2016年12月24日(土)〜25日(日)
メンバー：加藤さん(千葉県)、佐々木さん、櫻田さん、居谷さん(神奈川県)、下野さん、渡邊 正一(福島県)、
佐藤 博、小田中 智
コース：赤坂峠〜しゃくなげ荘(泊)〜五葉山 往復
昨年までの忘年会は居酒屋でやっていたが、今年は趣向を変えてというよりも、ゆっくりじっくり飲むために避難小屋に泊まっての忘年会を考えた。
薪ストーブがある小屋で、気軽に登れる山といえば五葉山である。今年はクリスマスが３連休のため参加者は暇な邊ちゃんと佐藤君と私ぐらいだと思って企画したら意外と人数が集まってきた。
人数が集まると本格的な内容にするため、食事の内容を考える。クリスマスなのでプレゼント交換、ケーキ、ローストチキン、シャンパンは最低限だ。
邊ちゃんが釣りに行くというので刺身をお願いし、知人から熊肉を入手した。関東から２名が参加しメンバーは総勢８名となり、楽しいクリスマスになりそうだ。
企画内容は、1,000円のプレゼント交換、100円ショップのイルミネーション、ホールケーキ、スパークリングワイン、熊鍋、鹿肉ソーセージ、邊ちゃんが釣ったブリ（92cm）の刺身、野菜サラダ、手巻き寿司、ローストチキン一羽、佐藤君手作り牛肉スモーク。帰りには遠野でジンギスカンを食べて帰るという盛りだくさんの内容とした。
24日(高曇り)
福島から来る邊ちゃん、宮古から来る下野さんと赤坂峠を12時30分集合とした。他の６名は私が迎えて車１台とした。
家を７時前に出てそれぞれを迎えに行き、関東からの２人を盛岡駅で迎え、注文しておいたケーキと寿司ネタを買って住田町へ向かう。
車の中はギューギューであるが、間もなく話し語りというか漫才が始まった。今日は午後から晴れる予報であるが、小雨が降ってきた。今年は暖冬で雨が多い。
途中で昼食を食べ住田町を過ぎると雨が上がった。日頃市町から県道193号に入ると天気が良くなり、沿岸に近いため暖かく、これから春に向かうような陽気だ。
赤坂峠には車が７台ほど止まっており、小屋に泊まる人数が気になる。40人泊まれる避難小屋であるが、クリスマスで騒ぐためにも宿泊者が少ないことを願う。
間もなく邊ちゃんが来て、下野さんは遅れるメールが入った。ここから小屋までケーキを崩さないように運ぶのが問題である。
２時間手に持って登るのは大変なので、ケーキが入る大きいバックを持ってきたので肩に掛けて運べそうだ。運ぶ人は男性５人でジャンケンし負けた者が運ぶことにする。
ジャンケンホイ、居谷さんが負けた。しかし、下野さんが来ないので、ケーキと寿司ネタは下野さんに託し、一足先に出発する。
駐車場は雪が解けていたが歩き出すとサラッと雪が積もっていた。間もなくケーキを担いだ下野さんが追いついてきた。
七合目を過ぎると雪も幾分多くなり小枝に付いた霧氷が美しい。後ろを振り返ると三陸海岸が見えている。明日の天気を願う。
霧氷が付いたシャクナゲの葉やダケカンバの小枝が白くなった中に小屋が見えた。中には２パーティの４人がおり、薪ストーブで温まっていた。
荷物を整理してドリップコーヒーを飲む。まずは米を研いでご飯を炊く。みんなに手伝ってもらいながら準備を進める。
熊肉は約１kgを知人から譲っていただいたが、生肉は匂いがきつい。最初は焼いて食べるつもりであったが、ネットを見ながら調理したが臭みが取れず美味しく食べれなかった。
昨晩、娘に手伝ってもらいながら酒を入れて２回煮こぼすとだいぶ臭みが取れた。当日は味噌仕立てで熊鍋にすることにした。
熊鍋の材料は、熊肉、コンニャク、キャベツ、ネギ、おろし生姜を入れ味噌で煮込んだ。いよいよ、スパークリングワインで乾杯する。
熊肉のことは話さなかったが、美味しいと言いながら食べていたので食べてから話した。８人で飲むワインはすぐに空き２本目を開けた。
あまり酔わないうちにプレゼント交換をする。ジャンケンで買った者から順に選び、中身をお披露目した。ちなみに私のプレゼントは、いろいろ悩んだが10億円引換券とし、当たり券３枚と100円玉を豪華なご祝儀袋に包んだ。みんなそれぞれ考えて悩んでプレゼントを購入したみたいで楽しかった。
楽しいクリスマス。今までこんなに楽しいクリスマスがあったことだろうか？話しながら頂く日本酒は格別の味だ。邊ちゃんが釣ってきてくれたブリの刺身は特に美味しかった。
ホールケーキに入刀。ケーキは２時間担いできた割には殆ど崩れがなく、ローソクの灯火を見ながらジングルベルを歌った。
炊いたご飯での手巻き寿司は、ご飯に焦げ目もなく上手に炊けたようだ。昔は山でも米を炊いて食べたものであるが、便利なご飯ができたことにより、今はまず米を炊くことがなくなった。
これほどの量を誰が食べるのと言われた食材は、時間の経過と酔いと共に量が少なくなっていた。
８時に休むつもりであったが、邊ちゃんが寄ってきて遅くまで２人で語り飲んだ。
赤坂峠の登山口
霧氷が付いたシャクナゲの葉
楽しそうなお姉様たち
三陸海岸
真っ白な霧氷
霧氷に囲まれたしゃくなげ荘
前日処理した熊肉
25日(晴れのち高雲り)
日の出を見るために５時半に起きると外は星空だ。昨夜は10時頃まで飲んでいたようで、気分がすぐれない。
寒いから行かないという２人を残し、６人で山頂に向かう。積雪は10cm程度で、真っ暗な神社の鳥居に着いた。お参りをして山頂に向かう。
日の出の時間がまだ早いので、日の出岩を往復すると暗い空が白み始めてきた。海には雲が敷き詰めたようにまとわりつき、地平線も雲であるが徐々に赤くなってきた。
雲が少し高いが真っ赤な太陽が昇ってきた。ガスが出始め、それが太陽に霞がかかったようになり、幻想的な朝焼けとなった。とても素晴らしい光景である。
朝食は、残った熊鍋に酢飯を入れた雑炊と日本そばである。多いと言われた昨夜の食材は少しの刺身が残っただけだった。
後片付けに手間取り、９時近くに下山を始めた。素敵で楽しいクリスマス登山だった。来年はどんな企画にしようか、今から思いは来年のクリスマスに馳せていた。
五葉温泉で入浴し、ジンギスカンを食べるべく遠野へ向かう。ジンギスカンの老舗という「あんべ食堂」でジンギスカンをいただく。
日の出岩
山頂にて
日が昇り始める
雲から昇るご来光
幻想的なご来光
朝日に輝く神社
山頂方面
下山時に小屋にて |
