2016年10月9日(日)〜11日(火)
メンバー:昆さん、吉田さん、小田中 智
コース:泡滝ダム駐車場〜七ツ滝沢吊橋〜大鳥小屋(泊)〜直登コース〜以東岳〜オツボ峰〜大鳥小屋(泊)〜
泡滝ダム駐車場
本来の予定では立山・黒部のツアーであったが人数が集まらず、2泊3日で以東岳周回登山に切り替えた。以東岳は数年前から計画していたが催行できずにおり、紅葉の時期に登るのは私自身憧れ的な山だった。
大鳥池と山頂付近の紅葉は、高度の関係で日にちが微妙に違うため、同時に両方の紅葉を満喫するのは難しい。
しかし、日が迫るに従い天気が悪くなってきたので、日程を後に1日ずらしての登山となった。
9日(小雨のち曇り)
朝5時に迎えに行き高速道に乗る。山形自動車道の庄内あさひICで高速道を降り、泡滝ダムに向かって走って行く。
鶴岡市から離れて赤川沿いの道を走っていくと大きな荒沢ダムがあり、以東岳登山口近くの泡滝ダム駐車場までもいくつかのダムがあった。
身支度中には小雨が降り出し、歩き始めからカッパを着る。今年は天気が悪く合羽を着る機会が多い。これからの雨は寒さを伴うので、できれば雨にあたりたくはない。
今日のザックの重量は23kg程で、大鳥小屋までの登りなので楽勝?だ。ダムの上には登山口があり、大鳥川沿いの緩やかな登山道をゆっくりと歩いて行く。
2つの吊橋を過ぎると七曲の急な登りとなるが、登山道はジグザクに登っていくので比較的楽だ。小沢から流れる水場は豊富で冷たい水が美味しい。
登りきると平坦になり、緩い下りで大鳥池に着いた。大鳥池は花崗岩地にある大きな湖で、「タキタロウ」と呼ばれる巨大魚が棲息していると言い伝えられている神秘の池だ。
池のほとりには3階建ての大鳥小屋があり、池の周りの紅葉はまだ早かった。小屋には日曜日のため管理人がおり、料金を支払って場所を割り当ててもらう。
カッパを着るとゴアテックスでも汗で濡れてしまうので寒い。今回はコタツを持参しているのである。コタツは、モンベルの軽量なローテーブルに、家で使うコタツの上がけをかぶせ、中にはコンロを入れると即席のコタツとなる。
コンロの火力を弱くしたつもりであったが、コンロの高さが高いため時間が長くなると台が火傷をしてしまった。しかしながらコタツは暖かく、冷えた体はすぐに温まった。
夕食にはまだ少し時間が早いのでウトウトする。夕食は鳥ソテーとサラダである。ビールで乾杯し山を語っていると眠くなってきた。山頂方面は紅葉が良いと管理人が言っていたので明日が楽しみである。
泡滝ダム
大鳥川
冷水沢吊橋
見事なブナ林
大鳥池
大鳥小屋
タイム:泡滝ダム駐車場(10:50)→七ツ滝沢橋(13:10)→大鳥小屋(15:00)
10日(曇り時々ガス)
5時に起床し、朝食の雑炊と焼き餅を食べ出発の準備をする。今日は直登コースからオツボ峰へと周回し、またこの小屋に泊まるので軽い荷物である。
霧雨が降っているのカッパの上だけを着て出発する。しばらく池のほとりを歩いていくが、山頂方面は雲に隠れていて見えない。今日の天気は悪くない予報なのであるが?
東沢を徒渉すると急な登りになる。しばらく登って振り返ると池の全容が見えてきた。上から眺める池は大きな池であり、紅葉時は素晴らしい景色のことであろう。
登るにしたがい部分の木々が色づき始めてきた。急登を登り切ると草原になり、緩やかな登りとなり草紅葉が美しい。樹木ではナナカマドの実が少なく葉は枯れて散っているし、カエデの赤も黒っぽく、全体的に赤は美しさに欠ける。
山頂直下の避難小屋は老朽化で風に壊されてしまっていたが、やっと基礎工事が終わったばかりで、来年は新しい避難小屋ができそうだ。
山頂は風が強くガスで何も見えない。付近の岩陰で昼食にする。寒い時のカップラーメンはひときわ美味しく、冷えた体も温まる。
オツボ峰へと下っていくとしだいにガスが晴れてきて、オツボ峰を過ぎると前方に大鳥池が見えてきた。これから向かう尾根上はいくらか紅葉はあるが、感動するほどでもない。今年の紅葉は全般的に美しくないように思われる。
三角峰の先には以東岳が見える所があるが、最後まで以東岳の姿を見ることはできなかった。急な下りでドンドン下って行った。
急な下りも終わる頃、大きなザックを背負ったおじさんに出会った。話を聞くと日暮沢小屋から竜門山を越えて縦走してきたという。昨日まではずっと天気が悪かったので苦労しながらここまでやってきたという。
小屋でおじさんを誘って一緒の夕食にする。今夜のメニューは牛ステーキと焼き魚である。おじさんは私より少し年配でもあるにもかかわらず、重い荷物を背負って天気が悪いなか単独で縦走してきたのには恐れ入った。
流水口にある碑
大鳥池と小法師山
直登コースから見た大鳥池
急登が終わったところ
黒っぽいながらも紅葉
山頂下の草紅葉
山頂にて
オツボ峰へ向かう
カエデの色具合
三角峰と大鳥池
枯れる寸前のカエデ
まだ残っていたm、マツムシソウ
草紅葉
大鳥池と小法師山
池の高台に建つ大鳥小屋
タイム:大鳥小屋(6:50)→以東岳(11:10)→三角峰直下(14:10)→大鳥小屋(16:10)
11日(曇り)
今日も以東岳の山容は見ることができない。残念ではあるがソロリソロリと下って行く。食料が無くなったのでザックはだいぶ軽くなった。
沢のせせらぎを眺めながら、昨日までの2日間を省みながら歩いて行く。
鶴岡市のやまぶし温泉 ゆぽかで入浴し昼食を食べる。帰りのルートは新庄市から湯沢経由で、夕方に矢巾に着いた。
2泊3日のツアーはアッという間に終わってしまう。みんなとの触れ合い、展望と景色、食事の美味しさと楽しいことだらけなので、余計に早く感じるのかもしれない。
朝の大鳥池
七ツ滝沢橋にて
泡滝ダム
タイム:大鳥小屋(6:10)→七ツ滝沢橋(7:55)→駐車場(9:55) |