平笠不動から見る岩手山山頂
2013年8月4日(日) 天候:晴れ メンバー:佐藤 俊一、小田中 智、他講師2名、参加者24名
コース:馬返し〜旧道〜五合目〜八合目小屋〜不動平〜岩手山〜平笠不動小屋〜第1噴出口跡〜焼走り駐車場
久しぶりに天気が良くなるとともにようやく岩手も梅雨が明け、美しい朝焼けが見えている。いつもより1時間早く集合し、講師4名、参加者24名でマリオスを出発する。
5時半過ぎに馬返しの駐車場に着くと、すでに満車に近いくらいの車が停車していた。馬返しからは、真っ青な空に岩手山がくっきりと見えており、天気は最高である。
ストレッチ体操をして、総勢28名はゆっくりと歩き出した。天気は良いが湿度が高く、歩き始めてすぐに汗が吹き出してきた。早目に1ピッチの休憩をし、三合目に着く。
四合目から展望が良いはずであったが、急に雲が出て視界が悪くなってきた。下山してくる人に聞くと、昨日八合目に泊まったが最高の天気で御来光が素晴らしく岩木山も見えて、上部は晴れているとのことである。
五合目では中学生の団体がおり、やはり八合目に泊まったという。最近は小・中学生の登山者を見かけなくなっており、話を聞くごとに嬉しくなってくる。この辺から再び青空が広がってきた。
五合目を境にして下は雲が厚く、滝沢方面の展望は良くないが久しぶりの太陽を背に受けて、青空の中を登る28名の列は壮観だ。そろそろ遅れる者が出てきて、パーティは2分されてきた。
下って来る人、登って来る人に道をゆずり、ゆっくりではあるがみな元気な足取りで着実に高度をかせぎ、思ったより早く八合目に着いた。小屋の周りでは大勢の登山者が休んでいた。
30分の昼食タイムをとり、頂上を目指して歩き出す。遅れている人もそんなには離れなく元気なので、全員で頂上から焼走りへ下山することに決めた。
外輪への登りではイワブクロが多く咲き、小さいコマクサもチラホラ見えた。外輪から望む妙高山の姿があまりのも美しいので、奥宮を経由しながら右回りで山頂へ向かう。
内輪に入るとイワブクロの大群落があり、さぞかし花の最盛期は美しいことだろうと思う。岩手山神社を通り過ぎると岩陰にひっそりとイワギキョウが咲いていた。
再び外輪に登ると「故杉村」のレリーフの上なので、皆に声をかけて黙祷をささげる。みなさんの気持ちに感謝した。
登って行くと若い登山者が下ってきて、指に停まったオニヤンマのトンボを見せてくれた。逃げずにすでに20分も指に停まっているという。気流がある山頂まで飛んできて、疲れて羽を休めているのだろうか?
山頂には大勢の登山者がおり、記念写真もままにならない程である。写真を撮り早々に下り始める。下りになると更にペースが遅くなる。本来下りは勢いがあるので登りよりも早いはずであるが、足が疲れているせいか余計に歩度が遅く感じられる。
平笠不動小屋から見る山頂の曲線日が美しく、青空にはうすいスジ雲がかかっている。8月に入ったばかりではあるが、山はすでに秋の雲が浮かんでいる。
八幡平市の市民登山と前後しながらツルハシへの急な下りと、第1噴出口跡への砂礫の下りを下って行く。コマクサの群落帯にはほかの植物や木々が生え、昔から比べるとかなり植生が変わっていた。コマクサはもう終わりかけていた。
先頭グループの下る足取りは遅いが口は元気で、最後まで話をしながら歩いていた。駐車場に着くと残念ながら岩手山は望まれなかった。
焼走りの湯で汗を流し、バスの車窓からは夕焼けに染まり始めた岩手山がくっきりと見えていた。山から下ると天気が良くなるのは、いつものことである。
ハクサンシャジン
五合目への登り
六合目大倉石への登り
七合目から見る外輪
ヤマハハコ
八合目避難小屋
鬼ヶ城の最高ピーク
イワブクロ
妙高山と岩手山山頂
イワギキョウ
岩手山山頂
指に停まっているオニヤンマ
薄い雲にかくれる鬼ヶ城
平笠不動から見る外輪
ヤマオダマキ
モミジカラマツ
コマクサ
タイム:馬返し(6:00)→五合目(8:05〜15)→八合目避難小屋(10:45〜11:15)→岩手山山頂(12:40〜50)→平笠不動避
難小屋(13:30〜40)→第1噴出口跡(15:20〜30)→焼走り駐車場(17:05) |