三ッ石山(左奥)
2013年7月7日 天候:曇り メンバー:高原 文美子、佐々木 八寿子、八幡さん、小田中 智
コース:松川温泉〜大深山荘〜大深岳〜小畚山〜三ッ石山〜三ッ石山荘〜松川温泉
6月に焼石岳と森吉山と続けて、しばらくぶりに八寿子さんと再会した。昔、盛岡山想会で一緒だったが後に離れ離れとなり、しばらくぶりの再会だった。
とにかく、どこかに一緒に登りたい思い、源太ヶ岳のお花畑から三ッ石山のコースを誘うと、30数年ぶりの山行が実現した。
5時に家を出て、八幡さん、高原さん、八寿子さんの順番にひろい、松川温泉へと向かう。せっかく作ってもらったおにぎりを家に忘れたため、コンビニで調達する。
八寿子さんはかなり歩き込んでいるみたいで、今の主流の登山靴はスパイクの付いた長靴だと言い、八幡さんと共に長くつ姿である。確かにグチャグチャ道では有効であるが、足を骨折した私には無理な気もする。
やはり登山道は昨夜からの雨で濡れており、木道で転んでしまった。グチャグチャ道に気を遣いながら潜らないように歩く。数名の登山者が追い越して行った。
振り返ると岩手山の半分は雲に隠れ見えなく、梢の間から見える源太ヶ岳には残雪が残っていた。分岐からは、お花畑がある大深山荘へと向かう。時期的にはお花畑が良いはずである。
途中にはコバイケイソウが見事に咲き、お花畑に期待感があふれるが、お花畑は残雪が消えたばかりで、残念ながら開花はもう少し先のようだった。しかし、アオノツガザクラは一面につぼみをつけており、これが咲いたらと思うと余計に残念だった。
登っていくと間もなく大深山荘があり、天気待ちの宿泊者がいた。長野から歩いて各地の山を登り、交通機関は一切使用せず歩いてきたと言い、最終的には北海道の知床まで行くという65歳くらいの男性だ。
天気が悪いのでこの小屋で3日間ほど泊まり、少し展望が良くなったら岩手山に向かうという。これには驚きびっくりし、思わず余りそうな食料を分けてあげた。
大深岳から小畚山の鞍部に下り始めるとガスが上がり、小畚山の姿が見えた。道脇には数々の花が咲き、中でもオオバキスミレの群落は素晴らしかった。
小畚山からは三ッ石山が稜線越しに遠くに見え、しばらくぶりに眺める光景は何故か懐かしさをかもしだしていた。
稜線の道々には、まだ少し早いがハクサンシャクナゲがポツリポツリと咲き、高原さんは感動のあまり叫びながら歩いていた。中にはピンク色の花もあり、ほうとうに美しい。
三ツ沼付近では登山道をふさぐように咲くコバイケイソウがあった。お花畑では満足がいく光景に出会えない罪滅ぼしでもあるかのように、稜線上では数々の花を見せてくれた。
三ッ石山では再びガスがかかり全く景色は見れなかったが、山荘への下り道に咲くニッコウキスゲに期待感が高まる。しかし、残雪が溶けたばかりで、ニッコウキスゲの姿は皆無だった。
山荘脇の木道で白っぽく大きいキノコを見つけた。家に帰り知人に聞くと、山シイタケということで美味しくいただいた。
山荘では遅い昼食としたら、それぞれのザックからはいろんな食べ物が出てきて、熱いコーヒーを飲みながらご馳走になる。
松川温泉への下り道はグチャグチャで、スパイク付きの長靴の威力は大きかった。下りになると口が元気になるお姉様がおり、飽きずに温泉へと下っていった。
階段の急な下りの手前で、晴れた岩手山が見えた。やっぱり、いつもそうであるように下ると天気が良くなり、車窓からは晴れ渡った山が見えるのはいつものことだ。
やっと駐車場に着き、お花と仲間に感動した裏岩手の旅は終わった。松川荘の温泉に入り家路につく。
イワイチョウ
コバイケイソウ
大深山荘手前のお花畑
つぼみのアオノツガザクラ
ヒナザクラ
大深岳にて
ハクサンチドリ
ウサギギク
小畚山
オオバキスミレ
エゾツツジとマルバシモツケ
小畚山
ハクサンシャクナゲ
三ッ石山(左奥)
三ッ沼手前のコバイケイソウ
ピンクのハクサンシャクナゲ
三ッ石山
三ッ石山荘
松川温泉途中から望む岩手山
松川温泉に下山
タイム:松川温泉駐車場(7:20)→分岐(9:30〜40)→大深山荘(11:00〜25)→大深岳(12:00)→小畚山(13:10)→三ッ石
山(14:15)→三ッ石山荘(14:50〜15:40)→駐車場(17:10) |