2019年7月24日(水)
メンバー:寺川さん(宮城県)、小田中 智
コース:馬返し〜旧道〜八合目避難小屋〜岩手山頂上 往復
24日(高曇り)
5時半に駅前でお迎えして登山口に向かう。今日の天気は曇りで、眺望は見込まれない予報だ。登山口からは五合目付近まで見えているので、登るごとに回復していくことを願う。
樹林帯は湿度が高く蒸し暑く、玉のように汗が噴き出てくる。三合目を過ぎると花が現れだし、樹林帯を抜けたので爽やかな風が吹き涼しくなった。下方には雲海が流れ、ここは雲の上で日差しもある。きっと町からは岩手山は雲の中のことだろう。
岩場には夏の花であるハクサンシャジンが咲き始め、トンボが行き交い、まだ7月下旬だというのに秋の気配が感じられる。5月は異常に暑すぎたが、いや、夏はこれからのはずである。
タチギボウシ、ヤマハハコ、ミヤマアキノキリンソウなどが咲き始め、初夏の花から夏の花へと咲き変わっていく。お盆を過ぎると山は秋へと変わり始め、お花見登山も間もなく終了となる。
八合目に着くと見慣れた顔があったが、私には気づいてない様子だ。今から44年前、ガルワールヒマラヤ デビスタン1峰に一緒に登った工藤洋司さんだ。近くで声をかけると顔と顔が合い、少しの間話し込む。小屋の管理で数日前から来ていたという。
数年前に怪我でリハビリのためにトレーニング登山をしていた時も、彼はここで小屋の管理人をしていた。ヒマラヤから数十年も経つと中々会うことも少なくなったが、その当時の思い出は今でも心の中に強く残っている。
昼食を食べ山頂に向かう。お鉢はうすい雲でボンヤリしているが、風が吹くと雲が流れそうだ。不動平への登山道は、ヨツバシオガマが終わりそうながらも健在で、ヤマオダマキ、トウゲブキが多く咲き、黄色い花のトウゲブキがひときわ目立っていた。
ザレ場を登って行くとピンク色のコマクサが咲いていた。登るごとに可憐な花は風に揺れており、今が盛りのようだ。11日に焼走りから登った時に見たコマクサは大きな株で見事だったが、いまここで見るコマクサは株が小さく、可憐な花という代名詞にピッタリだ。
山頂は薄いガスに包まれボンヤリしているが姿は見えている。山頂に着くとガスで残念ながら展望はなかったが、たくさんの花たちと出会い、雲海や山頂方面の姿も見れ、ここまでの道のりはとても楽しく素晴らしかった。
下山は左回りで進み、故杉村君に手を合わせ、岩手山神社奥宮で安全祈願をする。ここの場所にはイワギキョウが咲いており、奥宮に手向けた花のように風に揺れていた。
登りで写真はたくさん撮ったので、あとは足元に注意しながらゆっくりと下って行く。馬返しに湧き出ている鬼又清水の水は冷たく、ほてった顔にひんやりと気持ちよかった。
網張温泉で汗を流し、盛岡駅でお別れする。天気に恵まれ楽しいお花見登山だった。
タチギボウシ?
ハクサンシャジン
イソツツジ
四合目付近
四合目から見る雲海
ハクサンボウフウ
ヤマハハコ
マルバシモツケ
タチギボウシ
七合目からの外輪
ミネウスユキソウ
八合目避難小屋
ヤマオダマキ
ヨツバシオガマ
トウゲブキ
不動平
不動平から見る外輪
岩手山山頂
コマクサ
山頂にて
山頂
イワブクロ
岩手山神社奥宮
ニガナ?
イワギキョウ
ミヤマアキノキリンソウ
馬返しにある鬼又清水
タイム:馬返し(6:20)→五合目(9:00)→八合目(10:25〜40)→山頂(11:50)→八合目(13:10)→馬返し(15:45) |