千蛇谷から望む新山
2013年7月20日(土)〜21日(日) メンバー:佐藤 俊一、藤原 裕、小田中 智、外21名
コース:大平登山口〜御浜小屋〜七五三掛〜千蛇谷〜御室小屋(宿泊)〜新山〜七高山〜伏拝岳〜御浜小屋〜
鉾岳登山口
20日(曇りのち晴れ)
今回から集合場所を盛岡駅西口に変更し、6時に出発し高速道に乗る。 天気は曇りであるが視界は効き、予報では明日が天気が良い。
本庄に入ると、残雪が点々と残る鳥海山が見えてきた。秋田県は晴れており、日本海を望みながら鳥海ブルーラインをバスは登って行く。
鉾立て登山口の駐車場は満車に近い程の車で、トイレ休憩をしながら登山の身支度を整える。四合目の大平登山口でバスと別れ、体操をしていよいよ登り始める。
さすが1,100mを越えた高さでは、日本海は見えず曇り空だ。総勢24名の行列は、ゆっくりと人工的に作られた石畳を歩いて行く。
河原宿には雪渓が残り、大勢の子供達と大人が雪遊びを楽しんでいた。訪ねると、幼稚園の遠足だという。近年は親の反対と引率する先生の苦労のため、面倒なことはやらない風潮のようであるが、この幼稚園の山への遠足はうれしい限りだ。
愛宕坂の登りにかかると、ニッコウキスゲのお花畑になり、登るごとに天気は回復してきている。稜線に出ると雲の切れ間から新山と外輪が見え隠れし、その下方には氷が割れた鳥海湖が見えている。
七五三掛まで来るとガスり始め、急な下りで千蛇谷へと下って行く。千蛇谷の雪渓を歩き始めると濃いガスが立ち込め、幻想的な雰囲気から間もなくすると快晴の青空となった。
少しの間雪渓歩きを楽しみ、左の夏道に戻ると急な登りとなった。18時近くになってようやく御室小屋に着いた。
小屋で受付をすると、後払いのことは聞いていなく現金払いだと言われびっくりする。NHKに電話するが電波が悪く通じなく、四苦八苦していると佐藤さんが後払いの交渉に成功した。
登り始めてからかなりの時間がかかって小屋へ着いたが、道々にはたくさんの花が咲き、それぞれの場面で見る景色に感動し、いっぱい写真を撮りながらのんびり登ってきたのでみんなの顔は笑顔いっぱいだった。
夕日は見れなかったが、遅くに着いた特典として、夕食はかなり質素ながらも、ゆっくりとお酒を飲んで会話する時間を与えられた。寝具は一人毛布が2枚で場所もせまく、静かにウイスキーを飲みながらしばらく山を語り合った。
ヤマハハコ
愛宕坂のニッコウキスゲ
新山と外輪
氷が浮かぶ鳥海湖
ハクサンシャクナゲ
ハクサンイチゲ
ガスが立ち込める千蛇谷
千蛇谷雪渓
タイム:大平登山口(10:10)→河原宿(12:30)→御浜小屋(13:30〜45)→七五三掛(15:00〜10)→御室小屋(17:50)
21日(曇り)
朝3時半に起きて外に出てみるがあいにくの霧雨で、新山での御来光は望めそうにないので再び毛布に潜る。4時過ぎに外に出てみると雲の切れ間が赤く染まり始めたので皆を起こし、赤く染まった七高山を眺める。しばらくするとうっすらと鳥海影が見え、周りからは感動の声が湧きあがってきた。
質素な朝食を食べ、体操をして新山を目指して登って行く。雪渓を登り、空身で最短距離のルートの岩場を登って行く。狭い山頂に交代で立ち、随時ザックをデポした所まで下る。
外輪の急な登りを終えると間もなく七高山に着いたが、あいにくガスとなり天気は下り坂になっていた。それでも下るごとにガスは上がり、多くの高山植物に出会いながらアップダウンする稜線をゆっくりと下って行く。
今日は日曜日とあって多くの登山者とすれ違い、大所帯の我々の通過で多くの方々を待たせてしまった。
12時過ぎに「道の駅きさかた」で昼食の予定であったが大幅に遅れ、鉾立てに着いたのは13時を過ぎていた。着いてすぐに雨が降ってきた。
昨日は登るごとに雲が上がってきて、千蛇谷では快晴となった。翌日は中途半端な朝焼けながら影鳥海が望まれ、山頂を後にするとともに天気が崩れ始めてきた。数多くの花たちを見つめ、雄大な景色に見とれ、雪渓を歩き、みんなと語り合いながらの楽しい素敵な鳥海山登山だった。
大平山荘で入浴し、道の駅で遅い昼食をいただき、車中では眠りながら楽しかった鳥海山の山旅をふりかえっていた。
七高山からの朝日
小屋から望む影鳥海
外輪から見る新山
イワギキョウ
濃いピンクのイワカガミ
アオノツガザクラにとまる花バチ
行者岳のコバイケイソウ
シナノキンバイ
七五三掛への下り
タイム:御室小屋(7:00)→新山(7:40〜50)→七高山(13:30〜40)→七五三掛(10:50)→鉾立登山口(13:30) |