秋田駒ヶ岳 女岳と男岳
2013年5月22日(水) 天候:快晴 メンバー:嶋脇さん、小田中 智
コース:国見温泉〜横長根〜分岐〜男岳南東斜面〜男岳〜阿弥陀池小屋〜横岳〜国見温泉
歩行技術とザイルワークの訓練を嶋脇さんと、急な雪の斜面がある秋田駒ヶ岳でおこなうことになった。
男岳の南東斜面は、最大斜度が45度近い雪の斜面が男岳山頂へと続いており、山想会では昔から残雪期に雪上訓練をしていた。訓練は斜度が緩いところでおこなっても何の意味もない。
その斜面を登下降することによって、北アルプスに行っても臆さないで歩けるのである。
朝4時に「道の駅 雫石あねっこ」で嶋脇さんと待ち合わせのため、前日の夕方に家を出て道の駅に泊まった。車での晩酌も格別である。
嶋脇さんと合流し、私の車で国見温泉の駐車場に向かう。朝が早いため駐車場には登山者の車はなかった。
今年は雪が多く、森山荘の登山口の急な登りを終えると残雪が残っていた。しばらく夏道付近を歩き、途中から左の小沢に入り横長根へと登って行く。
今日は快晴の天気で、まだたっぷりと残雪が残る和賀連峰が見え、右にはうっすらと鳥海山が見えた。あまりに天気が良いので遠くの山は霞がかかっている。
分岐から小岳をトラバースし女岳と男岳のカールに出る。馬ノ背側の急な斜面を見つけて、アイゼンを付け、ハーネスでザイルを結び、ザイルワークの練習をしながら斜面を登る。
アイゼンでの歩き方、ザイルの結び方、確保のやり方を練習する。日が高くなるにつれ雪がだいぶ柔らかくなってきた。
男岳の南東斜面の一番急な雪の斜面を、ザイルで結び合いながら登って行く。やがて下に2人の人影が見えた。雪は柔らかくなり、ピッケルを押し込むと根元まで入るくらいだ。
3分の2も登ると、さっきの人影は我々の跡を登ってきていた。所々には亀裂があり、最後の急斜面を登ると男岳の山頂に着いた。
嶋脇さんとは、冬に早池峰山縦走、岩手山、白神岳を登っているので、彼のアイゼンワークもだいぶサマになってきていた。
しばらくすると男女のパーティが登ってきた。よく見ると3月に岩手山で会った藤田さんだった。
阿弥陀池に下り、避難小屋で昼食とする。外は風が強くなってきたようだ。
下山していくと数名の登山者と出会った。平日ではあるが天気が良いので登ってきたのだろう。国見温泉の森山荘に挨拶をし、久しぶりに入る薬湯で汗を流す。
横長根への雪道
和賀連峰
女岳と男岳
男岳の斜面をバックに
男岳への斜面
登っている斜面を振り返る
男岳山頂
阿弥陀池と避難小屋
男女岳
阿弥陀池からの男岳
女岳をバックに
タイム:登山口(4:40)→横長根(5:20〜30))→男岳(11:30〜50)→阿弥陀小屋(12:20〜50))→国見温泉(14:30) |