早池峰山
2014年8月2日(土)
メンバー:娘、小田中 智
コース:小田越〜五合目〜早池峰山〜頭垢離〜河原坊
娘と2度目の登山をすることになった。娘がまだ3歳の時、家族で姫神山に行って以来の一緒の山登りだ。まずは靴を買わせ、クライミングシューズをプレゼントし、これからも山に行くように仕向けた。
今年成人を迎え、居酒屋に一緒に飲みに行くことがあり、先日はクライミングジムにも一緒に行った。これから山にも一緒に行けると思うと嬉しくなる。
朝6時半ころ娘のアパートに迎えに行き、しばらく待たせられた後、岳へと向かう。早池峰林道の交通規制は、今週末までなのでシャトルバスに乗り換えなければならない。
7時半発のバスにギリギリ間に合い、初めて乗るシャトルバスで小田越へ向かう。小田越は曇りで山はスッポリと霧に包まれていた。
身支度を調えゆっくりと歩いて行く。道脇にはシラネニンジンが咲いており、樹林帯から岩場に変わるとミネウスユキソウがでてきた。そして数々の花たちが出迎えてくれた。花はあまり期待していなかっただけに、可憐な花たちの歓迎はとても嬉しい。
天気はガスがかかって視界はあまりよくないが、そのぶん涼しく登りやすい天気だ。紫色のタカネナデシコは特に美しかった。
ぴったりと後をついてくる娘を先に歩かせると、早く歩くのでついて行くのに息が切れた。最近、温泉に泊まっての軟弱な山行ばかりなので、体がなまっているようだ。
岩場が好きらしく嬉しそうに梯子の岩場を登っていた。上にいた自然保護のおばちゃんから、残り少ないハヤチネウスユキソウのありかを教えてもらう。早池峰山は夏登ることは殆んどないので、ウスユキソウを見るのも久しぶりである。
剣ヶ峰の分岐に着くと、サーッとガスが流れ、山頂の岩場が見えた。そして進むごとに青空となり、お田植え場のお花畑には、シラネニンジンと終わりかけたヨツバシオガマが咲き乱れていた。
ウメバチソウ、ハクサンシャジン、ミヤマアキノキリンソウの初秋の花が咲いており、山は秋の気配がただよっていた。太陽に照らされながら山頂に着くと、大勢の登山者で賑わっていた。
西方には、冬に行けなかった剣ヶ峰の三角の頂きが見えている。雲がかかり山々の展望がなかったが、娘との登山で山頂間近から晴れたのはとても嬉しい。
人のいない岩場で、母が作ったお弁当をひろげる。なんと幸せな時なんだろうか。昨年春、五竜で滑落しながらも生きて帰れたのは、こんなふうに娘と山を登るためだったんだろうか……。
時間と体力に余裕があるので、下山は河原坊へ下ることにする。こんな時のシャトルバスは便利だ。今まで余裕で登ってきた娘であったが、ガレた岩場を下るのには疲れるとみえ息が切れていた。
下るコースにも花たちが咲き乱れ、一輪だけ見かけたクルマユリの濃いオレンジ色はみごとだった。ゆっくりと休みながら下り、頭垢離に流れる沢水は冷たくとても美味しかった。
今回はトレイルランシューズを履いてきたが、ガレでの下りは骨折した足首がかわいそうだった。娘とおしゃべりしながらの楽しい山行も終わった。
駐車場は天気が良く、下界みたいに暑さでムンムンだった。
ここから岩場が始まる
ミネウスユキソウ
キンロバイ
タカネナデシコ
ナンブトラノオ
ナンブトウチソウ
ホソバツメクサ
娘
間もなく分岐の稜線
ウメバチソウ
ハヤチネウスユキソウ
リシリ???
山頂
お田植場のお花畑
お田植場
ヨツバシオガマ
ミヤマアズマギク
山頂へ
ミヤマアキノキリンソウ
早池峰神社
剣ヶ峰
タカネニガナ?にたかるハチ
頭垢離への下り
薬師岳
クルマユリ
イブキジャコウソウとホソバツメクサ
河原坊
タイム:小田越(8:15)→早池峰山(10:40〜11:15)→頭垢離(12:45〜13:00)→河原坊(13:50)
今夜は娘のアパートに泊まることにし、夏油温泉郷の瀬美温泉まで足を伸ばして入浴する。今度はゆっくりと家族で泊まってみたい温泉だ。
花巻の居酒屋に着いた時にはちょうど良い時間で、娘と二人でグラスを傾け幸せな時を過ごす。
部屋に入ると熱く、熱気でムンムンしていた。エアコンをかけ眠りにつく。 |