矢越山
平成25年4月21日(日) メンバー:中村 勲、小田中 智、他講師2名、お客様40名
天候:小雨のち雪 コース:関取場〜参道登山口〜矢越神社〜矢越山〜ひこばえの森〜交流センター
矢越山(519.6m)は気仙沼市との県境近くに位置し、古くは釘山と呼ばれていた。大昔、八幡太郎義家が奥州安倍氏追討の際、自ら弓を取り、「この一矢をもって釘山を超過せよ、そして戦果を吾にあたえたまえ」と祈念した。矢は高く舞い上がり、釘山を越して浜横沢に落ちたという。それから矢越山と呼ばれるようになったと言われる。浜横沢は現在の一関市室根町折壁で、矢が落ちた所は留石という所だ。
矢越神社は源義家が安倍氏を攻略後、1066年に矢越山を越した際に、自ら放った矢を納めたのが始まりと言う。山頂の羽山神社は、慈覚大師が852年に住民の病気を救おうと薬師如来を勧請したと言われている。
盛岡山想会先輩の中村氏の誘いで初めて、NHKカルチャー「ゆったり登山」の講師として参加することになった。
朝4時過ぎに外に出てみるとあいにく小雨が降っていた。NHK駐車場に5時半に行くとバスが来ており、お客様が集合し始めていた。
今日のお客様は、今年最初の登山でもあるためか定員の40名となっていた。それに講師が4名の総勢44名の大舞台だ。
一関ICで高速道を降り、気仙沼に向かう国道284号を走って行く。千厩付近のトイレ駐車場で登山靴に履き替え、登山口の関取場へと地方道18号へ曲がる。
小雨の中の出発なり、44名の行列は長蛇の列となる。参道登山口の上の広場で体操をして体をほぐし、歩き始めると雨から雪に変わった。杉林の中の登山道は白くなり始めてきた。
矢越神社の下で一休みする。神社で参拝し、白くなった登山道は徐々に急な登りとなっていくと、積もった雪は7cm程となりあたり一面は雪景色に変わった。
今は4月の下旬であるが、この時期にこの雪は珍しい。ましてや県南の一関の低山である。これは、NHKの皆様に対して、矢越神社の神様の歓迎の意味の雪かもしれない。
私は先頭の少し後方を歩いているが、歩きながら小枝に積もった雪をストックで払いのけながら歩いて行く。
大きな岩が出てくると、間もなく山頂に着いた。山頂には羽山神社があり、記念写真を撮る。風はないが雪はまだ静かに降り続いている。
山頂からひこばえの森へと北側の登山道を下って行く。歩く時間が短いので皆さんは皆元気で、思い思いの方との話し声が途切れない。まもなく林道となり、バスが待つ交流センターに着いた。
一関のかんぽの湯で入浴し、高速道を走るバスの中でウツラウツラしているとNHKの駐車場に着いた。
帰り際に、母と友人が作った手作りのストラップを皆さんにプレゼントした。このストラップは、猿をモチーフにして作っており、お守りとしてこれからの登山を祈願するものである。
参道入口の上で体操
杉林の登山道
時期はずれの雪
矢越神社下で休憩
山頂の羽山神社
小枝に積もった雪が美しい
手作りの猿のお守り
タイム:関取場登山口(8:30)→矢越山(10:00)→交流センター(11:00) |