高山植物と爽快な展望を満喫しながら、
雲上の日本第二位と四位の高峰をのんびり歩く。
■北岳の概要(日本百名山)
南アルプス北部にそびえる標高3,193mの北岳は、富士山に次ぐ日本第2位の高峰だ。山麓から遠望する頂きは、古く平家物語にも登場し、白根(白峰)と呼ばれた。
高山帯を広く有する北岳は、日本有数の高山植物の宝庫でもあり、稜線や山腹にお花畑が広がり、キタダケソウなどの希少な特産物も自生している。
北岳の南に連なる間ノ岳は、標高第4位で北岳に立って初めて、その重厚感ある山容を現わす。
コース状況
野呂川の峡谷に開けた広河原から北岳への登山をスタートする。野呂川に架かる吊り橋を渡って、大樺沢に沿った登山道へ進む。
すぐに大樺沢コースと分かれ、やがて急な登りが始まる。しばらく急登した後、枝沢を横切ると間もなく白根御池小屋に着く。
白根御池からの草すべりを直登し、ハイマツが現れてくると小太郎尾根の稜線が近づいてくる。、
森林限界を越え、いよいよ高山帯の景観が広がってくる。斜面では、夏にシナノキンバイが鮮やかな黄色の花を咲かせて、北岳の夏山風景を彩る。
お花畑の斜面を登り切り、稜線に達した地点が小太郎尾根。草すべり分岐、あるいは右股コース分岐とも呼ぶ地点である。
濃緑のハイマツにおおわれた稜線をゆるやかに登っていくと、北岳肩ノ小屋に着く。
目前となった北岳を目指して稜線を登って行く。甲斐駒ヶ岳や仙丈岳を背後に急な岩稜を登る。
直下で稜線の西側へ回り込み、岩稜をひと登りすると、北岳の頂上に飛び出す。展望は360度で、南アルプスの大山脈に連なる峰々を始め、八ヶ岳、中央・北アルプスを爽快に見晴らす。
北岳頂上からは、どっしりと横たわる間ノ岳を正面に望みながら、キンロバイやタカネシオガマの咲く稜線を南へ急降下する。途中、八本歯のコルへの道と分かれ、傾斜がゆるむと北岳山荘に下り立つ。
北岳山荘からは、地形のおだやかになった稜線を進む。前方の小ピーク、中白峰(中白根)にかけての稜線は、振り返り見る北岳の山容が美しい。
中白峰を越えると、ガラガラとした岩礫の目立つ稜線となり、じわじわと高度を上げて行くと間ノ岳の頂上に着く。頂上は、その山体の大きさを物語るように広々として、おおらかだ。
北岳山荘へ戻り、八本歯のコルへと吊尾根の岩稜を梯子を伝って下って行く。八本歯のコルからは急な下りに梯子が断続し、岩の間を縫うようにして八本歯沢へと下って行く。
北岳バットレスの大岩壁が左方から迫り、その威圧に圧迫感をおぼえる。やがて大樺沢二俣に着き、沢沿いの樹林帯を下って行くと広河原に着く。
■登山期間/7月15日〜10月10日 2泊3日 山荘:2泊
■日 程/
1日目 甲府駅=広河原…白根御池小屋(16:30)泊
2日目 白根御池小屋(6:00)…小太郎尾根分岐…北岳肩ノ小屋…北岳
…北岳山荘(14:00) 泊
3日目 北岳山荘(5:30)…間ノ岳…北岳山荘…八本歯のコル…大樺沢
二俣…広河原(16:30発)=甲府(18:25着) 解散
■歩行時間/1日目:4時間(休憩時間は含まず)
2日目:6時間(休憩時間は含まず)
3日目:8時間30分(休憩時間は含まず)
■定 員/4名(最少催行1名)
■登山費用/1名の場合 1名:130,000円
2名の場合 1名:83,000円
3名の場合 1名:65,000円
4名の場合 1名:60,000円 宿泊料金、ガイド料金、ガイド諸費用が含まれています。
甲府からの交通費が含まれています。
仮予約からご入金後に、登山日の確定となります。
■食 事/1日目の夕食、2日目の朝食・昼食・夕食、3日目の朝食 が出ます。【昼食は、おにぎり又は弁当】
■受 付 日/登山希望日の30日前まで
■集合場所/甲府駅バスターミナル:8時30分
■申込み資格/歩行時間が8時間30分程を歩ける方、岩稜を歩ける方
■保 険/掛捨てのトレッキング保険に加入ください。別途600円
■申込み先/インターネット メール
電話 080-5554−4417
封書 028-3601 岩手県紫波郡矢巾町高田11-2-3
小田中 智
■予約確定/ご入金後に、登山確定となります。 |
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白根御池小屋
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稜線
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小太郎尾根下のお花畑
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北岳肩ノ小屋 |
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北岳山頂から間ノ岳
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間ノ岳への岩稜
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間ノ岳山頂
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北岳と甲斐駒ヶ岳 |
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八本歯のコルへの岩稜 |
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八本歯のコルからの梯子の下り |
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