2016年10月15日(土)〜16日(日)
メンバー:千葉 健吉、下田 和政、伊藤、岩淵 一雄、小田中 智
コース:ノロ川橋〜沼ノ沢合流点〜三階滝〜小又峡桟橋
盛岡山想会の例会登山として、奥森吉小又峡に行く計画があったので、久しぶりに会の行事に参加した。
小又峡は奥森吉地域(森吉山東麓)を形成する赤水渓谷や桃洞渓谷、立川や黒石川の源流域を集水域とするノロ川が、火砕流大地を200万年かけて浸食した全長約8kmの渓谷である。秋田県の名勝及び天然記念物に指定されている。
小又峡の散策は、太平湖を遊覧船で渡り、小又峡桟橋から遊歩道(河床)を三階滝まで片道2km(45分)の往復が一般的な散策コースである。
縦走コースは、三階滝手前の化ノ滝から尾根筋に上がり、ネズコ、キタゴヨウ、ブナ、天然秋田杉の巨木群を巡り、小又峡最上流部のノロ川橋(ノロ川園地)まで約8km(6時間30分)コースである。
15日(晴れ)
高松の池駐車場に集合して、車2台で田沢湖経由で阿仁へ向かう。観光案内所四季美館で昼食し太平湖へ向かう。今年の紅葉は遅いみたいでまだ早かった。
グリーンハウスに岩淵さんの車をデポし、今夜泊まる親子ふれあいキャンプ場に向かう。キャンプ場にテントを張り外で焼肉をする。山を語りながらしばらくぶりに飲む日本酒がうまい。
16日(晴れ)
5時に起床しノロ川橋に車を置き登山道に入る。縦走路を登るには太平湖の船時間が遅いため、下る方が時間的に都合がよい。
緩やかな下りから鎖場を下って沼ノ沢合流点をに出る。登山道は比較的整備されているので歩きやすい。登山道は渓谷から離れ高い位置にあるので渓谷はあまり見えなく残念だ。
しばらくすると大木が焼けて黒くなった所に出た。落雷で燃えたにしては黒焦げの木は1本だけなので不思議だ。こんな焼け跡が2箇所あった。
六階滝を遠目に眺めると尾根は細く急な下りになり、ハシゴを過ぎると30m程の急なナメ滝があった。滝の脇には鉄筋のフックが階段状に打ち込まれてあり難なく下ることができた。フックは2列になっているので交差ができるようになっている。
下りたところは化ノ滝のそばで三階滝への入口で、すぐ下は渓谷で岩盤が続くゴルジュ帯だ。三階滝へはゆったりと流れる廊下や小滝を眺めながら進んでいくと三階滝へ着いた。
三階滝は字のごとく三段の滝で水量が多いため滝壺も深そうだ。森吉山は1,500mに満たない山であるが、山の東側は深い岩盤の渓谷で名称滝の数も多い不思議な山塊である。
下部に下っていくと朝一番の遊覧船で来た観光客がたくさんやってきた。沢は小滝が連続するゴルジュやゆったりと流れる所と変化に富んでおり、逆光する日に照らされて流れる水が輝いている。
沢床は岩盤で構成され白と黒のコントラストが美しい。こんなところでキャンプしたら楽しいだろうと思うが、森吉山は県立自然公園で観光客も多いためキャンプはできないのが残念だ。
三階滝から1.9km続いた素晴らしい渓谷は終わり、小又峡桟橋に着いた。ちょうど良く大平湖桟橋から遊覧船が着いたばかりで、待ち時間がなく船に乗ることができた。
紅葉はあと1週間先みたいであるが、最盛期の紅葉時はさらに素晴らしい渓谷美と湖のことであろう。
グリーンハウスに止めた車でノロ川橋の車を回収し、鹿角・八幡平ICから高速道に乗り帰る。
ノロ川橋より
下谷地から流れる沢
焼けて炭になった大木
六階滝を遠望
鉄筋フックがついた滝を下る
下ってきたところを振り返る
化ノ滝
化ノ堰
化ノ穴滝
三階滝にて
龍神滝
穴滝
ガマ渕
遊覧船から見る太平湖
タイム:ノロ川橋(6:15)→六階滝展望所(9:25)→三階滝(10:20)→小又峡桟橋(11:30) |