める。
じゃらんネットから岩手山馬返しコースの予約が入ったが、その頃は焼走りコースのコマクサがちょうど良い時期なので、焼走りコースに変更してもらった。
まだ天気が不安定な時であるが、天気はいつの時期でも運まかせである。私は写真を撮りたいので、大きいカメラを持参するつもりである。
7日(曇り)
4時半に駅西口のホテルに迎えに行き、焼走りに向かう。今日は山頂で曇りの予報であるが、少しでもいいから晴れることを願う。
駐車場からはやはり岩手山の全容は見えないが、噴出口跡付近までは見えている。歩き始めるとさっそくプーンと虫が寄ってきた。
爽やかな朝の樹林帯を登って行くが、鳥とセミの声は聞こえず静かだ。声がするのはプーンという虫の音だけだ。
第2噴出口跡からは下の溶岩流は見えているが、八幡平市内は白い雲に隠れいる。日はさしているがそれほど暑くもなく気持ちがいい。
この付近にはベニバナイチヤクソウが咲き、第1噴出口跡を過ぎるとコマクサが見え始めてきた。進むにつれて株が大きくなり、1株に複数の白っぽい花をつけている。右も左もコマクサが咲き乱れ、ここはまさしくコマクサロードだ。
やがて、高山植物の女王と呼ばれるコマクサが終わり、樹林帯に入ると白いミヤマカラマツソウが咲き、カラマツソウロードとなった。
ツルハシを過ぎ大きな岩の三十六童子には、ムシトリスミレとヤマオダマキが咲いていた。しかし、ここの手前付近には例年だとシラネアオイの大群落があるはずであるが、今年はまったく咲いてなくちょっと残念だ。
やがて岩峰の茶臼岳が見えてくると平笠不動避難小屋はもうすぐだ。小屋の手前でようやく数輪のシラネアオイを見つけた。小屋に着くと薄い雲が流れてお鉢が見えた。山頂でも雲が流れてくれることを願う。
ザレザレの道を登りお鉢手前で、岩手山の固有種であるイワテハタザオが風に揺れ、白く小ぶりのイワウメがたくさん咲いていた。なんと美しい光景だろうか。
山頂ではガスが流れて妙高岳は見えているが山々は見えない。もともと展望が良くない予報だったので、ガスが流れてくれただけでもありがたい。多くの羽虫が舞い、山頂の標識には小さなテントウムシがたくさんくっついていた。岩手山はかなりの回数を登っているが、頂上でテントウムシを見るのは初めてのような気がする。
あまりにも虫が多いので、少し戻った焼走り分岐でゆっくりと休む。あとは下るだけであるが、噴出口跡からは特に長く感じられる。急がずゆっくりと下って行く。
コマクサは素晴らしかったが、全体的に花が少ないように感じた。コマクサが満開で、数日すると散り始めそうなので、今年は1週間ほど遅かったのかもしれない。年々少しずつ花が咲くのが早くなっているようだ。ということは、6月の末頃がちょうど良いのかもしれない。
焼走りの湯で汗を流し、盛岡駅西口でお別れした。
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登山口
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第一噴出口跡 溶岩流(左)、自衛隊演習場(右)
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コマクサの大群落
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高山植物の女王 コマクサ
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コマクサとキャラクターグッツ
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ハクサンチドリ
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ミヤマカラマツソウ
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ムシトリスミレ
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ヤマオダマキ
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コメバツガザクラ
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ウコンウツギ
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茶臼岳と平笠不動避難小屋
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シラネアオイ
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ミヤマキンバイ
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小屋から眺めるお鉢
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ベニバナイチヤクソウ
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ナナカマド
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タカネスミレ
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イワテハタザオ
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イワウメ
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山頂
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妙高岳と火口
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山頂
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一等三角点と妙高岳
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鬼ヶ城
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御苗代湖
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ハクサンシャクナゲ
タイム:登山口(5:30)→第1噴出口跡(8:10)→三十六童子(10:25)→平笠不動避難小屋(11:05〜11:20)→頂上 (12:35〜13:00)→登山口(17:10) |