泉水沼と焼石岳
2013年8月7日(水)〜8日(木) 天候:晴れ メンバー:鹿瀬さん、小田中 智
コース:中沼登山口〜中沼〜銀明水〜姥石平〜焼石岳〜銀明水〜登山口
過去に3回、焼石岳に訪れながら3回とも敗退しているといことで、今年こそはのリベンジで東京から訪れることになった。
花はすでに終わっていると思われるが、晴れた日に訪れていただきたいので、天気予報で確認しながら日程を決めていただいた。
当日は朝早くに出発するため、前日にひめか湯温泉に入っていただくことで日程が決まった。
7日(水)
水沢江刺駅に13時24分着の新幹線に出迎える。時間があるので名勝「衣の滝」、つぶ沼、胆沢ダムに浮かぶ猿岩を案内して、ひめかゆ温泉に送り届ける。
私は街に買い出しに行き、やけいし館の温泉で汗を流した。車でゆっくりと晩酌をし、明日の好天を祈りながら早目に休む。
衣の滝の説明
衣の滝(2年前の秋の写真)
弘法大師の枕石
胆沢ダムに浮かぶ猿岩の全貌
猿岩 一ノ壁
8日(木)
4時過ぎに起床し空を見上げると、上空は青空であった。5時にひめかゆ温泉に迎えに行き登山口に向かうと、後方には大きな朝日が昇り始めた。
登山口に着くとすでに5台ほどの車が駐車していた。上空は晴れてはいるが曇りがちで、日差しがないのでかえって登りやすい天気だ。
ゆっくりと歩き始めると、道は昨日までの雨でぬかるみが多い。このコースはそれでなくても道が悪いコースである。今回はスパイク長靴なので快適に歩いて行く。
中沼の奥に行くとミズギクが一面に咲いており、黄色の花が中沼の水面にかぶって見えた。7月始めに来た時には、ここはコバイケイソウが一面に咲いていた。
登るごとに花が咲き、上部ではどんな花を見せてくれるのか楽しみだ。銀明水の冷たい水に、帰りの楽しみにスモモを冷やしておく。
8月だというのに銀明水のすぐ上ではまだ少しの残雪が残り、今年の雪の多さを物語っている。シナノキンバイの群落があり、登るごとに花の種類が増えてきた。また、登るにしたがい青空も大きく広がってきた。
黄色い花、紫の花と高度が上がると花弁は大きくなり、ほとんどが群落で咲いている。下ってきた方に訪ねると姥石平の上ではハクサンイチゲが群落で咲いているという。そう言えば、ハクサンイチゲは二度咲くと聞いたことがある。
大きい蝶がヒラヒラと飛び笹に停まった。薄いブルーと茶色の蝶で、長距離を移動するアサギマダラだという。
道沿いにはハクサンシャジンが咲き、ときおり濃いオレンジ色のクルマユリが可憐に咲いている。ゴロ石を登り終えると青空と薄いガスに包まれた、焼石岳が見えてきた。
お客様から歓声が上がり、4回目にして初めて焼石岳を見たという。姥石平に近づくにしたがい、登山道脇にはハクサンシャジンからタチギボウシに変わり、シャッターを押すのに忙しい。
姥石平はタチギボウシの紫の花で覆われており、ハクサンイチゲもようやく見えた。下ってきた方からは、横岳分岐から山頂にかけてハクサンイチゲが群落で咲いていると聞かされる。また、山頂には国蝶のオオムラサキが舞っているという。
登るごとに更に花の種類が増え、横岳分岐から横岳側の稜線はハクサンイチゲの大群落で埋めつくされている。山頂までの道のりは、ミネウスユキソウ、ハクサンシャジン、ハクサンイチゲに囲まれて、雲多き山頂に着いた。
お客様は4度目にしてやっと山頂に立ったと感動している。私もまさかの多くの花たちとの出会いに感動した。ハクサンイチゲが咲く、帰りの横岳分岐が楽しみである。
横岳分岐から少し先はまさしくハクサンイチゲの花園であり、ふたたび感動する。
ゆっくりと下りながら花を眺め、山頂を振り返ると青空が見えている。やはり下ると晴れるのが常である。銀明水で冷たく冷えたスモモを食べ、水を漕ぎながらひたすら下って行く。
やけいし館で汗を流し、水沢江刺駅にお客様をお送りし、珍しい蝶との出会い、数々の花に包まれ感動した夏の焼石岳登山は終わった。
中沼
水辺に咲くミズギク
リュウキンカ
ヒオウギアヤメ
シナノキンバイ
ミヤマカラマツ
木道と残雪
ヒナザクラ
リュウキンカ
シロバナクモマニガナ?
アサギマダラ
ウゴアザミ
クルマユリ
タチギボウシ
タチギボウシ咲く、姥石平からの山頂
ミズギクとラン
泉水沼と山頂
ミヤマアキノキリンソウ
ハクサンボウフウ
ハクサンシャジン
白いタチギボウシ
ミヤマリンドウ
ハクサンフウロ
ミネウスユキソウ
ハクサンイチゲとタチギボウシとハクサンフウロのコラボ
ハクサンイチゲの群落
ハクサンイチゲと横岳方面
焼石岳山頂
ハクサンシャジン
リュウキンカ
ハクサンイチゲの大群落
木々に囲まれた銀明水避難小屋
ミズギクに囲まれた中沼
タイム:登山口(5:25)→銀明水(7:55〜8:00)→姥石平(9:25)→焼石岳(10:40〜50)→銀明水(12:50〜13:10)→登
山口(15:05) |